電柱広告のデザインについて解説|規定やオプションなど

日常的に目にする屋外広告の1つ、電柱広告。そんな電柱広告ですが、その他の広告物と比べると簡素なデザインのものがほとんどです。今回は意外と知られていない電柱広告のデザインについて、簡素なものが多い理由などを詳しく解説していきます。

電柱広告とは

電柱広告とは、公道上に設置されている電柱を利用した広告物のことを指します。

電柱広告は大きく袖看板と巻き看板の2つに分けられます。どちらもサイズや看板の設置面などが違うだけで、出稿可能なデザインに対する制限などを違いがありません。袖看板、巻き看板、どちらのタイプでも公共の建造物である電柱を利用した広告手法のため、広告デザインにも多くの規定が存在します。

電柱広告の種類については以下の記事で詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

電柱広告ってどんな広告?| 広告料金から最新事例まで徹底解説!

電柱広告のデザイン

主に施設や実店舗などへの誘導広告として利用される電柱広告。公共の道路上に設置される看板広告とあって、ほとんどの場合、広告物のデザインに一定の規定が設けられています。
規定の詳細は自治体によって様々ですが、景観を損なわないために多くの自治体が以下の5つの項目に対して規定を設けています。

電柱広告のデザイン規定① 背景色

ほとんどの自治体で設けられているのが、この背景色に対する規定です。自治体によって規定の内容は多少違ってきますが、多くの場合、白または淡い色と規定されています。背景色は電柱広告の中でも多くの割合を占めるため、景観を損なわないため、その他の部分に比べても特に規定が厳しい自治体が多いようです。

中には背景色は白のみと定めている自治体もあるため、自社でデザインやラフ案を作成する場合は注意が必要です。

電柱広告のデザイン規定② 文字色

背景色に次いで重要となる箇所が、文字色に対する規定です。文字やマークなどに使用する色を指し、色に制限がある場合や使用できる面積に制限がある場合があります。

多くの自治体で黒やその他の濃い色で視認性の高い色のみ使用可能と定められています。
広告全体に占める割合が背景色より大きくならないように、広告全体に対して40%以下の面積にしか使用できないケースがほとんどです。自治体によっては文字色・ポイント色・準ポイント色などと使用する箇所に応じて細分化されているケースもあります。

多くの場合が、文字色<ポイント色<準ポイント色の順番で広告全体に対して使用できる面積が少なく定められています。また、文字色に比べてポイント色や準ポイント色の方が鮮やかな色を使用できる自治体も多いですが、ポイント色や準ポイント色はあまり広い面積に利用できないことが多いです。

広告物としては可能であれば目立つ鮮やかな色味を多く利用したいところですが、施設名などで使用する文字色のほかに、ポイント色、準ポイント色などを使用する場合は、後述の色数にも注意する必要があります。

電柱広告のデザイン規定③ 色数

電柱広告は背景色や文字色などそれぞれの部位によって使用できる色が限定されています。
また、背景色・文字色の他にも、マークや矢印に使用できるポイント色や準ポイント色などが規定されています。

電柱広告では、この背景色、文字色、ポイント色、準ポイント色などから使いたい色を選定し広告をデザインしていくことになります。上記の規定を参考にしながら自社で電柱広告のデザインを作成する場合、看板全体で使用する色数にも注意が必要です。

多くの場合、看板全体で使用できる色数は4色までと定められているため、文字やマーク、矢印などを組み合わせたデザインを作成する場合も、使用する色数を合計で4色以内に抑える必要があります。

背景色、文字色やポイント色などの色合い、利用可能な面積とこの色数などを細かく制限することで、電柱広告がその広告目的に則したデザインとなるように考えられています。

電柱広告のデザイン規定④ 書体

電柱広告の大部分を占める文字部分には色だけでなく、使用できる書体に対しても制限があります。基本的には、ゴシック体や明朝体、楷書体など一般的な書体、かつ、視認性の高い書体のみが使用できる書体とされています。

自治体によってはその他の一部書体も使用できるケースもあるため、自社のイメージに合う書体がないか、管轄の取り扱い代理店に問い合わせてみるのも良いかもしれません。

電柱広告のデザイン規定⑤ 広告目的

電柱広告は通常の広告手法とは違い、公共の建造物を利用した広告手法です。そのため、どんな広告物でも自由に出稿が可能なわけではありません。電柱広告は自治体が定めた利用目的である必要があり、多くの場合、誘導広告のみ広告出稿が可能とされています。誘導広告として電柱広告を利用する場合、施設(店舗)名、矢印など方向を示す案内、電柱看板から施設(店舗)への距離、などを明記する必要があります。

このように、利用目的が限定されているために、看板のデザインもかなり限定されてしまうケースもあるため、広告出稿の際は注意が必要です。

電柱広告のオプション

前述のようにデザインに一定の制限が設けられていることが多い電柱広告ですが、自治体によっては一風変わった電柱広告が出稿できるケースもあります。

キャラクター電柱広告

出典:東電タウンプランニング株式会社

キャラクター電柱広告は、その名の通り、既存の有名キャラクターを利用する電柱広告です。多くの電柱広告が文字や矢印などの記号のみでデザインされているのに対し、キャラクター電柱広告では誰もが知っている有名キャラクターがデザインされているため、高い訴求力が期待できます。

リラックマやすみっコぐらし、ガチャピン&ムックなど可愛らしいデザインのキャラクターが多く、クリニックや保育園・幼稚園、学習塾など子どもに関わる施設で良く利用されています。

地域貢献型

出典:東電タウンプランニング株式会社

地域貢献型の電柱広告は、自社の広告宣伝と合わせて地域に貢献する情報を掲載する電柱広告です。内容は自治体によって様々ですが、多くが避難情報や地域の史跡、名所の情報が掲載されています。
地域貢献に繋がるため、掲載企業のイメージアップに繋がる他、通常の電柱広告よりも安価で広告出稿が可能な点が特徴です。

ご当地PR型

出典:東電タウンプランニング株式会社

ご当地PR型の電柱広告では、地方自治体のPRと自社の広告宣伝を1つの電柱広告に掲載されます。多くの場合、自治体がアピールしたい地域の特産品や名所、施設などの情報が掲載されています。

地域貢献型と同じく、該当する地域の活性化に貢献できる広告手法のため、自社のイメージアップに繋がります。また、これも地域貢献型同様、通常の電柱広告に比べると安価で広告出稿が可能です。

多言語対応型

出典:東電タウンプランニング株式会社

多言語対応型の電柱広告は、日本語が読めない外国人に向けてデザインされた電柱広告です。この電柱広告では、通常のデザインに加え、Google翻訳アプリで読み取るQRコードと外国語での案内文が掲示されます。Google翻訳アプリでQRコードを読み込むと、電柱広告の内容がリアルタイムで翻訳されるため、インバウンド需要が見込める地域などでは高い効果が期待できます。

アイキャッチも1色タイプとフルカラータイプの2タイプから、地色も8色から選べるため、電柱看板自体のイメージを損なうことなく利用することができます。

まとめ

市民の誘導灯として長年親しまれている電柱広告。今回はそんな電柱広告のデザインについて紹介してみました。電柱広告は、市民を施設へ誘導・案内する看板という役目に必要十分な情報だけが掲載されている少し渋い広告手法と言えるのではないでしょうか。

電柱広告は1本だけではなく、施設や店舗のエリア内にまとめて広告出稿するケースが多いようです。もし地域密着型の広告手法を検討しているようでしたら、一度対象エリアの電柱広告について調査・検討してみてはいかがでしょうか。

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