ラジオとは無線通信を使って音声を送受信する技術を使ったメディアで、一度に不特定多数の人へ向けた情報発信が可能なマスメディアでもあります。
テレビやインターネットが普及し一時は衰退するかと思われましたが、スマートフォン用のラジオ放送受信アプリなどの開発により、作業をしながらでも情報をインプットできるメディアとして注目されています。
ビズ男(初心者)
最近音声メディアってよく聞きますよね。
自分で番組を配信できるサービスなんかもあったりして、
ラジオ以外にも色んな配信がされているみたいですよね。
アドクロ先生
YouTubeなどの動画メディアでエンタメ以外の情報が配信されるようになったのがきっかけかもしれないですね。
音声だけで伝えられた方が視聴する側の負担が少ないという側面もありますからね。
ビズ菜(ベテラン)
家事をしながら音声メディアで気になる配信を聞いたりしている人も多いそうですよ。
今ではラジオでも色んな広告宣伝を耳にしますよね。
アドクロ先生
視聴者が増えればその分広告の価値も上がってきますからね。
ラジオ広告の広告効果が企業のマーケティング担当者に見直されてきているのかもしれないですね。
ラジオ広告とは?
ラジオ広告とは無線通信を利用し音声を配信するメディア、ラジオを利用した広告手法のことを指します。
その起源は1920年代のアメリカであるとされており、日本では1951年に日本初の民営放送局が誕生した際、時報を社名とともに放送したのが最初だと言われています。昭和から平成に変わり、ラジオ放送自体が他のメディアの隆盛により一時衰退を見せます。 時代は平成から令和へと変わり、今再度ラジオ(音声メディア)が注目を浴びています。
ラジオ放送であれば視聴しながらも耳以外は他の作業ができることから、情報を配信するメディアとしての利用価値が高いと言われています。ラジオ放送自体の価値が見直されるとともに、ラジオを利用した広告もまた同様に効果的な広告手法として注目されています。
ビズ男(初心者)
移動のときや何か作業をしている時でも視聴できますもんね。
動画などと違って聞き流しなどもしやすいですし。
私も移動中はよく聞いています。
アドクロ先生
視聴者が増えることは放送局としても広告出稿を検討している企業にとってもありがたいことです。
ちなみにラジオはテレビや新聞と同じくマスメディアの一つとされています。
ビズ男(初心者)
「マスメディア」ってよく聞きます。
テレビとか新聞とかの事ことですよね。
マスメディアって具体的にどういうメディアが該当するんですか?
アドクロ先生
マスメディアは不特定多数の大衆へ向けた情報発信を行う媒体のことを指します。
新聞やテレビ、雑誌などもマスメディアと呼ばれ、最近ではインターネットを利用した放送・配信などもマスメディアの一つと考えられているそうです。
ビズ菜(ベテラン)
古くからあるマスメディアと最近主流になりつつあるインターネットなどではイメージが大きく違いますよね。
ラジオ広告もテレビや新聞などと同じ特徴が結構ありますよね。
ラジオ広告の特徴・メリット
ラジオ広告はラジオ放送自体が古くから行われていることや、その成り立ちなどから公共性が高いイメージを持っている視聴者が多いと言われています。
テレビや新聞・雑誌などと違い、音声だけで情報を伝えることがラジオを使った広告の特徴です。一般的には情報量が少ないことに対してデメリットが大きく感じられがちですが、音声のみの広告にしかないメリットも多く存在します。
ビズ男(初心者)
そうか…ラジオには画像も動画もないですもんね。
「こんなに美味しそう!」とか「こんなにも綺麗に!」とかは伝えられないですもんね。
アドクロ先生
ビズ男さんがおっしゃる通り、そういった広告はラジオ広告には不向きですね。
ですが、不向きな広告もあればラジオを使った広告に向いている内容もあるんですよ。
