広告を出す際、自社商材にあったターゲット層に絞ってアプローチできたら効果的ですよね。
年齢や性別・嗜好などを限定した人々に向けた媒体の1つに、「会報誌」があります。
会報誌の読者は、内容の精読率が高く、誌面にある広告に対しても好意的です。
反響率も高いため、他の紙媒体よりも認知度アップやリード獲得が大きく見込めます。
この記事では、会報誌の種類や、会報誌でできる広告について解説していきますので、広告出稿を検討されている方はぜひ最後まで目を通してみてください。
会報誌とは
会報誌(会員誌と呼ぶこともある)は、何かしらの企業や団体に属する会員・顧客へ向けて、定期的に発行される冊子です。
年数回~月刊のペースで発行されることが多く、発行部数は万単位にのぼります。
通常の雑誌や広報誌と違うのは、読者が団体に属する「会員」である点です。
一般書店では販売しない会員限定の冊子なため、他の雑誌に比べ精読率が高く、内容にも深く興味を示しやすい傾向にあります。
会員は登録の際に自らの住所・年齢・性別などの個人情報も入力しているため、読者属性も正確に把握できる媒体です。
そのため会報誌は、限定した層に向けて情報を発信するのにとても効果的なメディアとなっています。
会報誌の種類とターゲット層とは?
会報誌にもいろいろな種類があり、それぞれターゲット層も違います。
ここでは、会報誌の種類別に特徴をご紹介します。
1.ファンクラブなどで発行される会報誌
1つ目は、ファンクラブなど芸能人に関する団体から発行される会報誌です。
特に舞台や演劇など伝統芸能系の会報誌は、読者に中年~高齢者の富裕層が多く、高級であっても質の良いものを求める人が多い傾向にあります。
2.上位大学の卒業生向けの会報誌
2つ目は、上位大学の卒業生に向けた会報誌です。
上位大学ではOBOGが会員となっている独自のコミュニティが存在しており、その大学の卒業生であることを誇りに思っている人が多いため、会に対する信頼が強くなっています。
読者はさまざまなことに関心を持ち、経済的にも余裕がある人が多いため、高価格帯の商材を広告でPRするのにも適した媒体です。
3.趣味のコミュニティ向けの会報誌
3つ目は、何かしらの趣味で集まった団体の会員向け会報誌です。具体的には以下のようなものがあります。
・アウトドアグループで発行されるもの
・スポーツジムの会員に向けたもの
・料理教室・クッキングクラブなどで発行されるもの
年齢層としては多少広くなりますが、共通の趣味があるためターゲット層は絞られています。信頼して所属している団体が発行しているため、読者はその会報誌でおすすめされることに興味を示しやすいです。
4.カード会員向けの会報誌
4つ目は、クレジットカード会員向けの会報誌です。
ゴールド会員やプラチナ会員など、富裕層に向けて発行されます。
カード経由で購入すると特典があるなど、クレジットカード会社と連動して広告企画を打ち出せることもあるため、リード獲得がしやすい会報誌です。
5.通販会員向けのカタログ会報誌
5つ目は、通販サイトが定期的に発行しているカタログ形式の会報誌です。
各サイトによって、通販カタログとは別に小冊子の会報が付いていたり、コラムなども載せたカタログ会報誌として1冊にまとめられていたりします。
もともと通販をよく利用する人が読者であるため、広告商品に対しても購入へのハードルは低いです。
6.特定の業界人向けの会報誌
6つ目は、医師など特定の業界に携わる人が属するコミュニティで発行される会報誌です。
特に医療従事者は、忙しく働いてたくさんの情報に触れる中で、自分が登録している会が発信することは積極的に取り入れる傾向があります。
そのため、会報誌で広告掲載している商材・会社も信頼されやすく、富裕層への効果的なアプローチが可能です。
7.互助会で発行される会報誌
7つ目は、互助会で発行される会報誌です。
互助会とは、今後訪れる結婚式や葬儀のためにあらかじめ会費を積み立てておき、冠婚葬祭の際に、積み立てた費用に応じたサービスが受けられるというものです。
互助会会員は冠婚葬祭に関わるものに興味を示しやすいため、高額な商材でも広告効果が得られる傾向にあります。
会報誌で実施する広告のメリットとは
次に、会報誌での広告のメリットを解説します。
・高レスポンスに繋がりやすい
会報誌に載る広告は、高レスポンスに繋がりやすい傾向があります。
会報誌の読者となる会員はその会に好んで属しているため、団体の一員であることへの誇りや、ロイヤルティ(忠誠心や愛着心)が高いです。
会報誌で発信されている情報を「その組織でおすすめしていること」だと認識するため、広告も受け入れやすく、ダイレクト購入も多く見込めます。
・正確な反響率のデータが取れる
反響率の正確なデータが取れるというメリットもあります。
会報誌は、一般発売されて売れ残りが出る雑誌とは違い、会員数分しか発行されないため余りが出ません。
よって発行部数が5万部なら、確実に5万人の会員に広告を届けることが可能です。
そのため、発行部数に対してどれほど反響があったか、正確なデータを収集できます。
・自社商材に適した媒体を選びやすい
会報誌はターゲット層が明確なため、自社商材に合う媒体を選びやすいです。
会員になる際に個人情報を登録しているため、会報誌の発行者は読者の属性を把握しています。そのため、自社商材のターゲット層がわかっていれば、似た属性(年齢・年収・性別など)の読者がいる会報誌を選ぶだけで効果的にプロモーションできます。
会報誌で実施できる広告の種類とは
最後に、会報誌で実施できる広告の種類を解説していきます。
・会報誌内の広告掲載
一番オーソドックスなのは、冊子の間に広告ページを載せてもらう方法です。
誌面内はもちろん、表紙・裏表紙の裏や、裏表紙といった目立つ部分にも掲載できます。
会報誌にもよりますが、広告内容は自社で考えて掲載をお願いする形式のため、費用は比較的低めです。
コストの面から裏表紙などは無理でも、会報誌の目玉企画や人気コラムの隣ページに載せてもらえれば繰り返し読者の目に入るため、認知度アップが期待できます。
・タイアップ記事広告
会報誌側とタイアップした記事広告を載せることも可能です。団体と企画内容から記事構成まで相談し、双方納得したうえで取材記事風の記事を載せてもらえます。
文字通り「記事」形である記事広告は、ライターによるコピーライティングや写真なども取り入れられるため、商材の魅力やバックストーリーなどもアピールしやすいです。合わせて記事を会員限定のWebサイトなどで紹介してもらえれば、情報拡散も期待できます。
商材のメリットを丁寧に語って、読者の理解度を上げたいときにおすすめの広告形態です。
・チラシやカタログの同封・同梱
会報誌は郵送で届けられるため、別物のチラシやカタログを同封・同梱する広告形式もあります。
会報誌だと読者の気になるページしか見られないケースがありますが、郵送に同梱すれば開封するときに一度は目にするでしょう。読者は会に信頼を置いている会員なため、中身を見てくれる確率も高いです。
また、自社独自の小冊子やカタログを同封できるため、表紙などもこだわって作れます。
会報誌で実施できる広告のおすすめ媒体
まとめ
会報誌でできる広告は、掲載する媒体を自社商材に合わせやすく、高レスポンスも見込める広告形態です。
認知度アップや商材の理解を促せるだけでなく、ダイレクト購入にも繋がりやすいので、読者属性を絞って一点集中の広告を出す際におすすめの媒体と言えます。