ファミリー層や運送ドライバーを中心に狙えるメディアとして人気の高いサービスエリア広告。
サービスエリア広告というと、パンフレットのような「リーフレッドスタンド」を想像してしまいますが、これらのほかにも様々な種類があり、広告特性や出稿のポイントも異なってきます。
今回は、そんなサービスエリア広告について種類や効果、料金を解説します。
サービスエリア広告に興味がある方や、ファミリー層・運送ドライバー層にリーチしたい方は、ぜひ読み進めてください。
サービスエリア広告とは
サービスエリア広告とは、高速道路のサービスエリアを利用した広告メディアのことを指します。ドライバーの休憩の場として開放しているサービスエリアは、滞在時間が長くて、広告のタッチポイントが多く、利用者へ広くリーチをできることが強みとなっています。
また、サービスエリアには、休日や連休はファミリー層が、平日は運送ドライバーが多く訪れる傾向にあり、シーンに応じて、狙った層へアプローチすることが可能です。
サービスエリアの特性
サービスエリア広告についてご紹介する前に、簡単にサービスエリアの特性について説明します。
サービスエリアは高速道路利用者向けの休憩スペースです。最近はグルメや観光施設としても取り上げられることが多く、1つの目的地として有名なサービスエリアも多数存在します。基本的に高速道路利用者以外は立ち入る事が出来ない為、サービスエリアの利用は高速道路の利用が前提となります。
では、そもそも、高速道路の利用者はどのくらいいるか皆様はご存じでしょうか?例えば、 首都高の交通量は、『1日あたり約100万台』となっています。
サービスエリアの利用者属性
サービスエリアの利用目的は、お手洗い休憩のほか、飲食が半数以上、次に多いのがショッピング目的となっています。また、滞在時間は15~30分が最も多く、30~45分が次に多くなっています。利用者とのタッチポイントが多く、広告を見てもらえる機会が多いといえます。
これらのほか、以下のような特徴があります。
・利用回数は、半数以上が「年間数回」のため、お客様は比較的新鮮な状態
・平日は、ビジネス層。休日はファミリー層やレジャー層が多く占める
・年間の利用者の推移を確認すると、5月、8月が多く、ゴールデンウィークや夏休みといった長期休暇の際に利用者数が増加する傾向
出典 :NEXCO中日本(https://sapa.c-nexco.co.jp/ad/)
サービスエリア広告の種類と特徴
ここでは、サービスエリアで展開可能な広告メニューについてご紹介します。
リーフレッドスタンド
パンフレット類など、手にとってもらえるものをお客様の動線に配置します。サービスエリア内を往来するお客様に対する情報提供の場となっています。
車の中に持って帰って詳細を確認してもらえる場合が多く、ドライバーが休憩時間に読んだり、助手席に座るパートナーが走行中に読むことも。興味を持って冊子を手に取ったユーザーにアプローチ出来る点もポイントです。
料金は、1万円 ~ 10万円ほど(1ポケット×1カ月)になります。
サービスエリアで実施可能なリーフレットスタンドの詳細はこちら
サイネージスタンド・デジタルサイネージ
複数の画像をスライドで表示させたり、動画を流します。サイネージの近くにリーフレットスタンドを設置することで、映像とリーフレットが連動したプロモーションが可能です。
1カ月あたりの料金は、サイネージ1枠が4~5万円程度、リーフレットとセットで8.5~13万円程度になります。なお、1台専用スタンド(サイネージ6枠+4ポケット)の場合、40~60万円程度になります。
サービスエリアで実施可能なサイネージスタンド・デジタルサイネージの詳細はこちら
ポスター広告
サービスエリア店舗内の柱やインフォメーションカウンター付近など、お客様から目立つ場所にポスターを設置する広告手法です。1カ月あたりの料金は、2.5万円~4万円程度になります。40万円~70万円ほどで大型のポスターを利用できる場所もあります。
より目立つものとして、カラーコルトン(電照看板)というものがあります。こちらもエリアによって料金は異なりますが、B0(横向き)1枚当たり 4.5万円~9万円程度になります。
