株式会社marquee 代表取締役 黒田様
モデルやインフルエンサーを通して、インスタグラムなどのSNSで企業の商品やサービスのプロモーションを行う株式会社marquee。代表の黒田様、担当の西塚様に媒体の概要や特徴についてお話を伺いました。
――株式会社marquee(マーキー)について教えてください。
株式会社marqueeは、モデルやインフルエンサーを通して、プロモーションのお手伝いをする会社です。動画撮影・イベント出演などのモデルのキャスティングやインスタグラム(インスタ)・twitterなどのSNSを活用したインフルエンサーマーケティングを行っています。
設立9年(2021年現在)の会社ですが、設立当初は読者モデルのキャスティングを中心に行ってました。
――インフルエンサーマーケティングはどのぐらいから事業開始しているのでしょうか?
ブログを使用したPRに関しては設立当初から行っています。5年ぐらい前からブログをやっていたモデルがインスタにどんどん切り替わっていきました。ブログをやっている若い人は、今ほとんどいません。
また、企業PRという面でもPR方法が変わったなと思います。以前はブログで商品の内容や特徴を事細かに紹介していましたが、最近では商品を写真でいかに見せるかが中心になっています。食品や料理の写真をきれいに撮影できる「デリスタグラマー」も多くなっており、その撮影した写真を二次利用するという企業も増えてきています。
――インフルエンサーマーケティング商品について教えてください
当社に登録しているモデル・インフルエンサーがPRしたい商品・サービス・企業の魅力をインスタやtwitter・facebookなどのSNSで投稿するメニューです。
また、インスタライブでリアルタイムに動画を配信し、商品を紹介するメニューもあります。クライアントの商品やサービスにあったモデル・インフルエンサーをキャスティングします。
――登録されているモデルの特徴ってありますか?
約700名が登録しています。モデルの平均年齢でいうと30歳ぐらいです。下は20歳から上は50歳までいますが、ボリュームゾーンは、20代後半~30代前半です。
ここ数年、結婚式のウェディング関連など男女ペアでの撮影の需要も増えているので、メンズモデルにも力を入れています。メンズモデルは約70~80名です。
登録モデル・インフルエンサー例
――他にもインフルエンサーマーケティング企業がありますが、一番の特徴は?
他社ではフォロワー数が多い子をスカウトしインフルエンサーとして登録させているところも多いイメージですが、効果はどうなのかという疑問はあります。
当社の場合、動画撮影・イベント出演などのキャスティングで読者モデルを抱えています。実際に会ったりなど交友関係があり、リアルの友達のように、その子本来の見た目や特徴を知っています。またモデル・インフルエンサーとの信頼関係も非常に強いです。
最終的には、インフルエンサーの質が問われると思います。インフルエンサーとの信頼関係がありよく熟知しているからこそ、クライアントに最適なインフルエンサーをご提案できるというのが当社の一番の強みです。
――「ローコスト、ハイスピード」も特徴の一つとHPに記載がありました。
私含め社員もインフルエンサーだったりモデルだったりという子が多いです。モデルとの信頼関係もあるので、だいたいのコスト感がわかります。「この金額だったら受けるだろうな」とか「この金額だと難しいだろうな」というのが実体験をもとにわかっているので、他社に比べて金額を上乗せしなくて済むというのもあります。
また、モデルとの距離感が近く連絡のスムーズなので、スピード感も売りにしています。
――実施までのスケジュールを教えてください。
という流れです。
――クライアントが成果を出すうえで御社が注力していることはありますか?
