株式会社 SHINSEKAI Technologiesは、SNSマーケティングを実施しているメーカーのマーケティング担当者107名を対象に、コミュニティ形成に関する意識調査を実施しました。
調査によると81.3%が現在のSNS運用方法において、「直接的な事業成長につながらない」ことに課題を感じていることが分かりました。
また、約8割が、事業の成長を進めていくために「ユーザーコミュニティ」の形成に「興味がある」と回答しています。
ユーザーコミュニティの形成に興味がある理由としては、「ユーザーの声が拾いやすくなると思うから」が65.5%で最多となりました。
(2024年5月7日プレスリリースより)
考察
ユーザーコミュニティとSNS運用の両立が必要
SNS運用において8割以上が、「直接的な事業成長」には繋がっていないと実感している一方で、事業の成長を進めていくために「ユーザーコミュニティ」の形成に興味関心が強いことが分かりました。
ユーザーコミュニティの形成には、一定数の参加者、自社商品のファンが集まることが必要なので、SNSでの発信をきっかけに新規顧客獲得や認知向上を図り、コミュニティへの参加に繋げるSNS運用は必須です。
最近では、企業やブランドなどの公式SNSアカウントの投稿が話題になることがあります。健康食品等を販売する「わかさ生活」はSNSを運用する「中の人」や公式キャラクターが登場するユーモア溢れる投稿が話題となり、SNSをきっかけに若年層を含め認知向上した例もあります。
各SNSの特徴を理解し、興味を引くようなコンテンツを発信し続けることが、結果的にユーザーコミュニティの活性化にも繋がってくるでしょう。
ユーザーに「推し」になってもらう
ユーザーコミュニティは商品の愛着や共感を強めてもらうこと、企業はユーザーの声を拾い、大切にすることでコアなファン、つまり「推し」になってもらう努力が必要です。
コアなファンは「推し」の売上に貢献するだけでなく、SNSなどで自ら積極的に発信し、拡散してくれます。そしてその投稿が強い共感を呼び、さらに広がっていきます。
企業の担当者レベルでは、SNS運用に加えてユーザーコミュニティも加わるとさらなる人手不足が考えられますが、こういったコアなファン達の波及力を得ることがSNS運用、ユーザーコミュニティの価値であり、中長期的な利益や視点を持つことが大切です。