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戦うマーケターのための『鈍器級のバイブル』 | 山﨑啓輔
コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版 監修 / 恩藏直人 訳/ 月谷 真紀
突然ですが 皆さんは 何のために マーケティングの本を買いますか?
その目的のほとんどは、新しい知識をインプットし、仕事で活かすためではないでしょうか。今回はそれとは一味違った本の使い方かもしれません。
私が推す本は『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント』です。
ページ数は1000ページ。定価は税込みで9,350円もします。
実物を見ればわかりますが、まさしく「鈍器のような本」です。
私がこの本を買った理由は
【マーケターと名乗るための証のようなものが欲しかったから】です。
マーケターというものは資格もなく、名乗ってしまえばその日からSNSのプロフィールや名刺などに書くことができます。だからこそ、「私はマーケターです。」という証明するものが欲しかったんです。
私にとってのそれが、この他の人があまり持っていない、この鈍器のような本を、定価で自腹で本屋さんで買うことでした。
1000ページあるこの本の最初の章に、『マーケティングとは、人間や社会のニーズを見極め、それに応えること』と記されています。その仕組みや具体的なプロセスを残りの900ページ以上を使って解説しているわけなんです。よくマーケティングは定義が曖昧で、その領域もかなり広いと言われますが、それを本の厚みと重みで物理的にマーケティングの難解さを実感させてくれる本です。そんなマーケティングの世界で戦うことの決意と覚悟としてこの本を持っておくことには大きな価値があると感じます。
世界のトップ・ビジネススクールで広く採用されているマーケティング上級テキスト。1968年の初版刊行以来12版を重ねる超ロングセラーで、版を重ねるたびにその内容も時代の要請に合致したものとなっている。我が国においてもマーケティングのバイブルとして、多くの研究者や実務家に影響を与えてきた書。
今回の改訂では、ブランド研究や消費者情報処理研究における第一人者として知られているダートマス大学のケラー教授を共著者として迎えたことで、彼の知見が加わったことにより、内容はさらに充実し、その魅力は飛躍的に高まった。
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