クライアントのPRしたい商品に最適なモデル・インフルエンサーをキャスティングできるかが重要ですね。同じ5000円の商品でも40代に売るのがいいのか30代に売るのかでも違います。インフルエンサーの抱えているフォロワーの層や男性・女性の割合も違います。フォロワー数が高いからPR力があるというわけではありません。フォロワー数だけでなく効果を意識したキャスティングができるのが当社の強みです。
インスタが良いのかtwitterが良いのかなどの配信ツール、フィード投稿が良いのかライブ配信が良いのかなどの手段もクライアントの商品に合わせて提案させていただきます。投稿内容をLP(ランディングページ)などで二次利用したい場合は、それが可能なモデルを提案いたします。
基本的には、クライアントさんがこうしたいというニーズに合わせて提案させていただきますが、よりよく効果的にするためにこういったプランもありますという提案も可能です。
例えば電子タバコのPRの事例ですと、電子タバコは男性よりの商材ですが、単に男性モデルをマッチングさせるのではなく、男性フォロワーが多い女性モデルを提案させていただきました。
――女性向けの商材が多いのかと思っていましたが、電子タバコのような男性向けの商材PRもできるのですね。
基本的にどんな商材でもPRできます(笑)。ダメというのも特にないです。
もちろん女性向けが中心で、美容商材や食品などの事例が多いです。アパレル企業さんとの取り組みも増えています。いわゆるプチプラと言われるアパレルメーカーさんが、コーディネートに特化しているインフルエンサーに投稿させて実施したり、インスタライブでコーディネートを配信し、クーポンコードを配布して購入に誘導する事例などがあります。
ただ、女性向け商材だけでなくどんな商品でも、インフルエンサーが数多くいるので、商材にあわせたキャスティングができます。商材によりお断りすることはあまりありません。
男性向けの商品とかでも、女性インフルエンサーから「もうすぐ父の日だからプレゼントします」といった訴求もできますし、同様に彼氏向けプレゼントとしてでもアピールできます。また、男性インフルエンサーを使用することも可能です。
家探しのようなファミリー層に向けたPRも可能です。
――他にも女性向け以外の事例ってありますか?
「お財布用の布団」をPRしたことがあります。年齢性が高めなので、Facebookで展開しました。他にはクレーンゲームのアプリをインスタライブによりゲーム実況のような形でPRしたこともあります。
――インフルエンサーが投稿する内容はクライアントが指定できるのでしょうか?
通常はクライアントからいただいた商品詳細をもとに、記事の作成をインフルエンサーに依頼しています。ただ、記事作成が不得意なインフルエンサーもいるので、その際はしっかりと当社からアドバイスをしています。
クライアントさんから意向を反映することも可能ですが、あまり反映しすぎてしまうと本人らしさもなくなりますし、PR色が出すぎてしまうと効果が悪くなるので、クライアントさんには「本人のトーンに基本的に任せた記事を作成した方が、フォロワーへは効果的です。」ということはお伝えしています。
――まだまだインフルエンサーPRに躊躇されているクライアントは多いと思います。アドバイスをお願いできますか?
最近ってテレビを見る時代じゃなくなっていますし、youtubeやSNSなど携帯を見ている時間が非常に増えています。どういった形で商品を知るか、商品を検索するかというのはだいぶ変わってきていると思います。TV-CMを見ないというのも当たり前になってきており、SNSで検索したり、youtubeやインスタグラムで人気の子が使っている商品を知り、消費行動を起こす人がすごく増えています。
消費行動を起こすきっかけとなった投稿(marquee媒体資料)
インスタグラムは、見ている人が多いというのに加え、いかにいい商品なのかを伝えやすく、投稿した内容は消さない限り残ります。自分が気に入った投稿を保存する機能もあり、保存した投稿から探してみたり、口コミを見たりとつながってくるので、インフルエンサーのPR力というのは非常に上がってきていると思います。
――marqueeの今後の展開について教えてください。
ここ数年でインフルエンサーマーケティング会社が非常に増えているので、どの会社に依頼していいのかわからない状況だと思います。その時参考にされるのがフォロワー数や単価だと思いますが、当社としては長年キャスティングを行ってきた経験があり、モデル・インフルエンサーとの信頼関係が強いので、数や単価だけでなく、クライアントさんに対してご要望に合ったインフルエンサーを自信をもってご提案ができます。
インスタグラムでのPRが増え続けており、インスタのライブや動画配信は当社でもここ数年で非常に増えた内容です。今後も力を入れていきたいですし、それにあわせたモデルも増やす予定で、商品をさらにブラッシュアップしていきたいと思っています。インスタからさらに違うメディアが増えていく可能性もありますが、変わらず提案をさせていただきたいなと思っています。