消火栓広告とは全国に設置されている消火栓標識を利用した看板広告の1つです。消火栓広告は公共の道路上に広告出稿ができる数少ない広告手法となっています。その多くが施設への案内誘導を目的とした広告掲出で利用されており、施設周辺の消火栓広告へ数本まとめて広告出稿をするケースも少なくありません。
今回は、そんな意外と知られていない消火栓広告の特徴・メリットを面白い事例と合わせて紹介します。
ビズ男(初心者)
消火栓ってあの赤いスラッとした看板ですよね?
あまり屋外広告として意識したことはなかったですが…。
「駐車場まで○○m」みたいな案内は見たことがあります。
アドクロ先生
消火栓自体が赤いポールや先端の赤い標識など目立つ仕様になっていますので、実は案内誘導広告としては優秀な屋外広告なんですよ。
消火栓が地上に設置されている場所には、消火栓標識も設置されている場合が多く、多くの都市で広告出稿が可能な点もポイントです。
ビズ菜(ベテラン)
エリア密着でビジネスをしているエステやクリニックなどは検討したい広告媒体ですね。
消火栓広告は広告手法として昔から広く利用されている広告なのでしょうか。
アドクロ先生
消火栓広告は消火栓標識の設置・維持のために古くから利用されています。
昭和30年に日本標識株式会社が設立されたのが始まりのようです。
消火栓広告の過去・歴史
消火栓広告の歴史は長く、消火栓標識の設置とともに古くから利用されている屋外広告です。
消火栓標識は昭和29年頃から設置が検討され始めましたが、当時の国の財政状況から国の予算で広く全国へ普及させることができず、設置が難航していました。消火栓の全国的な設置が声高に叫ばれ出した昭和29年の翌年、民間の企業を設立し広告の掲載料で運用を行う民活方式にて消火栓標識が全国的に設置されることが決定します。
消火栓標識の設置・維持を担う消火栓広告はこうして必要に応じて産まれ、今もなおその役割を全うしています。
ビズ男(初心者)
なるほど。
消火栓広告にはこんな歴史があったんだ…。
消火栓広告は消火栓標識を維持するために必要なものだったんですね。
アドクロ先生
防災にとって重要な消火栓標識が広告費で運用されているのは意外ですよね。
ですので、消火栓広告を出稿するということは防災にも一役買うということに繋がります。
ビズ菜(ベテラン)
企業にとっても広告宣伝に加えて社会貢献ができるとっても有意義な広告手法ですよね。
そう考えると企業のイメージアップにも繋がってきそうですね。
消火栓広告の特徴
消火栓広告は古くから街を彩る看板広告として利用されてきました。誰もが目にしたことがある広告媒体ですが、利用したことがある企業は決して多くない、少し特殊な屋外広告でもあります。
消火栓広告は公共の道路上かつ標識を利用して広告出稿を行うため、規定のサイズが決められているなど特殊な特徴もあります。
ビズ男(初心者)
標識に広告を出そうっていうとハードルが高く感じますね。
サイズが決められているっていうことは事前の審査なんかも手間になりそうですよね…。
アドクロ先生
知らない部分が多いとハードルは高く感じるものですよね。
消火栓広告はデザインから看板設置までワンストップで請け負っている企業がほとんどですので他の広告出稿に比べても意外と手間は少ないです。
消火栓広告の契約は基本長期契約?
消火栓広告は看板作成が必要になることもあり、1年以上の長期契約となることがほとんどです。
実店舗や施設への誘導看板がメインの消火栓広告にとって長期契約のデメリットは少なく、一度出稿してしまえば長期間に渡って広告宣伝を続けられるため非常に利用しやすい広告手法です。
また、路面店や路地裏など、スマホアプリ上では位置が少しわかりにくい店舗経営者の方には特におすすめです。店舗の存在をアピールする看板広告として機能したり、近くまで来て迷っているお客様を誘導する看板としても機能します。
消火栓広告の強みは公共の道路上に設置していること?
