展示会出展で駅広告が有効な5つの理由と3つの注意事項

展示会に参加する企業にとって、単に出展するだけではなく、出展期間中に効果的な集客手段を講じることは非常に重要です。

今回は、効果的な手段の中の一つである駅広告について触れていきます。
本記事では、なぜ展示会の集客に駅広告が効果的なのかについて考察し、その効果的な活用方法を5つご紹介するとともに注意すべきポイントを3点挙げていきたいと思います。
皆様の展示会出展戦略の一助となりましたら幸いです。

駅広告が効果的な理由と活用方法


1.広範なリーチ

駅は人々が日常的に利用する交通拠点であり、多くの人々が通過します。駅広告は通勤や通学のために駅を利用する大勢の人々にアピールし、展示会への関心を喚起することができます。自社の見込み客が利用するであろう待ち時間や移動時間に、興味を引くメッセージや目を引くデザインの広告を見ることで、展示会への来場を考えるきっかけを与えることができます。


2.ターゲット層へのダイレクトなアプローチ

展示会には特定の業界や興味を持つ人々が集まります。駅広告は特定の駅や路線に設置することができるため、ターゲット層へのダイレクトなアプローチが可能です。

例えば、特定の業界に関連する展示会に出展する場合、その業界に関連する駅や交通経路に広告を配置することで、関心を持つ人々に効果的にアピールすることができます。ターゲット層に直接リーチすることで、展示会への来場者数の増加が期待できます。
例えば、自社のターゲットが大学生の場合、在籍人数が多い大学上位10校の最寄り駅に広告を出稿する等、自社のターゲットが誰で、どんな行動が想定されるかを明確に設定できるほど、広告を出す場所を絞ることができ高い効果が期待できるでしょう。


3.効果的な配置とアクションの促進

駅広告は配置を工夫することで自然と通行人の目に触れることができます。また、住宅街やオフィス街の駅であれば繰り返し目に触れることになりますので、自然と記憶に残るという利点があります。

また、配置に加えて具体的なアクションの促進も可能です。例えば、「無料入場券を配布中!」や「新製品を体験しよう!」などのアクションを促すメッセージを盛り込むことで、関心を持った人々が展示会に訪れる動機付けをすることができます。
これらのポイントを活かして、展示会に参加する企業は駅広告を戦略的に活用し、関心を喚起し、来場者数の増加やターゲット層へアプローチすることができます。


4. 広告の効果測定と最適化

駅広告を展示会の集客手段として活用する場合、効果の測定と最適化が重要です。広告効果の測定には、特定のキャンペーンコードやQRコードを導入し、広告からの反応を追跡する方法があります。また、アンケート調査や来場者数の比較なども有効な手段です。これにより、どの駅や広告メッセージが最も効果的だったかを分析し、次回の展示会に活かすことができます。


5. デジタル広告の活用と連動

近年、デジタル広告の活用がますます増えています。駅広告とデジタル広告を連動させることで、より広範なリーチとターゲット層へのアプローチが可能になります。例えば、駅広告にQRコードを掲示し、ユーザーがスマートフォンでスキャンすると、展示会の詳細情報や参加登録ページに繋がるようにすることで、リアルな広告とデジタルの連携を図ることができます。さらに、ソーシャルメディアやオンライン広告でも展示会の情報を拡散し、駅広告と連動して展示会への関心を高めることが可能です。


注意すべきポイント

ここまでは展示会の出展効果を高めるために駅広告がなぜ効果的か、そしてどう活用するのが良いかについてお伝えしてきました。
ただ、駅広告も出せが必ず効果が上がるというものではありませんので、出稿にあたって特に注意すべき点を3つお伝えしていきたいと思います。

1.目的と目標の明確化

駅広告を出す目的や展示会への具体的な目標を明確に定めておく必要があります。
例えば見込み客の来場を促進したいのか、当日来場する人に自社のブランド認知を高めたいのかによっても出稿のしかたは異なります。前者であればターゲットが利用するであろう駅へ広告を出す必要がありますし、後者であれば展示会場の最寄り駅や乗り換え駅が効果的になります。

集客数の増加やターゲット層へのアプローチなど、求める具体的な成果とアプローチしたいのが誰かによって、出稿方法がかわりますので、そもそもの展示会出展の目的は何か、そのうえで駅広告ではどのような効果を得たいかを明確にしておくことが重要です。


2.ターゲット層の分析

駅広告を展示会のターゲット層に適切にアピールするために、事前にターゲット層の特徴や興味関心を分析しましょう。ターゲットを詳細に分析できるほど、アプローチ方法が洗練されていきます。逆に、「20代女性」や「●●業界で働く人」といったような粒度が大きい状態だとアプローチ方法を絞り込むことができません。
どの駅や路線に広告を配置するか、どのようなメッセージやデザインを採用するかを判断するために、ターゲット層のニーズと好みを理解することが重要です。


3.印象に残るビジュアルとシンプルなメッセージ

通行人の目を引くために、鮮明なビジュアルとシンプルなメッセージを重視しましょう。
駅広告は配置によっては自然と目につくこともありますが、それが記憶に残るかは広告の内容次第です。また、駅広告は通行人が触れる時間が非常に短いのでメッセージはシンプルな方が効果的です。
立体的に見えるビジュアルにしたり、ターゲット層に人気のあるタレントを起用したり、広告自体に何か特典を付けるなど、印象的なデザインと分かりやすいテキストを使い、一瞬で広告のメッセージを伝えることができるようにしましょう。


まとめ

駅広告は展示会への効果的な集客手段として、広範なリーチ、ターゲット層へのダイレクトなアプローチ、効果的な配置とアクションの促進などの利点を持っています。展示会に参加する企業が駅広告を活用することで、多くの人々に展示会の情報を届け、関心を喚起することができます。
また、効果の測定と最適化を行いながら、広告の設計やメッセージを改善することで、駅広告の効果をさらに引き出すことができます。

もしかしたら、駅広告は高いという印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はクリエイティブの内容や駅によって非常に価格帯が幅広くなってます。
都内の主要駅であっても数万円で実施できる広告もありますので、是非ビズパで探してみてください。

駅広告は展示会出展効果を高める1手段にすぎませんが、複数の施策と組み合わせる中で、より高い効果を発揮できると思いますので、積極的に活用することをおすすめします。


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