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「8番のりば」ゲームの中に、スマートホームサービスが広告を出す目的
株式会社アクセルラボは、KOTAKE CREATEが開発するPCゲーム「8番のりば」に広告掲載が決定しました。
「8番のりば」は2023年11月にリリースされ、大きな話題となったPCゲーム「8番出口」の続編ゲーム。「8番出口」は、周囲の異変に注意しながら脱出する方法を見つけるシンプルなゲームルールで大ヒットとなりました。その続編「8番のりば」も、2024年5月31日にリリースされて間もないながら、多くの注目が集まっています。
2024年2月からは「8番のりば」内に掲出する広告募集が行われており、250件の応募の中から株式会社アクセルラボが提供するスマートホームサービス「SpaceCore」の広告掲載が決定しました。
「SpaceCore(スペース・コア)」は、不動産会社やハウスメーカー等の住宅・不動産事業者(以下、事業者)と居住者・オーナーのためのスマートホームサービスで、全国379社以上、約23,000件(※2024年3月時点)が利用。スマートホーム機器を設置し、専用アプリで暮らしに関するさまざまなサービスを利用できる「生活サービス機能」を備えており、事業者と居住者の双方が活用できるサービスを提供しています。
今回株式会社アクセルラボ広報の濱口氏に「8番のりば」への広告掲載応募の経緯について話を伺ったところ、
「当社は、IoT技術を活用したスマートホームサービス"SpaceCore(スペース・コア)"を提供し、生活空間をより快適で便利にすることを目指しています。
今回、ゲーム内に広告を出したのは、スマートホーム技術がゲームプレイ環境を向上させることができると考えたからです。
例えば、音声操作で部屋の照明やエアコンを調整したり、エンターテイメントシステムをシームレスに管理することで、ゲーム中でも快適なプレイング環境を構築することができるようになります。
"8番のりば"は特に影響力があり、多くのプレイヤーがいるため、スマートホームを新しい選択肢の一つとして提案したいと考えた。 」そうだ。
また、「ゲーム上の演出として掲載される」前提でクリエイティブデザインを考える上で注力したポイントやこだわりについて
「採用されることを第一に考えて、ゲーム内で違和感がないようにアプリ系の広告などにありがちな“ベタ”な表現で、かつ、ゲーム内で"異変"を発生させやすいように人物を大きく配置したものにしました。メッセージは掲載環境を考慮して"スマートホーム=スペース・コア"のみに割り切り、フォントもデザイン性より視認性を第一に考えたものを選んでいます。
弊社サービスである"スペース・コア"は直接的な顧客となる不動産業界等には順調に浸透しているので、このような手法で一般ユーザーの認知につながればと考えました。」とクリエイティブディレクターの植松氏は話す。
現状の反響については、「まず、社内が非常に盛り上がりました。特に、有名なユーチューバーが"8番のりば"のゲーム実況を配信し、その中で当社の社名やサービス名を読み上げてくれたことには感動の声が上がりました。他にも、取引先の方が広告を見つけて連絡をくれたり、役員の会食の際の会話のネタになったりと、様々な形で反響を感じています。
ゲームのルール上、プレイヤーが広告をじっくり見る仕組みになっているため、今後も多くの方々に当社の広告を見てもらえることを期待しています。」と社内外で盛り上がりを実感しているそうだ。
ゲームのプレイを邪魔することなく広告が出せるメリットがある一方で、一般的な広告を出すよりもゲーム内への出稿を前提に広告を考えていく必要性を感じました。今回のアクセルラボの広告はある意味広告っぽさを強調したクリエイティブにすることでゲームの世界観との親和性やプレイヤーの視認性を高めており、大変興味深い事例でした。
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