不動産業界の集客方法について|アイデアや広告手法など

不動産会社においての集客は売り上げに直結するため非常に大切です。その集客方法はさまざまですが、特に中小の不動産会社は予算もそこまで多くないため、それらを上手く組み合わせて効率よく集客をしなくてはいけません。今回は、不動産の集客手段にはどんなものがあるのか、また不動産においてのお勧めの広告も合わせてご説明します。

不動産業界の集客手段

公式サイト(公式HP)

不動産会社に限らず、企業活動を行う上で公式ホームページは必須です。不動産会社名を調べてホームページが出てこないと、その不動産会社は信用できないという不安を与える要因となります。業者によっては10万円程度で構築することができますので、必ず用意しましょう。ただし、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの上位は大手の不動産会社が占有しており、中小の不動産会社が集客する方法としては難易度が高いかもしれません。

SNS

現代においてSNSでの集客は欠かせません。代表的なSNSは、Facebook、Twitter、Instagramなどが挙げられます。SNSによる集客の特徴は、他のWebマーケティング施策ではリーチできない顧客にアプローチできることであり、特に不動産においては地名や沿線情報などを含めて検索・情報収集するユーザーが多いため、大変有効な手段となります。また、法人・個人に限らず顧客となるためSNSの運用効率を感じやすい業態の一つであると言えるでしょう。直接的な見込み客へのアプローチには向いていませんが、不動産会社の活動状況などを定期的に発信していくことで、単純接触効果(対象物との単純接触を繰り返すと、違和感が薄まり親近感が高まる)が期待でき、その不動産会社のブランディングやお客様へ与える印象のアップが期待できます。急に不動産のセミナー告知を行っても集客はできません。上記のようにSNSユーザーへの不動産会社の印象を上げて、その後にTwitterで不動産のセミナー告知を行いホームページから申し込みをしてもらうといった顧客の導線をつくりましょう。また、SNSユーザーの多くは通勤時間や昼休み、夕方以降などプライベートな時間に使用していることから、専門的すぎる印象を与えないことがポイントです。

SEO対策

SEO対策とは、自社のホームページ等を特定のキーワードの検索結果で上位表示を目指すことです。地方の不動産会社や地元の物件に強い不動産会社は、自社サイトを強化し集客力をあげていくことが重要です。SEO対策のポイントは、ユーザーが検索しそうなできるだけ具体的でかつ検索数の多いキーワードを見つけることができるかどうかです。一般的な検索キーワードといえば、「新築一戸建て」「中古戸建て」「中古マンション」などが挙げられます。しかし、質のいいユーザーは特定の地域内で「ポータルサイトに掲載されていないもっと条件の良い物件」はないかと検索をします。例えば、「〇〇区 中古マンション 築浅」といった漠然とした検索から、「〇〇市 〇〇線 新築一戸建て」などより具体的なニーズの詰まった検索があります。これらのキーワードで自社サイトを上位表示させることで、地域の情報に強いというイメージをユーザーに与えることができるとともに、ニーズが強いユーザーほど細かく検索するので、契約に繋がりやすい直接的な反響を獲得できます。そのような部分で他者との差別化を図りましょう。

ポータルサイト

不動産のポータルサイトとは、各不動産会社が扱う物件を数多く掲載して、ユーザーがより多くの物件から不動産を検索できるように構築されたサイトです。不動産会社や管理会社がポータルサイトに出稿することで、物件を掲載できます。「SUUMO」「ホームズ」「at home」などが代表的です。不動産のおいて集客の間口を広げたいのであれば、ユーザーが良く使う不動産ポータルサイトとの連動は必須です。不動産ポータルサイトの料金形態には、「従量課金制」と「反響課金制」があります。ここでの大きなポイントは、より多く課金した不動産会社が、良い広告の場所を獲得できるということです。たくさん課金をして良い場所に自社を露出することで多くの顧客を獲得できる可能性がありますが、その課金でコストパフォーマンスが合うかどうかをしっかり見極める必要があります。またその際には、単に問い合わせ数ではなく、実際に契約に至るかどうかを見ることが重要です。余計な費用がかからないよう、実施前には各サイトごとの内容を比較検討しましょう。不動産ポータルサイトは、掲載物件数の増加やホームページの充実度などによって、効果が分散してきていると言われています。例えば、不動産ポータルサイトで条件を入力して物件を検索した時、それぞれの不動産会社が同じ情報を掲載しているので、同じ物件がいくつもヒットしてしまうケースがあります。こうなった時に有利なのはもちろん名が通った大手の不動産会社です。今後は不動産ポータルサイト内での差別化が難しくなり、よほど強い物件を掲載できない限りは、その集客効果が期待できなくなっていく可能性が高いです。中小の不動産会社が、強い物件を掲載する以外の差別化する方法としては、見栄えを良くするために高性能なカメラを使う、近隣の商業施設や利便性、通勤について写真と解説を入れるといったことが挙げられます。また、不動産に関するノウハウ中心のWeb記事を増やしていくことで、アクセスをあげてウェブサイトとしての評価を高めたり、他サイトからの紹介記事を書いてもらうことなどが挙げられます。

