インターネット上で話題となった面白い広告をまとめました。
今回は2022年4月に話題となった広告5選についてご紹介します。
シーブリーズ 広告ジャック
株式会社ファイントゥデイ資生堂が渋谷駅構内に掲出したシーブリーズの駅広告が話題になりました。
東京メトロ渋谷駅構内に掲出された柱巻広告
今回、シーブリーズのパッケージを15年ぶりに大幅リニューアル。新CMの放送に併せて、東京メトロ渋谷駅構内をシーブリーズが広告ジャックしました。シーブリーズ デオ&ウォーターのパッケージデザインをそのまま柱巻広告にした面白いデザインの広告にネット上でも話題になりました。
渋谷駅の広告柱がでけーシーブリーズになってる pic.twitter.com/e48rCPFGro
— ThreeBridge (@three110bridge) April 4, 2022
さらに東京メトロ渋谷駅構内の巨大デジタルサイネージでも広告を配信。新CMにも登場している高橋文哉さん、吉川愛さん、曽田陵介さん、福山絢水さん、安斉星来さんの5人が登場し、爽やかに新パッケージのシーブリーズをPRしています。
あと、シーブリーズの柱もあったから撮った☺️!
— Kuma (@KRA9045) April 5, 2022
どちらも渋谷駅の地下のA8出口の近くにあった🍀#シーブリーズ pic.twitter.com/fAjX8PImVK
サイネージ広告はシーブリーズにぴったりの5人の爽やかな姿が魅力的な広告でした。ネット上でもこの5人のファンを中心に盛り上がっていました。
シーブリーズの新パッケージをしっかりアピールできる面白い広告だったと思います。
柱をそのままシーブリーズのボトルにしてしまうアイディアはとても面白いですよね。商品そのものの姿にした柱巻広告は、2021年6月の『キンカン』の広告も同様でしたが、やはり目に留まりやすく、記憶にも残りやすい広告だと思います。新パッケージのPRとしては最適で、多くの人に認知されたのではないでしょうか。
2021年6月の『キンカン』の柱巻広告については以下の記事をご覧ください。
キンカンの金冠堂、切実すぎる本音広告を渋谷駅に掲出
PR TIMES 4月1日はApril Dream
新宿駅西口広場に掲出された駅広告
株式会社PR TIMESが新宿駅構内に掲出した駅広告がネット上で話題になりました。
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営している株式会社PR TIMESは、毎年4月1日に自由に夢を語れる場を提供する「April Dream」というプロジェクトを2020年よりスタート。普段は恥ずかしくて人には言えない夢でも、4月1日は大胆に言ってみようという、新しい発信文化として提案しています。
夢を語ることで実現につながったり、新しい未来を切り開く可能性になることを期待したこのプロジェクトには多くの個人や企業が参加。プロジェクトの一環として、今年は302名分の顔写真とともに、夢や決意を記載した桜色の広告を掲出しました。新宿駅西口広場は2022年3月28日から4月10日までの期間、「Dreamステーション」として桜色の広告一色となりました。
このプロジェクトはネット上でも話題に。実際に顔写真と夢が掲載された方がSNSで紹介し、拡散していました。
やっと新宿、行って来ました。
— 狗飼綾子 (@inukai_ayako) April 9, 2022
自分の写真の前で写真撮影、照れる。
♯April Dream pic.twitter.com/Rhn7DfBvUB
【新宿駅中広告におります】PRtimes様のApril Dreamに参加しました。撮影がすごく楽しかったです! #PRtimes #AprilDream pic.twitter.com/o4kYlOfA6n
— 47日後に移民する日本人🇨🇭 (@doridreamy) April 4, 2022
「April Dream」特設サイトにも302名分の写真と夢が掲載されています。また、このプロジェクトでは、自分の顔写真と夢を載せた桜色の画像を作成できる「Dreamジェネレーター」というページも登場。広告のような桜色の自分の画像が作成でき、その画像はブログやSNSなどに掲載することもできます。
