高齢化によって65歳以上のシニア層は総人口の約3割まで占めるようになりました。シニア層の増加に伴い、シニア向けマーケットも年々拡大しています。
シニア層は若年層と比較しても時間とお金に余裕がある場合が多く、健康などの自己投資を行う方も多くいらっしゃいます。また、アクティブシニアと呼ばれる、65歳以上で趣味や消費に意欲的なシニア層も増えてきました。それぞれターゲットとなるシニア層の特長に合わせた広告を選定することで、効果的な訴求が可能です。
また、シニアのパソコンやスマートフォンの使用時間も着実に増加しており、インターネット広告も無視できる存在ではありませんが、主力はまだ紙を中心としたオフライン媒体です。新聞折込や雑誌など、紙媒体から情報を得るシニア層は多くいらっしゃいます。高齢化は今後もほぼ間違いなく進んでいくため、シニア向けの広告を押さえておくことは新たなビジネスや広告戦略の成功に繋がるといえるでしょう。
今回は、シニア向けにリーチできる広告や事例について紹介します。
シニアの分類について
「シニア」は一般的に勤労を終えた65歳以上の高齢者のことを指します。比較的時間的な余裕があり、若年層に比べてもお金に余裕があることが多く、活発な消費活動が見込めます。「シニア」には大きく3分類に分けられます。
アクティブシニア
アクティブシニアはシニアの中でも消費に活発で、イベントや習い事にも積極的に参加しているシニア層を指します。自身の興味のある事柄に対して積極的に消費活動を行う方が多い点が特徴です。
現実派シニア
現実派シニアは、贅沢品にはあまり興味がなく、消費行動も生活必需品など最低限に留まる傾向にあります。アクティブシニアに比べて、消費行動自体は派手ではありませんが、コミュニティへの帰属意識は高く、仲間や自分の属する組織で落ち着いた余暇を過ごすことを好む方が多い点が特徴です。
ネガティブシニア
ネガティブシニアは、アクティブシニアの対極に位置するシニア層を指します。興味のある事柄が少ないため、現実派シニアと比べても更に消費行動は少なくなります。必然的に、シニアマーケティングのターゲットとしてはアクティブシニア、現実派シニアのどちらかが対象となります。
一概にシニアマーケティングといっても、狙うシニア層によって広告展開の方法は変わってきます。例えば、アクティブシニアであれば、消費活動が活発で新しい商品・サービスにも関心が高いため、インターネットなどの利用方法についても理解している方が多く、Webを使った広告媒体でも効果的にアプローチが可能です。一方、現実派シニアはコミュニティやグループへの帰属意識が高い傾向にあるため、属するグループのメンバーからの口コミなどは効果的なマーケティング手法といえます。
シニアマーケティングについては下記記事で詳しく解説しています。是非ご覧ください。
シニアマーケティングについて徹底解説!|より良い商品やサービスをシニアへ届けるための手段
シニア広告の事例
シニア向け広告の主力はまだ紙を中心としたオフライン広告とされています。シニアのパソコンやスマートフォンの使用時間は着実に増加しているとは言われていますが、まだ苦手意識を持っている方が多く、以前としてインターネットに繋がる端末をお持ちでない方が多いのが現状です。
インターネット広告中心でシニアマーケティングを検討されている方は、オフライン広告も併せて検討することがおすすめです。今回は、オフライン・オンラインで実施したシニア向けマーケティング施策の事例についてご紹介します。
結婚相談所の広告事例
「シニア向けで結婚相談所?」と思われた方も多いかもしれません。こちらのケースでは、「自分の息子・娘に結婚して欲しい」と考えている両親(シニア世代)に対して広告を実施しました。サービスを利用するのは息子・娘本人で、契約者が両親といったイメージです。
この事例では、シニア向け通販サービスの購入者向けに、商品と併せて広告チラシを同封する方法で実施。結婚相談所サービスの契約金が数十万円と高価にもかかわらず、数軒の成約に繋がりました。
