2021年5月度の全国地上波25局、BS放送6局にて放送されたテレビCMの放送回数ランキングが発表されました。この調査はSMN株式会社のグループ会社である株式会社ゼータ・ブリッジによって実施されています。
今回のランキングで特徴的なのは、家族の絆を深めるCMが目立っていた点です。20位のセコム「セコム・ホームセキュリティ」のCMでは遠く離れた高齢の家族を見守ることができるサービスをPRしていましたが、コロナ禍で遠方の家族となかなか会えない人の家族への想いを表現しているような内容でした。
1回目の緊急事態宣言の際にはテレビCMの自粛ムードが広がり、代わりにACジャパンのCMに差し替えられたことでACジャパンがランキング4位に急上昇。2回目の緊急事態宣言下では、デリバリーやリモートでの物件の内覧など、新しい生活様式の広がりを感じさせるランキング結果となりました。
5月度は3回目の緊急事態宣言下となりましたが、今回は長く続くコロナ禍でも変わらない家族との絆を表現しているCMが多く、ユーザーの共感を得ることができました。加えて特徴的だったのは2位のソフトバンク「Y!mobile」や、3位のKDDI「povo」などのような格安スマホ・SIMメーカーのCMでした。スマートフォンの料金プランの安さが重視されるようになったため、各社の格安プランのアピールが目立ちました。
エリア別ランキング【東京】
エリア別ランキング【大阪】
エリア別ランキング【札幌】
エリア別で見てみると、札幌だけ他のエリアと違う動きをしているのがわかります。6位にランクインした高校生によるeスポーツの祭典「STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2021」の告知CMや、8位の2021年7月にグランドオープンする「グランドブリッセンホテル定山渓」のCMなどが特にこのエリアの人々の興味関心を引くものだったのではないでしょうか。
■調査概要
【調査期間】2021月5月1日~5月31日
【対象】番組宣伝を除いた全国地上波25局、BS放送6局のテレビCM
【調査方法】動画認識エンジンを活用したテレビCM自動認識システムにて取得した放送履歴情報を基に調査