ラジオ広告の特徴・メリット ~公共性・信頼性の高さ~
ラジオ放送は古くは国営放送として行われていました。その名残からかラジオ放送自体に他のメディアよりも高い公共性を感じる人が多いそうです。
公的なイメージを感じることで、商品やサービスの広告に対する信頼・信用も増すため、ラジオ広告はネガティブなイメージを持たれにくいと言われています。
ビズ男(初心者)
言われてみれば何となく企業が利益目的で放送してるっていうイメージは少ないですね。
新聞に載ってるってことは変な商品じゃないんだろうって思うのと同じってことですよね。
アドクロ先生
そうですね。
インターネット上で見られる広告と比べるとテレビ・新聞・ラジオなどの広告は比較的審査が厳しいということも高い信頼を得ている一つの理由だと思います。
ラジオ広告の特徴・メリット ~ターゲットを絞り込んだ宣伝~
ラジオ広告には大きく分けて二つの種類がありますが、どちらもどの放送局のどの番組(時間)に広告を配信するか、広告出稿する企業が選定できる点は同じです。つまり、自社の商品やサービスの情報を届けたい属性を持っている視聴者に狙ってアプローチすることが可能ということです。
ラジオはマスメディアでありながら視聴者と密にコミュニケーションを取るメディアの要素も持っていますので、かなり正確な視聴者属性の把握が可能とも言われています。
ビズ男(初心者)
ラジオ番組って今でもリスナーからのお便りコーナーとか結構ありますもんね。
視聴者の年齢、性別、職業とか細かい情報がデータとして蓄積されてそうですよね。
アドクロ先生
ある程度番組を視聴しているだけでも視聴者の層はわかりますからね。
視聴者との距離が近いというのもラジオを使った広告のメリットの一つと言えるかもしれませんね。
ラジオ広告の特徴・メリット ~反復性~
ラジオ番組は決まった番組を毎週(毎日)繰り返し聞く視聴者が多いのが特徴の一つです。一定期間、同じ番組や同じ時間帯にラジオ広告を掲出することで、高い確率で一人の人に繰り返し同じ広告を聞いてもらうことが可能です。
繰り返し同じ広告を聞くことで記憶に残りやすく、また心理的距離も近づくため消費者の購買行動までのストレスが軽減される効果もあると言われています。
ビズ男(初心者)
耳に残るフレーズのCMって結構ありますよね。
そういうものがふとした時に目につくと買ってしまったりっていうのは確かにありますよね。
アドクロ先生
繰り返し広告を聞くことで企業や商品に対する安心感が増すという研究結果もあるそうですよ。
また、音だけで宣伝をしているっていうところにもメリットがあるそうですよ。
ビズ男(初心者)
画像があった方がわかりやすいように思いますけど…。
音のインパクト…
とかそういうことですか?
アドクロ先生
ちょっと違いますかね(笑)
人はすでに見たことがあるものだと音声だけでもある程度その商品を想像することができるんです。
ビズ菜(ベテラン)
そういう時に想像されるものは自分の理想に近いものだと言われていますよね。
商品やサービスの核をしっかり伝えられれば、後は視聴者が自分に都合の良いようにイメージを膨らませてくれるっていうことですよね。
ビズ男(初心者)
なるほど。
マスクをしている人と会話しているときは見えてない部分は自分の理想の顔を想像しながら会話しているって言いますもんね。
アドクロ先生
その現象と同じ理屈なのかもしれませんね。
そういった理由から画像がなくても使用感が伝えられる商品やサービスはラジオを使った広告に向いていると言われていますね。
ラジオ広告の特徴・メリット ~高いコストパフォーマンス~
ラジオ広告は一度に不特定多数の人に広告宣伝ができる認知向上に非常に有効な広告手法です。多くの消費者にリーチできるメディアとしてテレビCMも該当しますが、ラジオ広告に比べると費用が高いのが難点だと言われています。
