音声メディアの普及に伴ってその市場を拡大している音声広告(オーディオアド)。
その特徴を理解し広告出稿をすることで高い費用対効果が期待できると今注目の広告手法です。
近年「耳の可処分時間」なんてキーワードが話題となっていますが、我々ユーザーの周りには動画・音声コンテンツが無数にあります。
スマートフォンやデジタル端末の普及に伴い、移動時間やちょっとした娯楽時間で音声コンテンツ有効に使う人の増加し、音楽や音声コンテンツにより聴覚からアプローチする音声広告が少しずつ拡大してきています。
音声広告では、これまでもラジオ広告がありましたが、
最近盛り上がりを見せている『オーディオアド』はこれまでの音声の広告と何が違うのでしょうか。
ビズ男(初心者)
音声広告って今注目されているんですか?
てっきり音声広告=ラジオCMのことかと思っていたのですが…。
ラジオCMのほかにもあるんですね。
アドクロ先生
ビズ男さんの言う通りラジオCMも音声広告の一つですよ。
最近では音声メディア・アプリ市場が急成長していますので、それに伴って音声広告市場も拡大しています。
ビズ菜(ベテラン)
音声配信アプリもたくさんあって、ラジオに対する古いイメージはなくなりましたよね。
今、若者にリーチしやすい広告として、音声広告は注目されているんですよね。
音声広告とは?
音声広告は、昔から親しまれている無線通信で放送されているラジオを利用した「ラジオ広告」と、インターネットラジオや音楽・音声配信アプリなどを利用した「デジタルオーディオアド」の二つに分類されます。それぞれ異なった特徴やメリット・デメリットがありますので、高い広告効果を生むためには自社のサービス・商品やターゲティングなどから適正なメディアを選ぶことが重要です。
ビズ男(初心者)
アドクロ先生
スマートフォン向けの配信アプリなどではその特徴は顕著なようですね。
若年層のインフルエンサーを活用できる点も、広告を出稿する重要なポイントの一つですね。
ビズ菜(ベテラン)
若者が多く集まるメディアだということですもんね。
番組配信以外にも、
SpotifyやAmazon music、Apple music等の音楽配信アプリも、
今や日常になくてはならないものになりつつありますよね。
アドクロ先生
音楽がCDからダウンロード、ダウンロードからストリーミング再生へと市場を移していることも音声広告へは追い風となっているようですよ。
月額課金で聞き放題の音楽配信サービスが主流となり、若い人を中心に音声メディアに触れる機会が増えてきてます。
音声広告の種類
ラジオ広告
ビズ男(初心者)
確かに、WEBで見る広告に比べると情報に信ぴょう性を感じますよね。
ラジオ広告が流れる企業は「ちゃんとした企業なんだろうな。」というイメージもありますよね。
アドクロ先生
メディア自体の信頼性が高い分、企業イメージも自然と高くなる傾向にあります。
毎日同じ時間に同じ広告が流せることも広告効果が期待できる一つの要因ですね。
ビズ男(初心者)
意識していなかったですけど、
言われてみれば「この広告よく聞くなー。」っていうCMたくさんありますよね。
アドクロ先生
ラジオ広告は画像を見せることができないので、音声で消費者が商品・サービスを購入(利用)するイメージを具体的に想像できるよう促す必要があります。
そのため「○○には○○!」といったようなキャッチーなCMが多いのも特徴の一つですね。
ビズ男(初心者)
ラジオ広告って意外とリーズナブルなんですね。
人気の番組に広告出稿できれば
高い効果が期待できそうですよね。
アドクロ先生
人気番組への広告出稿は不特定多数の人にリーチするという意味では高い効果が期待できますね。
ラジオ放送は番組によってリスナーの属性がかたよる傾向が強く、企業にとっては高い精度でターゲティングができる使いやすい広告手法でもあります。
ビズ男(初心者)
なるほど!視聴者数の多い人気番組だけが広告効果が高いわけではないということですね。
例えば、受験応援ラジオであれば、学生さんが多く聞いていそうなので、卒業旅行の旅行先などの広告は良いかもしれないですね。
自社の商品・サービスに合った番組を見つけられればコストパフォーマンスの高い広告出稿が実現しそう!
