引越業界のプラットフォームサービス「HAKOPLA(以下、ハコプラ)」、引越事業者経営者会「引越業界の未来をつくる会」を運営する株式会社リベロは、引越業界の収益改善を目的とした資材共同購買サービスと、引越しダンボール広告サービス「HAKO-Ad(以下、ハコアド)」をリリースしました。
引越しダンボール広告「ハコアド」は、全国140社の引越会社へ提供している資材共同購買のダンボールを利用し、 生活環境や習慣が大きく変わる移転者が必然的に接する媒体、という特性を最大限に活用した広告メディアです。
部屋の中に積み上げられるダンボールの一面を広告としてジャックすることができ、一斉に全国の移転者へブランドやサービスをアピールする機会として活用できます。引越しの荷造り・荷解き期間の平均約2〜3週間、ブランドを転居者の脳裏に焼きつける新しいターゲティング広告となっています。
サービス開発の背景は、引越業界が直面する「原価高騰」の深刻な問題があります。燃料、人材、梱包資材のコストが原油価格の上昇や賃金引き上げで大幅に増加している一方で、サービス料は価格競争により利益が削減され、経営難に陥る引越会社も増えています。さらに「物流の2024年問題」も加わり、業界の厳しい状況は続くと予測されています。
こうした中、株式会社リベロはダンボールなどの引越専用梱包資材の共同購買サービスを2023年夏から開始、今回ダンボールの空白スペースを活用した「ハコアド」の導入に至りました。
「ハコアド」のリリースにあたり、株式会社リベロ事業本部引越事業部 部長今村佳代氏に話を伺ったところ、昨年秋にスタートした「ハコアド」は、現状で8月までの広告枠が完売、9月以降の枠でも複数社が出稿を調整中とのこと。
「新生活を迎える移転者に新たな形でアイリスオーヤマ公式通販サイトを認知して頂けると感じ、株式会社アイリスプラザとしてもご提案後に即賛同させて頂きチャレンジいたしました。当社は新生活に必要な幅広い商品を販売しておりますので、移転後に関しても長くお客様と繋がっていければと期待しております。」(株式会社アイリスプラザ/アイリスオーヤマ公式通販サイト)と、実際に実施した企業から反響の声も来ている。
【実際のダンボール広告例①】
【実際のダンボール広告例②】
どういった広告主が「ハコアド」と相性が良いかについては、「引越しにより生活習慣が大きく変わるお客様にとって有益な情報を提供できる広告主様がマッチしていると考えます。ライフライン事業者、家電家具メーカーや小売り事業などの会社様の広告実績がございます。」と今後の活用が見込まれる。
引越用のダンボールが広告になるとは思いもつかない発想でした。新生活や引越しで慣れない作業の中で、必ず使うダンボールからダイレクトに新生活に役立つ情報が分かるというメリットは大きいと感じます。引越業界の厳しい現状と解決を目指す株式会社リベロの取り組みが今後も広がっていくことを期待しています。