広告

不動産において、集客するための広告の方法は様々です。


今回は、これらを詳しくご説明していきます。

不動産業界の集客にお勧めの広告

リスティング広告

リスティング広告とは、検索エンジンで調べたキーワードの内容をもとに、それに連動した広告を検索結果として表示する広告の種類です。「検索連動型広告」や「PPC」とも呼ばれ、広告をクリックされるたびに費用が発生します。1クリックあたりの単価が高ければ高いほど、目立つ部分に出稿されます。メリットは、ホームページでは上位表示できていないキーワードで検索したユーザーに訴求することができることです。一方で人気のキーワードになると1クリック数千円など、費用が大変高額になってしまう可能性もあるので、うまく活用しないと資本力の大きい不動産会社に容易に負けてしまうでしょう。「物件名」のキーワードで出稿するよりも「地名 マンション(一戸建て)価格」のキーワードで広告を出した方が効率は良くなります。また、リスティング広告をクリックしてもらった後も重要です。広告をクリックしたとしても、情報が少なくて見栄えが悪いホームページだと見込み客はかなり高い確率で離脱しまうので、自社ホームページの充実度を上げておきましょう。

SNS広告

Facebook、Twitter、Instagramなどの広告のことを指します。最近の傾向として、若年層が不動産投資に興味を持ち始めていることもあり、不動産投資セミナーや不動産投資に関するTwitterのプロモツイート(有料で幅広い利用者にリーチさせることができるツイート)が増えています。

また、それ以外にもInstagramで部屋のインテリア投稿をしたり、Facebookで内見ライブをしたりとその利用の方法は様々です。顧客層に合わせたSNSを選びましょう。メリットは、ターゲティング精度高いことと、広告がタイムラインになじんで広告特有のプッシュ感がないことです。

電柱広告、消火栓広告、屋外看板

電柱広告とは、すでに設置されている電柱に直接取り付ける金属製の広告のことを指します。通行人やドライバーなどへの視認性が高いため、実店舗への誘導や不動産会社の認知向上を行う上で高い費用対効果が期待できる広告手法の一つです。電柱広告はデザイン制作から設置・管理までワンストップで実施が可能なため、利用する不動産会社にとっては検討段階から運用開始までの手間が少ない広告手法と言えます。電柱広告の種類には、電柱の比較的高い位置に飛び出す形で広告を掲出する袖広告(掛広告)や、歩行者の目線に入る位置に巻きつけるタイプの巻広告があります。メリットとしては、不特定多数の人にリーチできる、低価格で実施可能、実店舗への誘導がしやすいなどが挙げられます。消火栓広告は全国に設置されている消火栓標識を利用した看板広告の一つです。公共の道路上に広告出向ができる数少ない広告手法となっています。メリットとしては、費用が安い、消火栓標識が赤いポールに赤い標識かつ高い位置にあるため視認性が高い、公共性の高い建造物であるため不動産の広告宣伝が与える印象として安心感や信頼感などが高くなる傾向がある、地域に密着した不動産屋であることを認知してもらいやすくなる、などが挙げられます。街中や店頭に設置するタイプの屋外看板(立て看板)は、その地域の住人に認知してもらうのに有効な手段です。商店街や道路脇といった街中に設置する立て看板は、駅までの徒歩移動や車での移動、通勤時や散歩といったタイミングで目に止まることが多いので、掲載する内容によっては集客効果が期待できるでしょう。デメリットとしては、ターゲットを絞ることが難しいことと、物件情報のように更新頻度が高い情報には向いていないため掲載する内容が絞られてしまう点です。

もし、「近所で出せる電柱広告・消火栓広告を探したい」ということであれば、BIZPA(ビズパ)の電柱広告・消火栓広告の検索機能がおすすめです。

上の写真のように、地図上から電柱広告と消火栓広告を探すことができます。自分の店舗近くや商圏範囲内でどこに広告が出せるのかを探すことができるので、電柱広告・消火栓広告の掲出を検討されている場合はとても便利です。

BIZPAへの無料会員登録後には、価格の確認や出稿までの詳細情報の確認ができるようになります。問い合わせもスムーズにできるので、電柱や消火栓への広告出稿を検討したいと思っている方は、会員登録をおすすめします。