消火栓広告は公共の道路上に看板広告が設置できる数少ない屋外広告です。
標識を利用する看板広告のため、設置できる看板のサイズや設置位置などはある程度制限があります。設置可能位置は消火栓標識の真下のみで、高さは歩道上の標識に設置の場合は2.5m~3.5m、車道上の標識に設置の場合は4.5m~4.7mの位置と決められています。
設置可能な看板サイズは最大H400×W800mmで、その内デザインに利用できるサイズはH360×W760mmとなっています。
出典:消火栓標識株式会社
実はカンタンに実施できる消火栓広告
消火栓広告は公共の標識を利用した看板広告であるため関係各省庁の許可が必要となります。そのため消火栓広告を取り扱っている企業は限られていますが、デザインから各種申請、広告設置・管理までをワンストップで請け負う企業がほとんどです。
広告出稿を検討している企業にとって申請など複雑な手続きを自社で行う必要がないため、手軽に始められる広告手法と言えるのではないでしょうか。
ビズ男(初心者)
あまり利用しない広告手法って出稿方法が複雑だと心が折れそうになりますよね。
ワンストップで依頼できるのは広告出稿をする側にとっては非常にありがたいですね。
ビズ菜(ベテラン)
広告出稿をする企業側でやることが少ないというのは助かりますよね。
月5,000円だとして、日割で約160円。コストも安いし、費用対効果も高そうですね。
アドクロ先生
そうですね。あと、この消火栓広告、実は消火栓広告は広告出稿時に看板の向きを変えられる場合もあります。
施設や店舗への誘導という観点で考えると、看板の向きは費用対効果に関わる重要な要素の一つですよね。
消火栓広告のメリット
消火栓広告は公共の標識を利用した特殊な広告手法です。広告スペースとして公共の標識を利用することで得られるメリットも多いため、意外と知られていない広告効果の高い広告手法の1つです。
ビズ男(初心者)
消火栓広告って意外と費用が安いんですよね。
消火栓標識自体が目立つ作りになっているので、費用対効果も期待できそうですよね。
アドクロ先生
ビズ男さんの言う通り、使い方さえ間違えなければ高い費用対効果が期待できる広告手法と言えます。
その他にも高い公共性が企業のイメージアップにも繋がるなどメリットの多い広告手法の1つです。
視認性の高さ
消火栓広告は消火栓標識の真下に看板広告を掲出します。消火栓標識は赤いポールに赤い標識と、緊急時にも街中で目立つようにデザインされています。そのため消火栓広告は、看板広告の内容に関わらず視認性の高い広告宣伝となる点がメリットの1つです。
また、同じ公共性がある媒体である電柱広告(巻広告)よりも高さが出せるため、長距離からの視認性が高く、歩行者のみならずドライバーにも広く広告をリーチする事が出来ます。
離れた場所からでも不動産関係の広告である事が視認できます。特に、歩行者の多い都市圏では、多くのユーザーに広告内容を訴求できます。
高さがあるので、他の看板に埋もれにくく道案内としても効果抜群です。
低価格
消火栓広告は非常に目立つ視認性の高い看板広告ながら、数千円/月で広告出稿が可能なことが多く、非常に費用対効果の高い広告手法です。
広告費はデザイン料も含めて年間6万5,000円~12万円、5,000円~1万円/月程度で広告出稿が可能です。5,000円~1万円/月で出せる屋外看板は他に殆どなく、低コストで出来る屋外メディアとしても人気があります。
性質の似た広告手法として電柱広告が挙げられますが、費用だけを見ると電柱広告よりも少し割高となるケースが多いです。
費用こそ電柱広告より少し高くなるものの、立ち止まらないと広告の内容が分かりづらい電柱広告と比べ、消火栓広告は遠方からの視認性の高さから数千円/月の費用でより多くの人にアピールできる点を考えると、費用対効果の高い広告手法と言えます。
電柱広告についてはこちらで解説しています。併せてご確認ください。
公共性の高さ
消火栓広告は公共の道路上に設置されている標識を利用するかなり特殊な屋外広告です。設置個所が標識という公共性の高い建造物であるため、広告宣伝が与える印象として安心感や信頼感などが高くなる傾向にあります。
また消火栓標識自体が広告の掲載費で運営されていることもあり、広告出稿を行うことが社会貢献にも繋がる少し変わった広告手法でもあります。
ビズ男(初心者)
消火栓広告は目立つ・安い・信頼性が高いとかなり使い勝手の良い広告手法みたいですね。
電柱広告もそうでしたけど公共性の高い広告手法はコストが低いことが多いんですね。
アドクロ先生
その他の広告手法に比べて競争が少ないことが費用の安さに繋がっているのではないでしょうか。
消火栓広告の広告費は消火栓標識の運用が主な目的ですので、特に費用が昔から変わらず今も安く広告出稿ができるのかもしれませんね。
ビズ菜(ベテラン)
公共性の高い広告手法ということで、赤・黒・黄などを基調としたデザインにできないなどの規制は一部あるみたいですね。
あくまで消火栓標識より目立ってはいけない、というあたりに奥ゆかしさを感じますね。
消火栓広告の事例
消火栓広告はサイズや設置位置、色味など一定の規定はありますが写真などをデザインに利用することなども可能です。
多くの企業が店舗名や自社のロゴなどをデザインする消火栓看板ですが、中には特殊なデザインの消火栓看板もあり、一風変わった看板広告として話題となっています。
ガスト 道案内看板
街の至る所に設置されている消火栓広告の特徴を上手く利用した広告です。
