現在のBtoCマーケティングにおいて欠かすことのできなくなったUGC。特にここ数年のSNSの普及の勢いにより、ユーザーの投稿が消費者の購買プロセスに非常に大きな影響を与えるようになっています。
本記事では、この『UGC』が現代のマーケティングに必要不可欠である理由と、UGCを向上させるためのアクションやメリット・デメリットについて解説します。
UGCとは?
UGCとは、User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略で、企業側からではなく消費者であるユーザーから発信・生成されるコンテンツのことを意味します。InstagramなどのSNSへの写真や動画投稿やツイート、ECサイトへのレビュー投稿などがこれに当たります。
ユーザーによるインスタやXの投稿が拡散された結果、商品が売り切れになったり問い合わせが殺到するという事例も今は珍しくなく、UGCがユーザーの購買意思決定に対してダイレクトに影響を与えていると言えます。
UGCとIGC、CGMの違い
UGCと似たような意味で使われる言葉に、IGCやCGMがあります。
IGCは Influencer Generated Content の略で、インフルエンサーによって作られる商品やサービス紹介のコンテンツのことです。また、CGMとは Consumer Generated Media の略で、ユーザーの投稿によって形成されるWebサービスやメディアのことです。
これらを比較すると分かるように、UGCはインフルエンサーのような影響力の大きい発信者からではなく、一般ユーザーからの発信から生成されたコンテンツを意味しています。
なぜUGCはマーケティングにおいて重要なのか?
①消費者の購買意思を決定づけるのは口コミや評価
インターネットやSNSの利用はここ数年世代にかかわらず増加しており、ネットを利用した商品の購入も年々増え続けています。下記グラフは2022年以降のネットショッピングの支出額の推移を表したグラフですが、年々右肩上がりに支出が増え続けているのが分かります。
また、下記グラフは消費者庁の「商品やサービスを購入する際に自信で確認したいこと」についての消費者アンケートの結果ですが、これによると各世代が商品やサービスを購入する際に確認したいことの中で「過去のレビュー」と答えた割合は、1位から3位を合わせると全体の6割近くにのぼることが分かります。
このように実際に使ったことのあるユーザーの声を確認したいと考えている人の割合が多いことから、SNSの口コミ投稿や公式サイトへのレビューなどのUGCを高めることで消費者の購買行動に大きな影響を与えることができると考えられます。
②UGCは低予算で効果が期待できる
UGCは広告予算をあまりかけずに実施でき、上手に活用できれば大きな効果が見込めるマーケティング手法です。大企業だけでなく小規模事業者でも活用できるため、あらゆる商材において取り組むことができる施策と言えるでしょう。
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企業がUGCを活用する方法
企業がUGCを活用する方法