また、別途製作費(実費)が別途発生する場合もあります。
テーブルステッカー
飲食など、お客様の滞在ポイントとなるテーブルへのステッカー設置。1点あたりの価格が安いメリットがあるほか、料理が届くまでの待ち時間などにじっくり見ていただける機会にも恵まれています。
料金は、A5サイズで3,850円~5,500円、A4サイズで5.500円~7,700円程度になります。
紙コップ広告
こちらも先ほどのテーブルステッカーと同様、お客様の滞在ポイントとなるフードコート、レストランにおけるサービスエリア広告になります。
実際に手にしてもらえるため、お客様の目に触れる機会が多いといえます。紙コップ1個あたりの料金は、1円~2円程度であり、30万個単位や100万個単位での契約になります。
※上記に加え、印刷費用が掛かる場合もあるため、こちらは事前に確認が必要です。
サンプリング
出入口やレジなど、お客様の動線で「商品サンプル」や「リーフレット類」などを配布するサービスエリア広告になります。
料金は、媒体に掛かる費用が5万円~30万円、サンプリング実施費が1時間あたり1万円~3万円程度になります。
その他プロモーション
その他、サービスエリア内や屋外での広告プロモーションが可能です。過去実施事例として、イベントスペースを活用した、たばこのサンプリングキャンペーン、観光パンフレットの配布などがあります。
また、サービスエリア内のエスカレーター手すり部分に広告を掲出したり、喫煙所内でポスターを掲示したり、ドッグランでのサービスエリア広告を実施している場所もあります。
サービスエリア広告のメリット
ターゲット層が明確に区別される
サービスエリアには平日はトラックの運送ドライバーやビジネスマンなどのビジネス層がメインである一方、休日・大型連休などはファミリー層やレジャー層が多く占める特徴があります。
広告の閲読率が高い
NEXCO西日本の調査によると、サービスエリア広告を「見たことがある」(42.2%)、「見たような気がする」(28.4%)で合わせて70.6%にもおよぶそうです。
実に利用ドライバーの7割程度のお客様に認識してもらうことができるのは、サービスエリア広告の強みといえます。
出典:NEXCO西日本( https://www.w-nexco-coms.co.jp/activity/advertising-media/data/)
滞在時間が長く、利用者への深いリーチが可能
サービスエリアの滞在時間は、15~30分が最も多く、次に多いのが30~45分となっています。長時間の滞在が見込めるため、お客様の広告の理解度を深めてもらうことが可能です。
アクティブなドライバー層へアプローチ可能
サービスエリアの利用者の多くが自動車ドライバーやその家族となっています。日常的に自動車を利用している方がほとんどであり、自動車ユーザーをターゲットにしている広告主の方に適した広告手法といえるでしょう。
レジャー・観光施設はもちろん、観光誘致に力を入れる自治体やドライブを快適にするグッズなど、出稿事例は多数あります。
拡散性が高い
高速道路利用者は長距離を移動することが多いため、広告を打ち出した地域以上に広いエリアへ広告を拡散させることが可能です。
例えば、首都高にサービスエリア広告を打ち出すだけで神奈川や埼玉、千葉といったベッドタウンに住むドライバー層にも広くアプローチも可能となります。また、週末や長期休暇といった外出の多くなるシーンではさらに遠くのお客様へのアプローチも期待できます。
NEXCO中日本のサービスエリアでは、関東地方の利用者は勿論、中部地方に住む方にも広くアプローチが可能です。
出典:NEXCO中日本(https://sapa.c-nexco.co.jp/ad/)
まとめ
サービスエリア広告にはさまざまな種類があり、お客様へのアプローチ方法が多様に考えられます。通りすがりに見てもらうだけでいいのか、広告の内容をじっくり読んでほしいのかなど、求めるアプローチ方法によって広告の種類を決めることが重要となります。
まずはターゲットを明確に定め、そのターゲットのイメージが高速道路の利用者と合致する場合は利用する価値があります。
本記事を参考に、サービスエリア広告を検討されてみてはいかがでしょうか?