店舗近くに来たユーザーには『店舗への誘導看板』として、近くでファミリーレストランを探しているユーザーには『利用を促す看板』として効果を発揮します。
イエステーション 「同情するなら家をくれ」
「同情するなら家をくれ!」のフレーズが強烈な不動産会社の消火栓広告です。基本的にそのエリアに住むすべての人が視認する広告媒体となるので、全年齢問わず面白い広告デザインはSNSで拡散されて、広がっていく事もあります。
消火栓広告は、全国各地で消火栓のサイズや形、ポールの長さ等が異なります。効果に直接関係がある部分ではありませんが、よかったら自分の地域の消火栓がどのような形か探してみても面白いかもしれませんね。
ビズ男(初心者)
今まであまり意識したことはなかったですけど、こうやって見ると色々面白い消火栓標識が街中に溢れているのかもしれないですね。
ただ費用対効果が高いだけじゃなく、こういった遊び心も付け加えられるっていうのは面白いですよね。
アドクロ先生
公共性が高い反面、一定の規制さえ守ればある程度自由にデザインできる看板広告でもありますので、シンプルにするのかインパクトの高い広告にするのかも広告戦略の1つですね。
案内誘導看板がほとんどではありますが、視認性と公共性の高さを活かして一風変わった広告出稿を行い企業の認知やイメージアップを図るというのも面白い使い方ではないでしょうか。
ビズ菜(ベテラン)
やはりどの広告手法にも言えることですけど、どういった目的でどういった人にどういった宣伝を行うかを考えることが重要ということですね。
その上で消火栓広告は特殊な特徴やメリットも多いので、意外と色んなシーンで有効に利用することができそうですよね。
アドクロ先生
ビズ菜さんの言う通り、費用対効果を最大化するためには目的やターゲティングにマッチした広告手法を選ぶことが重要です。
消火栓広告はエリア以外のターゲティングが難しい広告手法ですので案内誘導に利用されることがほとんどですが、不特定多数の人にリーチできる広告手法ではありますので、デザイン次第では案内誘導以外でも高い効果が期待できます。
消火栓広告の探し方
消火栓広告を出したいと思っても、全国には数多くの消火栓広告があるため、自分のお店に適した消火栓広告を見つけるのは一筋縄ではいきません。どのエリアのどの消火栓に広告掲出するのか、どれくらいの予算で広告を出すのかなど、詳細について明確にしてから選定すると、よりスムーズにお店に合った消火栓広告を見つけることができます。
ここでは、消火栓広告の探し方についてご説明します。
キーワードで「消火栓広告」で検索する
インターネットの検索エンジンに「消火栓広告」と入力し、検索をかける方法です。
検索すると、消火栓広告について解説している記事や消火栓広告を扱っている広告代理店のホームページ、消火栓広告を管理している媒体元社のホームページなどが見つかりました。
どのエリアに消火栓広告が出せるのか、自分のお店の周辺で出せる消火栓広告はあるのかなど、消火栓広告を初めて出す場合は分からないことが多いと思います。その場合は、既に取引のある広告代理店に相談するのも一つの方法です。さまざまな疑問についても気軽に質問できますし、お店に適した消火栓広告のほかに、消火栓広告以外の媒体も提案してくれます。
消火栓広告の管理会社へ問い合わせる
消火栓標識株式会社様のような消火栓広告を管理している管理会社へ直接問い合わせるのも一つの方法です。費用や掲出期間などの詳細もすぐに確認できるので、早いレスポンスを求めている場合はこちらの方法がおすすめです。
問い合わせる際は、どのHPを参考に問い合わせたのかを伝えるとスムーズです。
アドクロを使って検索する
消火栓広告を探すなら、広告に特化したプラットフォームであるアドクロを使って検索する方法があります。フリーワードやタグ、媒体特徴などから媒体を探せるだけでなく、地図上から媒体を探すことも可能です。
上の写真のように、地図上から消火栓広告を探すことができます。自分のお店の周辺エリアや商圏エリア内からどこに広告が出せるかを知ることができるので、どの消火栓に広告掲出するか決めるのにとても便利です。
また、消火栓と同様に使われる電柱広告も同時に検索することができます。料金体系も似た部分がありますので、用途に合わせて媒体を使い分けると良いでしょう。
アドクロは無料会員登録後に利用できるようになります。会員登録をすると媒体の価格などの詳細も確認できるようになります。広告掲出が決まるまで全て無料なので、各媒体への問い合わせも気軽にできます。初めての広告掲出の場合でも安心して利用できるので、ぜひお試しください。
まとめ
各地に設置された消火栓を使った広告媒体である『消火栓広告』。電柱広告等と同じく、公共の道路上に広告出稿ができる数少ない広告手法です。
その多くが施設への案内誘導を目的とした広告掲出で利用され、施設・店舗周辺の誘導看板として消火栓数本まとめて広告出稿をするケースも少なくありません。また、イエステーション「同情するなら家をくれ」の事例のように、多くの人が見る消火栓広告の特長を生かした、メッセージ性のある広告を発信しているケースも多くあります。
月数千円で掲載可能、1日換算で数百円から出せる屋外広告『消火栓広告』。是非、広告手段の1つとして検討してみてはいかがでしょうか?
消火栓広告は、下記ページからお探しいただけます。地図で自分の店舗近くの消火栓広告・電柱広告が探せるので是非ご活用ください。
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