ラジオ広告の広告掲出に必要な費用はテレビCMに比べると1/5~1/10程度であることが多く、かつ、放送局や番組を選べばテレビCMと同等程度の視聴者数を見込むことも可能です。費用を抑えた上で多くのリスナーにアプローチできるラジオ広告は、正しくターゲッティングを行うことで費用対効果が期待できるメディアであると言えます。
ビズ菜(ベテラン)
広告宣伝を行う上で必要な費用はネックになりがちですからね。
地方の放送局で短期間の広告掲出ですと数万円で行える場合もあるようですからね。
アドクロ先生
地方の放送局であっても、発信したい内容によっては十分な効果が期待できますからね。
自社の広告宣伝を行いたい規模に応じた広告掲出が可能な点もラジオを利用する魅力の一つですね。
ラジオ広告のデメリット
ラジオ広告にはデメリットもあります。ラジオ広告のデメリットとしては以下の3点が挙げられます。
- 聞き流されてしまう恐れがある
- 馴染みのない商品・サービスはイメージしにくい
- ターゲットの厳密な設定が難しい
詳しく解説します。
聞き流されてしまう恐れがある
ラジオ広告は通常、リスナーがスキップすることが難しい形式です。そのため、ながら聴きされることも多く、リスナーの注意力が散漫になったり、意識的に広告を無視されてしまったりするデメリットがあります。
馴染みのない商品・サービスはイメージしにくい
ラジオは、視覚情報がないため、商品やサービスのイメージを訴求するのが難しいというデメリットがあります。リスナーが製品やサービスの外観や特徴を理解しにくいため、馴染みのない商品やサービスのラジオ広告は、効果が薄い傾向にあります。
ターゲットの厳密な設定が難しい
ラジオ広告は、特定の地域やデモグラフィックに向けて厳密に設定することが難しい場合があります。テレビやオンライン広告のように、視聴者の属性や行動に基づいてターゲティングすることが難しいため、広告の効果を最大化しにくいというデメリットがあります。
ラジオ広告の種類
全国に多数の放送局が存在するラジオ放送ですが、その多くの放送局で採用されているラジオ広告の掲出方法は大きく2つに分けられます。
タイムCM
タイムCMは番組提供とも呼ばれ、番組の前後に提供として企業名などが放送されるCMのことを指します。月単位で広告枠を購入することが多く、繰り返し同じリスナーが広告を視聴するため高い広告効果が期待できます。
その分、スポット広告に比べると費用は高くなるため番組の選定が非常に重要となります。
ビズ男(初心者)
「○○の提供でお送りしました」っていうやつですよね。
商品やサービスの宣伝というよりは企業の認知向上に利用するっていうことですね。
アドクロ先生
ラジオ広告は一度に多くの人に届けられるため、認知向上・ブランディングなどに有効だと言われています。
商品やサービスを詳細に宣伝したい場合は同じラジオ広告でもスポットCMの方が向いていますね。
スポットCM
スポットCMは決められた時間帯に1回から広告掲出が可能なラジオ広告で、タイムCMに比べて安価で広告掲出が可能な点が特徴です。
朝の通勤時間帯に車で視聴するサラリーマンや、夕方に家事をしながら視聴する主婦、深夜に勉強をしながら視聴する学生、など時間帯だけでもターゲットの属性が絞り込みやすいため、安価でも高い広告効果が期待できます。
全国放送や地方放送など放送局によっても費用は大きく違うため、地域密着型の中小企業であれば地域限定の放送局を利用するなど、反響が大きいエリアに絞った広告掲出も効果が高いと言われています。
ビズ男(初心者)
地元の人にだけ知ってもらいたい情報であれば地方の放送局で十分ですもんね。
抑えたコストで掲出回数を増やせば、繰り返えし聞いてもらえて効果がさらに上がるっていうことですね!