シニア(両親)が決裁権を持つケースが多く、その息子・娘向けの商品・サービスの宣伝にもお勧めです。シニア本人のみならず、やり方次第でその家族や子供を巻き込めるメリットがあります。
保険会社の広告事例
シニア向けに運用型の保険サービスを提供する会社がシニア向けに行った広告の事例です。
この事例では、シニア層向けSNS(コミュニティサービス)のメール広告を利用して実施しました。毎週送付しているメールマガジンに差し込むタイプの広告と1社単独でメールが送れるプランを併用して実施、CTRは約0.3%と高額商材にしては比較的良い数値となりました。
メルマガ広告自体1回あたり数万円で実施できるプランも数多くあるので、まずはトライアルで実施してみるのがおすすめです。
シニア向け広告の一例
シニア向けの広告媒体の探し方
シニア、アクティブシニア向けの広告を出したいと思っても、数多くの広告媒体があるため、自社の商品・サービスに適した広告媒体を見つけるのは一筋縄ではいきません。例えばシニア向けのフリーペーパーや雑誌などの紙媒体も数多くありますし、紙以外でもシニア層へアプローチしやすいデジタルサイネージやポスター広告などもあります。それぞれの媒体の特徴をしっかり把握し、自社の条件に合うものを選んで広告展開が実現できれば、より高い効果が期待できます。
ここでは、シニア、アクティブシニア向けの広告媒体の探し方についてご説明します。
キーワードで「シニア 広告」で検索する
インターネットの検索エンジンに「シニア 広告」と入力し、検索をかける方法です。
検索すると、シニア向けの広告媒体を紹介している記事や、シニア向けプロモーションの実績のある広告代理店のホームページなどが見つかりました。これらの記事を見た上で、気になった広告について問い合わせるも1つの手です。
広告代理店に問い合わせてみる
シニア向けの広告を出す場合、どのような媒体でどんな広告を出したらいいか、決められないこともあると思います。そのような場合には、すでにやり取りしている広告代理店があれば、相談してみるのもおすすめです。シニア向けというと、新聞や雑誌などの紙媒体を想像しがちですが、例えばシニア向けスマートフォンのコミュニティ向け広告やインターネット広告などのメディアもあり、シニア=紙というイメージは崩れつつあります。
代理店であれば、最新のメディア等も交えながら、自社の商品・サービスに合う媒体を提案してくれますし、制作についての相談もできます。ただ、広告代理店を通すことで、直接メディアとやり取りする場合に比べて時間がかかるケースや、広告代理店へ支払う手数料などが発生することもあります。
アドクロを使って検索する
シニア向けの広告媒体を探すなら、広告に特化したプラットフォームであるアドクロを使って検索する方法があります。フリーワードやタグ、媒体特徴などから媒体を探すことも可能です。また、各媒体を扱う掲載企業と直接やり取りができる点もポイントです。
カテゴリーから探す
アドクロでは、数多くの広告媒体が掲載されており、その中からカテゴリー別に検索することができます。「フリーペーパー」や「雑誌」、「WEB・メール広告」など、シニアへアプローチできる様々な媒体が、カテゴリー検索で簡単に見つけることができます。
タグから探す
それぞれの媒体に割り振られたタグから探すこともできます。まず、「シニア」というタグで絞り込みましょう。「シニア」のタグがついた商品だけでも多くの商品が見つかります。さらにそこから「同封・折込・DM」のカテゴリーで絞り込んだり、「女性」や「60代」などのタグで細かく絞り込むことができます。
フリーワードから探す
フリーワードやPRを行いたいエリアからシニア向けの広告媒体を探すこともできます。広告商品の一覧ページから「東京」や「大阪」などのエリア名や、「病院」などのフリーワードを入力・検索し、「シニア」のタグで絞り込むことで条件に合ったシニア向けの広告媒体を探すことができます。
アドクロは無料の会員登録後に利用できるようになります。媒体検索や各媒体への問い合わせも全て無料で利用できるのも便利です。広告が出稿されることになるまで一切料金はかかりません。ぜひお気軽にご利用ください。