PCやスマホで使える、部活動やサークル・PTAなどの連絡網ツールとして様々な用途に利用されている「らくらく連絡網」。団体活動を支援する、日本最大級のメーリングリストサービスを運営している、株式会社イオレのフロントセールス部 部長である阿部様に、媒体の概要や反響事例などについて、お話を伺いました。
――らくらく連絡網の特徴を教えてください。
2005年の4月にサービスを開始しており、ガラケーの時代から15年以上続いているサービスです。
もともと弊社はiモードのモバイルコンテンツを制作していた会社で、サッカーの情報サイトを運営していたのですが、とある小学校のサッカー部の先生からご要望頂き、弊社のエンジニアがボランティアで作成したのが始まりです。
当時は紙の連絡網で、例えば「雨でサッカーの練習が中止」という連絡も、名字がア行の人から順番に電話で回っていたので、ワ行の渡辺君あたりになると、連絡が来る前に学校に着いてしまい、ずぶ濡れになってしまうという状況でした(笑)。それをなんとかしたいという事で出来たのがらくらく連絡網です。
――確かに当時の連絡網はそんな感じでした(笑)。もともとはスポーツ団体から始まって、どんどんユーザーが拡大していったのですね。
そうですね。現在は口コミだけで39万団体696万人が利用されています。(2020年12月31日時点)
ユーザーの1/4程度が野球やサッカーといったスポーツ団体で、200万人程度が利用しています。具体的には、少年少女のスポーツチームや、学校部活動、大学体育会、草スポーツチーム、実業団、シニアスポーツチームなどでご活用いただいています。
同じく1/4程度がPTAや学級の連絡網としてご利用いただいています。個人情報の観点から、以前のような紙の連絡網というのは廃止になってきていますので、お互いの連絡先を知らせること無くやり取りが出来る点から導入頂くケースが多いです。
後は大学生のゼミやサークル、社会人の趣味のサークルなどでも多数利用されています。
――かなり細かなセグメントが出来ますよね?
はい。性別・年齢・エリアでのセグメントの他にも、スポーツ系の団体ならテニスや水泳といった種目、趣味系のサークルなら音楽などのジャンル、友達同士でも飲み仲間なのか、同窓会なのかといったセグメントも出来ます。このあたりの細かなセグメントが出来るというのが、一番の特徴ですね。
年齢についても、ご自身の年齢だけではなく、お子様の年齢での絞り込みも可能です。
大学生については、学校名や学部、卒業年度も取得していますので、MARCHや関関同立以上の大学3年生といった指定もできます。
――広告メニューについて教えて下さい。まずはメール広告からお願いします。
一つはセグメントをした上で配信するターゲティングメールになります。こちらは1社単独での配信になります。もう一つはらくらく連絡網の全ユーザーに配信するメールマガジンの最上段にバナーとテキストを掲載できるメニューになります。
通常携帯キャリアアドレスへのメール配信だと、開封率が一桁台の場合が多いのですが、らくらく連絡網の場合、開封率が10%以上ありますので、一般的なメール広告に比べても目に触れやすい点が特徴です。
――ディスプレイ系の広告についても教えて下さい。
こちらはバナーとテキスト広告になります。基本はインプレッション単価ですが、クリック単価のメニューもあります。セグメントも可能で、あり・なしで単価が異なります。メンバー間の連絡が表示されるページに掲載されますので、ユーザーの目に触れる確率は非常に高いです。
また、大学生や主婦をターゲットにしたパッケージプランもございます。
――他はタイアップ系のメニューですね。
そうですね。クライアント様の記事ページを作成して、コンバージョンされるフォームなどのページにリンクで誘導する形になります。
また、プロモーテッド・アンケートというメニューがあり、こちらはユーザーにアンケートを実施して、回答完了ページから、企業様のLP等に誘導するメニューになります。アンケートの設問に企業様の商品・サービスに関連するトピックスを散りばめて、自然と興味・関心を高められるというメリットがあります。継続して出稿頂いているケースも多く、かなり反応は良いです。
――サンプリングなどのオフライン施策も出来るのですね。
はい。サンプリングの場合、団体向けに募集をかけると、団体のリーダーの方から応募がありますので、その中から団体の情報などを参考にして、配布先を選びます。代表者向けに商品を発送して頂き、事後アンケートや写真撮影なども可能です。
リクルーティングというメニューもあり、これはグループインタビューや座談会など、リアルな会場への集客を目的としたメニューになります。弊社の事務局が電話フォローして、実際に会場での点呼まで行います。1人来場あたり◯◯円といった形で代金をいただきます。大学生向けの集客ですと、10日間で1000名程度を集めた事例もあります。
あとは、らくらく連絡網のユーザーに外部のパートナーメディアを通じてアプローチできる、アドネットワーク型の広告もあります。
――実際に出稿されている企業様はどのような業種でしょうか?