アドクロ先生
ビズ男さんのおっしゃる通りです。
ラジオ広告は自由な広告掲出が可能なので自社に最適な宣伝方法を選ぶことが最も重要です。
ビズ菜(ベテラン)
認知向上・ブランディングを考えている企業は費用と相談しながら全国に向けたタイムCMを利用。
商品・サービスの購入を促すような広告宣伝の場合は、自社のサービスの規模に合わせた放送局を選んでスポットCMを利用するっていうことですね。
アドクロ先生
その通りですね。
もちろんこれは一例ですので、他にも広告効果を高める使い方はたくさんあると思います。
ラジオ広告の探し方
ラジオ広告を出したいと思っても、自社の商品・サービスに合うラジオ広告を選ぶのは簡単なことではありません。特に、初めてラジオを使って広告を出す場合はどのような内容のラジオ広告にするか、どうやってラジオ広告を制作するかなど、様々な課題も出てきます。
ここでは、ラジオ広告が出稿できる媒体の探し方についてご説明します。
キーワードで「ラジオ広告」で検索する
インターネットの検索エンジンに「ラジオ広告」と入力し、検索をかける方法です。
検索すると、ラジオ広告の媒体を紹介している様々な記事や、広告が出せるラジオを扱っている広告代理店のホームページなどが見つかりました。ラジオ広告が流せる媒体の企業では、ラジオ広告の制作から放送まで全てを行っている場合が多いので、ラジオ広告を初めて出す場合は最初にラジオ広告制作についても相談してみるのも良いかもしれません。また、既に広告を出したいと思っているラジオ局が明確であるならば、直接問い合わせてしまうのも一つの手です。
広告代理店に聞いてみる
ラジオ広告を扱っている広告代理店も多数あるので、広告代理店に相談してみるのもおすすめの方法です。エリアやターゲットなどの条件に合った媒体を提案してくれます。
一方、広告代理店を通して媒体側とやり取りを行うため、レスポンスが遅くなったり、広告代理店へ支払う手数料が発生したりするので注意が必要です。
アドクロを使って検索する
ラジオ広告が掲出できる媒体を探すなら、広告に特化したプラットフォームであるアドクロを使って検索する方法があります。フリーワードやタグ、媒体特徴などから媒体を探すことも可能です。
ラジオ広告以外にも、エリアに密着した情報誌やフリーペーパー、看板、インストアメディアなど複数ジャンルを跨いで広告を探すことができます。最初はラジオ広告を探していた…という方が、予算やリーチ規模を比較・検討した上で、別の媒体で広告を出したケースも。
アドクロは無料の会員登録後に利用することができるようになります。各商品ごとに具体的な問い合わせをすることができるので、初めての広告掲出の際も安心して利用できます。実際に広告を出稿するまで一切費用がかからないので、ぜひ利用してみてくださいね。
ラジオ広告の一例
ラジオ広告の今後
一度は衰退するかに思えたラジオ広告でしたが、現在注目を浴びている理由の一つにAIスピーカーの普及が挙げられます。
AIスピーカーが自宅にあるという人も今や当たり前の時代になってきました。音声を認識できるため手を使わずに簡単な検索機能や音楽の再生などが可能なAIスピーカーですが、最近はその普及に合わせて音声メディアも増加しています。AIスピーカーの普及、スマートフォンアプリとしての音声メディアの普及、この二つがラジオ広告の未来を大きく変えていくと考えられています。
ビズ男(初心者)
こうやって改めて考えると今後より一層ラジオ広告は増えていきそうですよね。
ラジオと言うとドライバーがメインの印象もありましたが、最近はリモートワークも増え、自宅でラジオを聞きながら作業をする方も増えていると聞きますし、広告効果も期待できそうですね。
アドクロ先生
ラジオを使った広告は、制作のノウハウがある企業が少ないとも言われていますからね。
放送局自らが制作を代行したり、広告枠を扱っている代理店が制作することが今は主流のようですね。
ビズ菜(ベテラン)
今後、制作現場の方にも大きな動きがあるかもしれないですね。
こんな風に意外と知られていない広告手法もまだまだあるのかもしれないですね。