新聞広告の掲載場所や枠分類について|意外と知らない新聞広告枠

新聞広告とは、新聞の紙面を利用して行う広告手法で、テレビやラジオなどと合わせてマスメディアと呼ばれます。デジタル化が進んだ影響により新聞の発行部数は減少しており、新聞広告は「オールドメディア」だという声も聞くようになりました。しかし、依然その高い信用性から現在も多くの企業の広告に利用されている紙媒体であり、使い方次第では高い広告効果が期待できます。

今回は、そんな新聞広告の種類とその特徴をご紹介します。

新聞広告の種類と特徴

新聞広告を、掲載箇所と内容それぞれで分類していきます。

まずは掲載箇所による分類です。大きく分けて「記事下広告」と「雑報広告」があります。

記事下広告

記事下広告とは、新聞記事の下に掲載されている広告で、新聞広告の中でも多く利用されています。その広告が占める段数と横幅によって、全10段、半5段(52分の1)などと呼ばれており、1ページ丸々使うような全面広告(全15段)も実際に記事の下に位置するわけではありませんが、この記事下広告に含まれています。

雑報広告

雑報広告は、記事の下ではなく、記事の中の特定位置に挿入されている定型サイズの広告で、以下の4種類があります。

題字下(題字横)

題字の下に1枠だけ設けられた広告です。題字が横の場合は、題字横あるいは題字脇と呼びます。

記事中

各記事面の中央やや下寄りに掲載される広告です。

突出し

記事下広告欄のすぐ上、左右両側の記事欄に突き出した形で掲載される広告を指します。基本的には2段での展開が一般的ですが、3段を利用する大型突出しもあります。
紙面の端に位置するということを利用した、切り抜いて使用するクーポン券などを含んだ広告の掲載が多く見られます。

挟み込み(記事挟み)

記事面の中に1cm×1段などのサイズで掲載される広告です。
記事下広告よりもサイズは小さいのですが、記事の中に挿入されているので視認性が高いのが特徴です。読者への広告の印象を与える効果はかなり高いとされています。

次に、内容による分類です。その種類は数多く、中には他の紙媒体や広告メディアではないような独特な広告も見られます。

営業広告

企業広告や一般的な商品の販売促進、サービス訴求のことを指します。出稿料が一番多く、新聞広告の主流となっています。目立つ位置にあることが多く、基本的に商品や企業の画像などと一緒に掲載されます。

記事広告(記事体広告)

文字通り、新聞記事と同じ体裁で表現される記事体の広告で、生活者としての読者に必要な情報を盛り込んだものが多いのが特徴です。1ページなどの大きなスペースを使い、対談方式やインタビュー方式の文章を記載します。

一見すると通常の記事のように見えるので、読者の広告に関する抵抗感を抑えることができます。また、紹介したい商品やサービスについての情報を十分に記載することができるので、より深い理解を期待できます。

また、ステルスマーケティングとは異なるので、ノンブル(紙面の最上部枠外に記載されている新聞名・日付・ページ数・版名などの総称)および広告面に広告であることを表示しなくてはいけません。責任の所在を明らかにして、編集記事と識別できるようにするためです。

求人広告

求人するための広告です。ある程度柔軟にレイアウトできる「枠もの」と、縦書きの文字飲みで構成され新聞社側で制作する「行もの」(案内広告とも呼ばれる)があります。2段8分の1を最小枠として数種の規格が設定されているのが一般的です。

臨時広告

一般的な営業広告ではなく、営業行為に直接関係ないものを含め単発的に出稿される広告です。主に以下のような種類があります。

死亡広告

葬式やお別れの会などを告知するための広告です。故人が著名人であった場合だけでなく、地域によっては一般人の方も数多く利用しています。

縦覧公告

環境アセスメント法により、主に火力発電所や風力発電所、バイオマス発電所、廃棄物処分場などの設置をその関係地域へ縦覧する旨を告知する公告です。

謝罪広告

企業や行政機関がリコールや情報漏洩などの不祥事に対して、広告という形でお詫びや謝罪をすることを指します。企業や行政機関側の判断で広告を出す場合以外にも、損害を与えられた原告側が裁判で謝罪広告を要求する場合もあります。

払い戻し広告

商品券や磁気式やIC式のプリペイドカードなどの払い戻しを告知するための広告です。

見舞い広告

火事や洪水、地震、その他災害などへのお見舞いをする広告です。

選挙広告(政策広告)

選挙時にその立候補者の政策などの情報を掲載する広告です。サイズや掲載の最大回数など様々な制約があります。

案内広告

3行程度の活字組みだけの人事募集、求職、土地家屋の貸借・売買、その他の告知を内容とする広告で、「行もの」や「3行広告」とも呼ばれます。主として個人が安い料金で利用できるように始められた小型広告ですが、最近は少なくなりました。通常、1段に新聞の1倍活字で15字組み2行を最小サイズとし、料金は1行単位で定められています。夕刊やスポーツ紙での掲載が多い広告になります。

書籍広告

書籍を宣伝するための広告です。朝刊一面の下に掲載される場合と記事面や書評面に記事下広告として掲載される場合があります。朝刊一面の書籍広告は「サンムツ(36割)」と「サンヤツ(38割)」に分かれます。新書や話題の本を宣伝したり、定期刊行物のイメージ浸透が期待できます。

上場広告

新規上場や東証1部への指定替えなどを宣伝するための広告です。デザインは地味なことが多く、主に社会面の下部が使われます。新聞紙上で掲載することで、一般の広告よりもニュース性が加味されることから、その企業の知名度向上や事業内容の認知などの宣伝効果が高くなります。また印刷物であることから読者の手元に保存されることも期待できます。

決定公告

会社を合併したり、資本金を減らしたりといった重要な決定を行ったときに、必要な公告です。会社の財産状況に大きな関心を持っている会社の債権者や株主に対して、これらの重要な決定を知らせなくてはいけません。その公告の手段は官報掲載や電子公告などがありますが、債権者が多い場合には、新聞紙への掲載による公告が最も有効です。

意見広告

商業目的ではなく、企業や政府・政党、各種団体がその理念や主義主張を表明する広告です。1ページや全7段などの大きなスペースを使い、環境や教育、社会問題などを読者へ問いかけます。紙面の記事と区別するために広告内に「意見広告」のクレジットを入れる必要があります。保守革新を問わず、各団体が意見広告の掲載を目指して市民運動を行うこともあります。

まとめ

今回は、新聞広告の種類とそれぞれの特徴をご紹介しました。ご覧のように新聞広告の種類は様々であり、それらを新聞社、掲載ページ、掲載箇所、掲載地域、他メディアとの組み合わせを適切に選定することで爆発的に高い効果が期待できるメディアと言えます。

もし、これから新聞広告の掲載を検討している担当者の方がいましたら、この記事をその一助としていただけますと幸いです。

新聞広告については以下の記事で詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

新聞広告ってどんな広告?紙媒体を代表する「新聞広告」の仕組みなどを徹底解説!

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