かなり詳細なセグメントが出来るので、出稿される企業様は多岐にわたります。
お子様方向けの商材ですと、学習塾、家庭教師、英会話などの各種スクール、家庭用学習教材、オンライン講座、タブレット教材など。
ママ向けですと、住宅、金融商品(銀行口座/保険/教育・学資ローンなど)、旅行、各種施設(レジャー・アミューズ)などです。ママ向けには求人系の出稿も多く、パート・アルバイト、保険販売員、学習系フランチャイズオーナーなどの事例があります。
大学生向けですと、レジャー施設やコンタクト用品などで学割があるような業種が多いですね。成人式の着物のレンタルや、卒業旅行、自動車教習所などもよくご出稿いただきます。後は新卒の採用関連の告知も多いですね。
スポーツや趣味系の団体向けには、各種飲料、食品、トイレタリー、美容品などの団体向けサンプリング(メーカー中心)などが多いです。
――反響について聞かせて下さい。
キッズ向け英会話スクールの体験授業申込の事例ですと、0歳~15歳のお子様をお持ちの親御様にターゲティングをして実施して、100件以上の申込みがありました。
また、受講費20万円以上と高価な少年サッカースクールでも、団体種別「サッカー」でセグメント配信したところ、20件以上の申し込みがありました。
大学生向けの事例ですと、学割クーポンを配布されたレジャー施設様で、全来場者の3%が「らくらく連絡網」経由だったという事がありました。このケースではらくらく連絡網ユーザー専用のクーポンを配布して、チケット購入の際にクーポン画面を提示するというやり方で測定を行いました。
主婦層を対象とした、子供向け学習塾のフランチャイズオーナー説明会にも、100名以上の参加がありました。子供が小学3年生くらいになると、ある程度手が離れてきますので、そのあたりのお子様をお持ちの女性をターゲットとして配信しました。
――少し変わった事例はありますか?
団体向けですと、廃校を利用した宿泊施設が、合宿需要を見込んで出稿された事があり、反応もかなり良かったようです。
あとは、卒業記念品を制作されている会社様が、その年に卒業を迎える学生向けに絞って配信されていました。
また、サンプリングはビールメーカー様などにもよくご利用頂いています。「未成年には配信しない」というセグメントがしっかりと出来るので、そのあたり安心してご利用頂いているようです。
最近ではコロナの影響もあり、オンラインスクールや食材の宅配サービスなどの出稿も多いです。
――出稿を検討中の方にひとことお願いします。
不特定多数ではなく、かなりターゲットを絞った配信が可能なメディアになりますし、ユーザー側の視認率も高いサービスになりますので、是非ご検討頂きたいです。
また、広告をクリックしたユーザーの属性データの提供を無料で行っています。
クリックしたユーザーがどのような年齢・性別なのか、どういった団体に所属しているかなどの詳細なデータが確認できます。逆に、クリックしなかったユーザーの属性も確認できますので、どういった層に反応が良かった・悪かったというデータも取得できます。こうしたデータは、その後のマーケティングにもご活用いただけますので、まずはお試し頂ければと思います。