夢を抱くことを忘れがちな今、多くの人の心に残る面白い試みだったと思います。今回で3年目となる「April Dream」でしたが、今後も継続し、さらに大きなイベントとなることを期待したいですね。
テレビ東京 全国放送っぽくふるまっていた件に関してのお詫び
テレビ東京が新宿駅構内に掲出した駅広告が面白いと話題になりました。
日本経済新聞に掲載された広告
テレビ東京は2022年4月10日発行の日本経済新聞に新聞広告を掲出。2022年4月11日より、動画配信サービス「TVer」にてテレビ東京の番組が全国でリアルタイムで見られるようになることをPRしました。
広告の冒頭には大きく「全国放送っぽくふるまっていた件に関してのお詫び」と記載され、一部地域で放送されていないことについての謝罪文が掲載された、テレビ東京らしいユニークな内容となっています。
ネット上でも多くの人が注目していました。
本日の日経新聞より。さすがテレ東というセンスの塊を感じる。 pic.twitter.com/Kz6VkX1nDo
— 中村剛(take-five) (@take___five) April 10, 2022
今日の日経新聞のテレビ東京の全面広告、新聞広告らしい使い方だな。
— タスク (@TSKuser) April 10, 2022
新聞に大きく「お詫び」と記載されているだけで見た人は何事かと思いますよね。謝罪文の周りにはテレビ東京の放送が見られない地域の人々のコメントが並べられており、共感する人も多かったのではないでしょうか。
お堅い真面目な広告の雰囲気を漂わせながらも、テレビ東京の個性が感じられた面白い広告でした。
My Hair is Bad 巨大看板広告
ロックバンド・My Hair is Badが渋谷駅周辺に掲出した巨大広告が話題になりました。
渋谷駅周辺に掲出された巨大屋外広告
My Hair is Badは新潟県上越市出身のスリーピースバンド。2016年のメジャーデビュー後も新潟県を拠点に活動しています。
今回、2022年4月1日に解禁されるメジャーデビュー後の全作品の音楽ストリーミング配信と、2022年4月13日に発売されるニューアルバムのPRのため、渋谷駅周辺に巨大な屋外広告が登場しました。巨大広告は、My Hair is Badの代表曲である「真赤」の歌詞が掲載されたものと、「真赤」の歌詞の一部を引用したコピーが記載されたものの2パターンが掲出されました。
ネット上ではファンを中心に多くの人々の話題になっていました。
渋谷がMy Hair is Badまみれで幸せだった〜
— ノノka (@n_o_1007) April 9, 2022
トラックに遭遇できなかったのは悔しい。
渋谷がMy Hair is Badいっぱいでそのおかげでバイトに行くのが楽しみになりました😭ありがとうございます😭
— 白熱灯 (@q_myhairisbad) April 6, 2022
渋谷ではこの巨大広告だけでなく、タワーレコード渋谷店の正面に、タワレコのスタッフによる超大型手書きPOPなどの広告も掲出。さらに、東京メトロ半蔵門線渋谷駅の地下コンコースにも、タワレコのスタッフによる巨大手書きPOPが掲載されました。また、渋谷エリア内にはアドトラックも走行していました。
東京・渋谷にMy Hair is Badの巨大看板が出現 |タワレコ| BARKShttps://t.co/XFXDVZsKUO
— Oh!兄さん ㊗️シャチ10周年✨ (@Oshiete23ZZ) April 5, 2022
巨大看板ワロタ
「おまえもか!」
東京メトロ半蔵門線付渋谷駅、渋谷プレミアムセット『My Hair is Bad』#angels #ooh pic.twitter.com/A7AkQLjPYI
— USNO (@sephiroticvm) April 8, 2022
My Hair is Badのトラック見かけた~!! pic.twitter.com/tARxuFpzlz
— さささ (@s______ss__) April 9, 2022
