昨今はインターネット広告が非常に多くなりましたが、紙媒体を使った広告が廃れてしまったわけではありません。紙媒体を利用した広告は、日常生活のいたるところにあふれています。ではいったいどんな広告があるのか、媒体例を5つ取り上げて紹介します。
新聞広告
新聞広告は、数ある紙媒体の中でも代表的な広告手法です。新聞を読んだことがある方なら、新聞内に掲載されている新聞広告を目にした経験があるはずです。新聞の一面や見開きに掲載された新聞広告のインパクトは強く、見た人の記憶に残りやすくなっています。例えば、最終巻の発売を記念して実施された鬼滅の刃の新聞広告では、新聞1面を1キャラクターで構成された迫力のある演出に驚いた方も多かったのではないでしょうか?
新聞広告は読者に対して網羅的に広告展開できる点もポイントです。日本国内でも知名度のある読売新聞は、2020年11月時点の朝刊部数で795万4126部(日本ABC協会報告)となっています。発行部数は世界一となっており、英国のギネスブックにも認定されています。その他の新聞についても数百万部発行されているものや、各地域・エリアで数十万部発行されているものなど、新聞はエリアを網羅的にカバーできる広告媒体となっています。
雑誌広告
雑誌の発行部数は減少傾向にあるものの、読者に確実に訴求できるのが紙媒体の雑誌広告です。雑誌を1度でも読んだことがある人なら、雑誌広告をたくさん目にしているはずです。コンセプトに沿ったさまざまな記事を提供するのが雑誌の主目的ですが、そのコンセプトに合わせた広告も数多く掲載されています。
雑誌広告へ掲載可能な広告はさまざまです。見開き・目次対向・コラム対向・片観音・両観音などがあります。広告寸法の面積が広くなればなるほど目立ちますので、その分広告費は高くなります。その他、雑誌編集部と記事でタイアップする形で広告を出すことも可能です。
フリーペーパー広告
紙媒体を活かした広告の1つに、フリーペーパー広告があります。公共施設やコンビニなど人が多く集まるところに設置配布したり、ポスティング配布している場合もあります。施設や店舗に設置されていれば手に取ってもらえる可能性が高いですし、ポストにフリーペーパーが入っていたらとりあえず目を通してもらえます。
フリーペーパーへの広告掲載例として、地域新聞社が発行しているちいき新聞への広告掲載があります。ちいき新聞はポスティング型のフリーペーパーで、主な配布エリアは千葉県・埼玉県・茨城県です。地域に特化した手に取ってもらいやすい紙媒体の新聞だけに、エリアを狭く絞ってピンポイントで広告を出したい場合に適しています。
紙面広告のタイプはさまざまで、1行だけの文章広告から紙面一面を使った全面広告まで幅広くあります。フリーペーパーは、発行費用を広告費で賄っているケースが多く、広告主が広告を出しやすいように、広告枠が細分化されています。なので予算に見合った広告を出せるのが、フリーペーパー広告の特徴であり魅力です。
紙面広告以外に、チラシの折込配布など、紙媒体を活かしたさまざまな広告を依頼可能です。
DM
主に郵送で商品やサービスの案内をおこなうDMは昔からある紙媒体の典型例です。DMには主に2パターンあります。不特定多数にDMを送るパターンと、特定の顧客にDMを送るパターンです。
例えば、通販ブランドとしての地位を築き上げてきた千趣会のベルメゾンは、顧客向けのDMサービスを展開しています。会員数が約1,500万人おり、ターゲットに合わせて絞り込んで広告DMを送付することで反響を期待することができます。
ベルメゾンは、1社のみのDMサービスを提供しています。1社のみですので、他のDMの中に埋もれてしまう心配はありません。また会員データを活かして送付先を抽出可能となっており、反響にも期待できます。
同梱広告
通販の商品に同梱する形の同梱広告は、よく用いられる紙媒体の1つです。顧客へ発送する商品の中に広告物を同梱できるサービスを指します。顧客は商品が届いたら必ず中を確認するので、チラシなどの広告物が同梱されていれば目を通す可能性は非常に高いです。
対象ターゲットにピンポイントで訴求できるのが、同梱広告ならではの良さです。
まとめ
広告が出せる紙媒体の例を、主に5つ取り上げて紹介しました。新聞・雑誌・フリーペーパー・DM・商品同梱と、どれも紙媒体ならではの広告です。インターネット広告とは異なり、実際に手に取れるのが紙媒体の良さです。
紙媒体については、下記記事でより詳しく説明しています。併せてご覧ください。