株式会社PRIZMAはメールDM経由で商談を受けた経験のあるBtoB企業の社員517名を対象に、「メールDMに関する調査」を実施。どのようなメールDMが効果的なのか、メールDMがどのように読まれているのかなどを調査した。
調査概要
調査方法:PRIZMA社が提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
対象者:メールDM経由で商談を受けた経験のあるBtoB企業の社員
有効回答数:517名
調査期間:2024年10月18日~19日
週の仕事始めとなる月曜日はメールDMが読まれやすい
初めに「メールDMを確認する曜日はいつが最も多いですか?」という質問に対し、60.4%の人が「月曜日」と回答。週の仕事始めとなる月曜日に確認する人が圧倒的に多く、週末にメールDMを確認する人は少なかった。月曜日は週末に溜まったメールを一気に確認する人が多く、その流れで興味を持ったメールDMの内容も確認しているようだ。
ユーザーが気になるのは最新情報やお得情報
次に「メールDMのタイトルにどのような内容が含まれていると開封しますか?」という質問には、「新商品・サービス発表」が57.8%、「商品の割引(キャンペーン・クーポン等)」が41.8%という結果だった。やはり新商品やお得な情報には多くの人が敏感になるようだ。「業界トレンド等の調査結果や最新ニュース」と回答した人も45.1%と多く、積極的に業界のトレンドなどについて情報収集したい人が多いようだ。メールDMから自社のオウンドメディアへの誘導を図る企業が多いことからも、自社サイトへの流入を増やすのにメールDMが効果を発揮していることが予想できる。
一方、「季節的なプロモーション」と回答した人は16.1%と少なかった。BtoBの購買決定は季節よりも、企業の計画に基づいて行われることが多いため、季節を意識した内容は、BtoBにはあまり刺さらないのかもしれない。
商品・サービスについて詳しく知りたい人が問い合わせする
最後に「どのようなコンテンツが含まれていると問い合わせを検討しますか?」という質問には、「詳細な商品・サービス情報」が48.2%と圧倒的だった。商品・サービスの詳細が記載されていることで、実際にその商品・サービスを利用するイメージが湧きやすくなり、もっと詳しく話を聞いてみたいと思うのかもしれない。問い合わせを増やしたい場合には、細かく記載しすぎない程度に、価格情報や機能比較、導入事例などを記載していくとより効果が期待できそうだ。
その他にも「資料やホワイトペーパーのDLリンク」や「具体的な商談日程の候補日時」などを選んだ人も多かったが、全て30%台という結果だった。「メール限定のお得な特典」や「企業情報」は10%台と低く、興味を持つ人は少ない項目のようだ。
今はSNS広告などの新しい媒体が存在感を放っているが、BtoB向け広告施策においてはメールDMはまだまだ効果が期待できる媒体として人気が高い。
メールDM施策を行う際にはぜひ、実施する目的も意識しておきたい。開封率を上げたいなら、メールDMを読んでもらいやすい月曜日に配信するようにし、最新情報や新商品などの情報をタイトルに入れることが効果が期待できるようになる。また、メールDM経由で自社のオウンドメディアなどへの誘導を目的とするのであれば、タイトルだけでなく、ユーザーにもっと読みたいと思わせる内容のメールDM本文を作成することがポイントとなるようだ。