みなさんは「アンケート」と聞くとどういったものを想像するでしょうか。
アンケートとは質問調査のことを指す言葉で、マーケティングにおいても市場調査として様々な場面で活用されています。
不特定多数、もしくは限られた属性を持つユーザーに対してアンケートに回答してもらうことで、市場のニーズを正しく把握することが主な目的とされています。
今回はそんなアンケートの中でも「WEBアンケート」を利用した広告手法「WEBアンケート広告」について詳しく解説していきます。
WEBアンケート広告とは
WEBアンケートとは、WEBメディアを利用してユーザーにアンケート調査を行うことを指し、併せて広告を掲載するインターネット広告の一種です。
みなさんも「〇〇に答えて〇%OFF」という広告や、WEB上でアンケートに答えた後に「〇〇なあなたにおすすめ」といった広告を見たことがあるのではないでしょうか。
こういった広告もWEBアンケート広告に含まれます。
最近では、様々なWEBメディアでアンケート広告が利用されていますが、高い広告効果を発揮するためには、その特徴やメリットを正しく理解する必要があります。
それでは、WEBアンケート広告の特徴・メリットについて詳しく解説していきます。
WEBアンケート広告のターゲット
WEBアンケート広告は既に存在するWEBメディアを利用して広告宣伝を行う広告手法の1つです。
そのため、紹介したい商品・サービスと親和性の高いWEBメディアを利用することが非常に重要となります。
WEBアンケート広告において、リーチできる消費者層は広告を掲載するWEBメディアのユーザー層に完全に依存します。
自社の商品が若者に強い訴求力がある商品の場合でも、掲載するWEBメディアがシニアに特化したものであった場合、その広告が若者に閲覧される可能性は低くなります。
これはWEBアンケート広告がそれ単体では検索エンジンでの検索優位性を持たず、広告への流入が掲載しているWEBメディアへの流入に依存するしかないためです。
そのため、WEBアンケート広告を実施する際は、ターゲットとなるユーザーの流入がより期待できるWEBメディアを選定することが最も重要となります。
WEBアンケート広告のメリット
WEBアンケート広告のメリットは以下の4点です。
- 不特定多数の調査
- 細かいターゲティング
- 商品に対する調査
- 購入・申し込みへの誘導
詳しく解説します。
・不特定多数の調査
WEBアンケート広告は、不特定多数へリーチ可能なインターネット広告の一種です。
また、通常のインターネット広告とは違い、リーチしたユーザーの興味・関心をより詳しく調査できる点が最大の特徴です。
ただ広告宣伝を行うだけでなく、アンケートで得られた調査結果をマーケティングに反映させられる点は、WEBアンケート広告特有のメリットです。
・細かいターゲティング
WEBアンケート広告が掲載できるWEBメディアは増加の一途を辿っています。
既にユーザーを獲得しているWEBメディアを利用した広告手法のため一定の広告効果が期待できます。
WEBメディアは業種・業態やジャンルなど、限られた内容に特化した情報を発信しているケースがほとんどです。
そのため、閲覧するユーザーの属性が絞り込みやすい点がWEBメディアの特徴です。
発信している情報からユーザーの属性を把握し、自社の商品・サービスと親和性の高いWEBメディアを利用することで、興味・関心が高いユーザーに絞って広告宣伝・調査が行える点もWEBアンケート広告のメリットの1つです。
・商品に対する調査
商品・サービスの紹介を兼ねたアンケートを実施できる媒体もあります。
広告宣伝や商品説明と合わせてアンケートを行う場合、自社の商品・サービスに対する印象、感想をダイレクトにユーザーから収集することができます。
アンケートに協力してくれたユーザーに対して、クーポン券や各種割引などを提供することで、より信頼度の高い情報が得られるよう工夫されているWEBアンケートも存在します。
・購入・申し込みへの誘導
アンケート記入後に申し込みフォームが表示できる媒体があります。
この場合、サンプリング配布や割引価格での商品購入など、通常のECサイトや実店舗から購入するよりもお得となるケースがほとんどです。
「アンケートに協力してもらったお礼としてお得なサービスを提供している」というスタンスで捉えられることが多く、ユーザーに警戒されにくい点がメリットです。
申し込みまでを誘導する広告の場合、アンケートに伴った商品・サービスで、ユーザーにポジティブな印象を与えておくことも重要となります。
WEBアンケート広告のデメリット
WEBアンケート広告のデメリットは以下の3点です。
- ターゲット層が偏りやすい
- 回答者が虚偽の回答をする可能性がある
- プライバシーの懸念
詳しく解説します。
・ターゲット層が偏りやすい
WEBアンケート広告はインターネットに接続できる人を対象としているため、インターネットに詳しくない高齢者や、スマートフォン・パソコンの操作が苦手な人への訴求は難しくなります。そのため、自社がターゲットとする層を明確にし、本当にWEBアンケート広告の実施が最適かどうか、検討する必要があります。
・回答者が虚偽の回答をする可能性がある
WEBアンケート広告は、回答者が自発的に回答するため、回答者の信頼性を確保することが難しいと言えます。例えば、回答者が自分の意見とは異なる回答をしたり、虚偽の回答をしたりする可能性があります。また、回答者の回答意欲が低い場合、回答の質が低下する可能性もあります。
・プライバシーの懸念
WEBアンケート広告では、回答者から個人情報を収集する場合があるため、プライバシーの懸念が生じる可能性があります。例えば、回答者が個人情報を誤って入力した場合、第三者に情報が漏洩する可能性があります。また、回答者の個人情報が悪用される可能性もあります。プライバシーの保護を徹底するために、個人情報の収集・利用の目的を明確にし、適切な方法で管理しましょう。
WEBアンケート広告ができる媒体の種類
WEBアンケート広告は様々なジャンルに特化したWEBメディアで掲載が可能です。
中でも代表的なジャンル、話題のジャンルなどをいくつか紹介していきます。
・女性向けメディア
美容メディアや子育て、妊娠・出産に関する情報を発信しているWEBメディアなどでWEBアンケート広告は積極的に利用されています。
最新の情報に敏感な女性や、妊娠・出産などを理由に自宅から情報収集を積極的に行う女性向けのメディアはWEBアンケート広告との親和性が高いジャンルの1つです。
・地域特化メディア
地域に特化したWEBメディアやSNSアプリなどでも、WEBアンケート広告は積極的に取り入れられています。
言葉や慣習などの地域差はTV番組でもよく取り上げられるように、多くの人の興味・関心を惹くジャンルの1つのため、興味深いアンケートが作りやすいジャンルと言えます。
また、WEBメディアへの流入や、アンケート結果から地域に絞ったターゲティングが可能となるため、WEBアンケート広告としても高い広告効果が期待できるジャンルです。
WEBアンケート広告ができるおすすめ媒体
まとめ
広告宣伝と市場調査、二つの側面を持つWEBアンケート広告。
今回はそんな少し変わった広告手法について紹介・解説していきました。
WEBアンケート広告は正しく利用することで、次に活かせる情報が得られる広告手法です。
まだ利用したことがない人も、これを機にぜひ一度前向きに検討してみてはいかがでしょうか。