物流業界にリーチできるメディアをまとめています。最近は、倉庫業向け効率化システムやトラック運送業者の顧客マッチング等少しずつ進んできていますが、まだまだIT化は遅れており、WEBより紙やラジオなどオフラインメディアが有効です。ひとえに物流業界といってもトラック運送業界・倉庫業など幅広く、また経営者なのかドライバー等の従業員なのかターゲットによりメディアも異なります。
『新規顧客獲得のための見込み顧客獲得や接触方法・機会の創出』と定義されているBtoBマーケティングにおいても、物流市場の潮流を見極め、商品・サービスに合ったメディア選びが重要となります。
物流業界の市場規模
国土交通省の統計資料によると物流業界の市場規模は、24兆円あり、労働就業者数は258万人となっております。全産業就業者数の約4%で非常に大きな市場になっております。
出典:国土交通省「物流を取り巻く動向について」(令和2年7月)
市場としては大きいですが、事業者数は決して多くありません。一番大きい市場のトラック運送事業でも約62,000事業者、かつ99.9%とほぼ中小企業です。
トラックドライバーの労働環境・ターゲット年齢
トラックドライバーの年間労働時間は、全産業と比較して、大型トラック・中小型トラック運転手ともに約2割長いという現状です。拘束時間が長く、トラック内で過ごす時間も多いと言えます。
出典:国土交通省「物流を取り巻く動向について」(令和2年7月)
また、トラックドライバーの年齢構成は、年齢階級別労働力人口の変化に比べ、29歳以下の比率が少なく、特に大型の場合は、40歳以上で8割以上となっています。
出典:国土交通省「物流を取り巻く動向について」(令和2年7月)
物流業界向けの媒体選定
物流業界をターゲットとした媒体選定には、トラック運送業界・倉庫業等どの領域をターゲットとしているか、また経営者向けなのか従業員向けなのかを判断する必要があります。また、荷主側も読者として含む媒体もあります。実際には特化した媒体は少なく、媒体資料などからメインとなるターゲットを読み解かなければなりません。
見本誌をダウンロードし、広告出稿事例等からも媒体の傾向を探ることができます。車両・タイヤメーカーやデジタコ等の事例が多ければ、トラック運送業界向けと言えますし、マテハンや倉庫機材などが多ければ倉庫業向けと言えます。また、運行管理システム等、経営にかかわる出稿事例もターゲット選定では参考になります。
■協会誌・会報誌
・広報とらっく 約55,000部
■物流新聞・雑誌(全般)
・物流ニッポン 約158,000部
・物流Weekly 161,000部
・運輸新聞 約48,200部
・輸送経済 約28,000部
・月刊ロジスティクス・ビジネス 約10,000部
■海運・港運
・日本海事新聞 約41,200部
■メール・物流ニュース 約10,000部
物流向け広告の探し方
物流業界を狙った広告を出したいと思っても、全国には数多くの広告媒体があるため、自社の商品やサービスのPRに適した媒体を見つけるのは容易なことではありません。物流と一言に言っても、陸送や海運、空輸など輸送方法が異なるとターゲットも異なります。また、PRしたいエリアなど、さまざまな条件が合っていないとなかなか効果は得られません。
ここでは、物流向け広告の探し方についてご説明します。
キーワードで「物流向け 広告」で検索する
インターネットの検索エンジンに「物流向け 広告」と入力し、検索をかける方法です。
検索すると、物流向けの広告について解説している記事や様々な広告を管理している媒体元社のホームページなどが見つかりました。
物流業界向けの広告にはどんなものがあるか、よく分からない場合は物流向け広告について解説している記事などを参考にすると選定しやすくなります。それぞれの媒体の特徴について説明されているので、自社に合った媒体を見つけることができます。
物流向け広告の媒体元社へ直接問い合わせる
普段目にしている媒体や読んでいる業界紙などで広告を出したいと思うものがあれば、その発行元に直接問い合わせるのも一つの方法です。費用や掲出期間などの詳細もすぐに確認できるので、早いレスポンスを求めている場合はこちらの方法がおすすめです。
アドクロを使って検索する
物流向け広告を探すなら、広告に特化したプラットフォームであるアドクロを使って検索する方法があります。フリーワードやタグ、媒体特徴などから媒体を探すことも可能です。
数多くの媒体が掲載されており、その中からさまざまな条件で絞り込んで物流業界向けの広告を検索することができます。例えば、フリーワード「物流」と入力・検索するとさまざまな物流向け媒体が表示されますし、「業界・技術専門誌」というカテゴリーで絞り込むとニッチな業界誌が複数見つかります。他にも、「ドライバー」というタグから物流ドライバー向けの媒体などが見つかります。
アドクロへ無料会員登録をしていただくと、これらの検索機能を利用することができるようになります。各商品ごとに具体的な問い合わせをすることができるので、初めての広告掲出の際も安心して利用できます。実際に広告を出稿するまで一切費用がかからないので、ぜひ利用してみてください。
物流向け広告媒体6選
広報とらっく
公益社団法人全日本トラック協会の機関紙で、都道府県トラック協会に所属する会員のトラック運送事業者全社に直送しています。
このほか関連団体、荷主団体、国会議員、関係行政機関、地方自治体、各種研究機関、関連資材メーカー、サービス事業者などにも直送しています。
トラック運送事業経営者、管理職、現業責任者を対象として、トラック運送事業に必要不可欠で有益な情報を提供するとともに、業界課題への取り組みや、主張、提言を積極的に公表しています。
物流ウィークリー
物流ウィークリーは、物流・運送・ロジスティクス業界の情報に特化した業界専門紙です。業界内外の最新ニュースを、広く全国各地の物流関係者の読者に提供しています。
国内貨物輸送の9割を占めるトラック運送業に関する情報について、全国10拠点で取材活動を展開。最新のマテハンや物流システムの紹介では、インタビュー記事を中心とした斬新な紙面構成で読者を増やし続けてます。増ページや紙面のカラー化など、読者ニーズを限りなく追求しています。
ホームページとメルマガで情報発信。日々の業界情報の発信に加え、本紙で反響のあったインタビュー記事などを掲載しています。業界の著名人による連載やブログも毎週更新。
物流メルマガは、毎週火曜日に配信しており、多忙を極める業界人の皆様に活用されています。
月刊ロジスティクス・ビジネス
専門誌『ロジビズ』は、物流市場でも運輸市場でもない、ロジスティクス市場とも呼ぶべき新たな市場カテゴリーを提供している。荷主企業が47%、物流企業が38%。荷主企業のマネジャー層と3PLの経営者層の双方をカバーしています。
荷主企業のロジスティクス/SCM部門にPRしたい企業や一般の運送会社ではなく物流子会社や3PLに販売したい企業向け。
まとめ
物流業界の特徴やおすすめの物流向け広告についてご紹介しました。
物流と一言に言っても、陸送や海運など特徴も様々です。ターゲットをしっかり明確にすることで、ピンポイントにアプローチでき、効率的な広告展開が実現できます。
ぜひ、この記事を物流向け広告の選定にお役立てください。