サブスクが解禁された2022年4月1日当日にはテレビ朝日系「ミュージックステーション」にMy Hair is Badが初出演し、巨大広告に歌詞が掲載された「真赤」をテレビ初披露しました。4月はサブスク解禁やアルバムリリースなど盛りだくさんで、マイヘアファンは大喜びだったのではないでしょうか。
また、My Hair is Badを知らない人にとってもインパクトのあるフレーズが多かった分、広告に関心を寄せた方も多いのではないでしょうか?個人的に「ブラジャーのホックを外す歌より、いい曲あります。」にはドキッとしました。
ビオフェルミン製薬 #腸スゴ
ビオフェルミン製薬株式会社が渋谷・新宿・梅田に掲出した屋外広告が面白いと話題になりました。
渋谷SHIBUYA109に掲出された屋外広告
乳酸菌とおなかの健康を研究しているビオフェルミン製薬株式会社は、日本記念日協会の認定を受けて、創業日の2月12日を「乳酸菌のくすりの日」に制定しました。
また、「おなかと腸活の日」を、"よ(4)いおな(07)か”の日である4月7日に、「おなかを大切にする日」を、"重要(10)おな(07)か”の日である10月7日に制定しました。
今回、4月7日の「おなかと腸活の日」に合わせ、渋谷SHIBUYA109、小田急新宿西口、阪急梅田駅構内の3ヶ所に広告を掲出。腸のスゴさと腸活の大切さをアピールしています。
#腸スゴ 広告、みなさんはもうご覧いただけましたか?👀
— ビオフェルミン製薬|腸活ナビ (@bio_100chokatsu) April 14, 2022
腸のスゴさをひとりでも多くの方々にお伝えしたくて、ちょっと大きめのものを作ってみました⭐️
渋谷では4月16日まで掲載中です👀 https://t.co/kuQQOu8Wtc
小田急線新宿駅、スーパーシートⅥ『ビオフェルミン製薬』#腸スゴ #腸活ナビ #ooh pic.twitter.com/4IkTuNJB3K
— USNO (@sephiroticvm) April 8, 2022
長文のコピーが記載されているシンプルな広告ですが、腸のスゴさについて分かりやすく解説しています。
渋谷の広告には「あなたの腸、この広告の約3倍の大きさ」、新宿の広告には「あなたの腸、ぐぐっと広げると大体300平方メートル。この広告の約6倍の大きさになるんです。」とそれぞれの広告の大きさと人間の腸の長さを比較。
梅田の広告には、人間の腸の長さである約8mの腸のイラストが描かれており、どれだけ長いものなのかが実感できます。これだけの大きさや長さを誇る腸が人間の体内にあるというスゴさが伝わってくる巨大広告でした。
このインパクトのある広告はSNSなどでも話題に。
・#腸スゴ いい!
・この広告の5倍 って ス..ス...(゚Д゚(゚Д゚ノ(゚Д゚ノ)ノスゲー!!!
・腸スゴすごく目立ってました‼️
・腸ダイジ!
腸のスケールの大きさを上手く表現した巨大広告でした。腸のスゴさを伝えるには巨大広告でないと説得力に欠けていたかもしれません。文字数の多い屋外広告でしたが、多くの人が立ち止まって読んでしまうほど、目を引く広告だったと思います。
「#腸スゴ」とハッシュタグをつけているのも、SNSでの拡散を狙った工夫されたPRでした。
まとめ
2022年4月はそれぞれの個性が光った広告が印象的でした。
テレビ東京の新聞広告はテレ東らしさ全開の広告だったと思いますし、シーブリーズの広告ジャックも、シーブリーズらしい爽やかな雰囲気が広がる広告展開でした。
また、April Dreamやビオフェルミン製薬のような新しい行事や記念日の提案も、新生活が始まる季節にぴったりだったと思います。
My Hair is Badの屋外広告は「ブラジャーのホックを外す~」という一瞬ドキッとするコピーですが、ファンならすぐに歌詞の一部だと分かる広告ですし、My Hair is Badを知らない人の興味も引くことができる面白い広告でした。タワレコのPOPの巨大広告もバンドの魅力が伝わる、いい広告でしたね。
今までに話題になった面白い広告について、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。
面白い広告まとめ | ネットでバズった話題の広告