デジタルオーディオアド
ビズ菜(ベテラン)
広告出稿をする企業としては視聴者属性が細かくわかることはありがたいですよね。
予め絞った属性を持っている視聴者にのみ広告が再生される仕組みもあるんですよね。
アドクロ先生
ビズ菜さんの話していた「ターゲティングが行えるという点」がデジタルオーディオアドの最大の利点です。
デジタルオーディオアドの中には視聴者の位置情報などを参照して、より効果的な広告出稿が可能なサービスも提供されているそうですよ。
ビズ男(初心者)
広告宣伝と費用対効果の計測は切っても切れない関係ですよね。
詳細なデータがあればより正確な効果測定が可能ということですね。
ビズ菜(ベテラン)
予め、決めた予算に到達するまでターゲティングした属性を持つユーザーに向けた広告出稿が可能サービスなどもありますよね。
リーチ数に課題があるのか、ターゲティングした属性に問題があるのか、マーケティング担当者にとって課題を把握しやすい点は非常にありがたいですよね。
アドクロ先生
いかにして費用対効果を高めていくかという点はマーケティングにおいて永遠の課題ですからね。
課題に取り組むためのデータを把握しやすいという点ではデジタルオーディオアドは使い勝手の良い広告手法と言えるのではないでしょうか。
音声広告の特徴
「ラジオ広告」「デジタルオーディオアド」に大きく分類される音声広告ですが、他の広告媒体とは少し異なった特徴があります。
離脱率の低さ
ビズ男(初心者)
確かに、ラジオを聴いている間は目や手は他のことをしていることが多いですね。
でも“ながら聴き“だと広告に対する興味も薄くなりそうな気もしますが…。
アドクロ先生
むしろ、ながら聴きでも広告を届けられるのが、音声広告の強みです。
テレビCMやYoutubeなどの動画広告は、自分が見たいと思っているコンテンツを妨げられた印象を与えることもしばしばですが、ながら聴きメインの音声広告はそういった事が起きにくい傾向にあります。
能動性
ビズ男(初心者)
音声番組や音楽は自分で選択して好きなものを聴くことが多いですもんね。
例えば、好きな音楽を聴いている時の曲と曲の間で別のユニットの新曲告知CMが流れていたら、気になっちゃうかも。
アドクロ先生
そうですよね。
音声広告はメディア、コンテンツの選択で反響や企業ブランディングが左右されるといっても過言ではありません。
ビズ菜(ベテラン)
自社の商品・サービスにあった広告の出し方を選ぶことが重要ですよね。
そういえば、音声広告ってどのようなものがあるのでしょうか…?
音声広告の代表例
ラジオ広告
ラジオ番組内などで広告を音声広告を配信する事が出来ます。
15秒のCMから、120秒間のインフォマ―シャルまで多彩な広告枠があり、用途や目的に応じて広告を出し分けることが可能。また、音声コンテンツに関してはラジオ局で制作することも可能ですので、制作が課題となる事もありません。
中には番組出演者と共演するプランもあったりするので、用途や目的に応じて、まずはラジオ局担当者に相談してみるのがおすすめです。
ビズ男(初心者)
番組出演者との共演は良いかもしれませんね!
リスナーも、その出演者が好きで聞いているパターンも多そうですし、紹介されたらつい買っちゃいそう!
アドクロ先生
そうですね。雑誌で言うところの記事広告的な側面があります。
当事者本人が商品説明をするのも良いのですが、第3者を交えて商品の魅力を伝えてもらう事で、より説得力のある広告にすることも可能です。
Spotify広告
Spotifyは無料で利用できる人気音楽配信サービスを利用した音声広告です。
ビズ男(初心者)
有料版も月980円と安いですが、無料版のユーザー数もかなり多そうですし、日常的に音楽を聴く多くの若者にリーチできる広告と考えられますね。
確か、無料版に表示される広告は基本的にはスキップできない仕様でしたよね。
アドクロ先生
Spotify広告は、ビズ男さんの言う通りスキップできない仕様になっていますね。
ただ、無料版でも音楽を聴く事については支障がないことから、広告に対するネガティブな意見は少ないようですよ。
ラジコオーディオアド
ビズ男(初心者)
インターネットラジオの草分け的な存在ですよね。
確か、無料版だと今いる地域の番組しか聞けないんでしたよね。
アドクロ先生
そうですね。有料版にするとエリアフリーでの視聴が可能になるようです。
広告出稿をする上でエリアを絞ることが重要な場合も多いので、むしろ地域限定での視聴が多いという点もメリットの一つと言えるのではないでしょうか。
音声広告の今後
音声広告は音声メディア市場の拡大に伴って急速に成長、注目されている広告媒体です。
紹介した音声広告以外にも広告出稿が可能な音声メディアは数多く存在します。
ビズ菜(ベテラン)
短期間で多くの若年層へリーチできるという点は音声広告ならではのメリットのように思います。
音声広告も昔に比べて多くのデータを基に費用対効果を試算しやすくなってきていますよね。
アドクロ先生
予めどの程度広告効果が見込めるか把握できるというのは、広告出稿をする企業としてはもはやマストになりつつあります。
スマートフォンと連携した広告であればデータ収集が可能な範囲も拡がりますからね。
ビズ男(初心者)
行動履歴を参照できる広告も最近は増えてきましたよね。
得られる情報をしっかり使いながら、自社に最適な広告手法を選定することが重要ということですね。