BIZPAで電柱広告・消火栓広告を見てみる

駅看板、駅広告

駅広告は、看板広告や駅貼りポスター広告をはじめ、デジタルサイネージ広告・横断幕広告・フロア広告・フラッグ広告など種類が豊富です。駅広告のスポット展開では駅周辺ターゲットに絞った広告、エリア展開では複数駅に駅広告を掲出し、広範囲にわたるブランド・サービス告知という目的に応じて広告展開が可能なのが特徴的です。今回ご紹介する不動産広告の中ではその費用は比較的高くなりますが、下記のようなさまざまなメリットがあります。


さまざまな駅広告をうまく活用することで、効率的に集客につなげましょう。

フリーペーパー

フリーペーパーは、掲載企業からの掲載料で運用され、読書へ無料で届けられる印刷物のことを指します。地域に根ざしたタウン誌から、読者層を絞った情報誌まで様々なものが発行されています。紙媒体の中でも、特に広告掲出の費用が安価で、ターゲットに直接届きやすい媒体です。街頭で無料配布されるものや、駅やコンビニなどの特定の場所にラックと合わせて設置されているもの、個人宅へポスティングされるものなど、情報誌の特性に合わせた配布方法が確立されているものこともフリーペーパーの特徴で、ターゲットに絞った配布が可能です。利用するフリーペーパーによってコストは大きく違いがありますが、一般的に新聞折り込みやポスティングを単独のチラシで行うよりは安価になります。

フリーペーパー広告については以下の記事に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。>フリーペーパー広告って効果はあるの? | 広告枠サイズや配布方法が様々な紙媒体

ダイレクトメール

獲得した顧客リストをもとにハガキを印刷して郵送する方法で、地域密着型の不動産屋にとって今なお親しまれています。アナログであるためネット社会において敬遠されがちですが、うまくやればこれだけで集客が成功します。メリットとしては、エリアに特化できるかつ配布する世帯などの種別が選べるので効率の良い集客が可能な点です。インターネットを使う傾向が少ない高齢者などターゲットを絞りやすいという面を考えると、高齢者向けの賃貸アパートやマンションなどをメインとする不動産会社にとっては重要な集客方法と言えます。通常はポスティングですが、公共料金のような封筒に入れるなど工夫の余地が大きいのが特徴です。また、デザインやキャッチコピー、訴求方法を変えることで成果が10〜20倍変わることもざらなので、予算に合わせて配布量、サイズ、カラーなどの最適なプランを考える必要があります。

デメリットとしては、ハガキの印刷代、切手代などがかかることです。また、その費用は全て先出なので、イベント開催や売り出しのスタート時などのタイミングあるいはある程度余裕があるタイミングでの実施が良いでしょう。

ダイレクトメールについては以下の記事に詳しくまとめています。>DM(ダイレクトメール)とは?DMの種類やメリットについて徹底解説!

ポスティング

不動産情報が掲載されたチラシを郵便受けに直接投函する方法です。チラシの内容としては、賃貸・買い物件の紹介、不動産セミナー開催の告知、内覧会の案内、不動産の買い取りなどです。ダイレクトメール同様、地域密着型の不動産屋にとって、エリアに特化できることから今なお親しまれている集客方法です。デメリットとしては、チラシの印刷代、ポスティング時の人件費などがかかることです。

また、都心ではチラシ投函禁止のマンションが増えています。宅建業法で悪質な勧誘行為は禁止されているので、これを根拠に投函を拒否されることもあります。注意が必要です。

ポスティングについては以下の記事に詳しくまとめています。>ポスティングって何?ポスティングによる広告効果やそのメリットについて徹底解説!

集客手段としてポスティングを検討するなら、BIZPA(ビズパ)がおすすめです。

BIZPAでは、ポスティングを含む数多くの広告媒体を取り扱っているので、自社に適した広告媒体をスピーディーに探すことができます。無料の会員登録後、価格をすぐに確認することができるので、集客において重要な判断スピードを上げる事もできます。

不動産集客におすすめの駅広告やフリーペーパーなど、様々な広告媒体を掲載しています。集客手段を総合的に検討するには最適なサービスなので、ぜひ活用してみてください。

BIZPAでポスティングを探してみる

まとめ

今回は、不動産業界の集客手段にはどんなものがあるのか、不動産においてのお勧めの広告と合わせてご説明しました。その集客方法や広告の種類は様々ですが、それらを他者との差別化を図りながら効率よく組み合わせなくてはいけません。ぜひ、本記事を参考にしてみてください。

関連記事