Googleのコアアップデートが起きるたびに何とも言えない気持ちで毎日パソコンを眺めている担当者は少なくはないでしょう。
検索結果に大きな影響を与えるコアアップデートには常にユーザーファーストの想いが込められており、検索をしたときに心地よい満足度を得られるように設計されています。
しかし、ここ数年で繰り返されているコアアップデートには賛否の声が上がっており、「なぜこのサイトが上位表示をされているんだ」という不満の声も上がっています。
そんな中、昨年から今年にかけて検索エンジンとしてトップシェアを誇っているGoogleに少々異変が生じています。
実はシェア率がじりじりと下がっており、代わりに「Bing」がシェアを伸ばし始めているのです。
本日は最新トレンドとしてここ数年のコアアップデートとGoogleの検索エンジンとしての世界シェアが減少している件について解説いたします。
Googleのシェア率減少
「検索と言えば?」
これに対して多くの人がGoogleであると答えるのが当たり前という時代がずっと続いています。
しかし、昨年からそんなGoogleのシェア率がやや下降気味になっています。
下記は検索エンジンのシェア率を表しているデータですが、赤線のGoogleシェアを見ると2023年の始めと比べて2024年4月はシェアを落としていることがわかります。
参考:Statscounter
デバイスをデスクトップに絞ったデータは以下です。
こちらはより顕著に出ており、明らかにGoogleの下降と青線のBingの伸びが分かると思います。
2023年4月に86.84%だったGoogleシェアは2024年4月に80.74%まで落ちています。
参考:Statscounter
コアアップデートの影響はどれくらいあるのか
シェアが落ちる理由はいくつかあると思いますが、中でもコアアップデートは少なからず影響はしていると言えるでしょう。
例えば、今回の2024年3月のコアアップデートでは「もうGoogleを利用することはない」「信じることはできない」というコメントがXやマーケティングサイトで出ていました。
下記はGoogle側がアップデート終了段階で一般向けに公開したフィードバックフォームで、アップデートに問題がある場合はこのフィードバックフォームで申告し、将来的に検索エンジンのアルゴリズム学習に活かされるものです。
実はこのフィードバックフォーム、わずか14%の人しか回答をしておらず、半数は回答していないという結果になりました。
これを見るとフィードバックをすることがなく、概ね満足しているのではないかという見方もありますが、「フィードバックしたところで何も意味はないだろう」という諦めを意味する言葉も散見されています。
実際に「コアアップデートの影響でGoogleを使う人が減っている」というデータが明確に出ているわけではないため、Googleのシェア率減少にコアアップデートが大きく影響しているとは断定はできませんが、反響を目測で見る限り少なからず影響はあるでしょう。
bingの台頭に注目が集まる
デスクトップに絞った検索エンジンシェアでご紹介したGoogleのシェア率減少ですが、反対にBingのシェアは伸びています。
実はBingはGoogleとは違ったアルゴリズムを採用しているため、両者で検索結果は変わるため、上記結果からみるとユーザーは段々とBingの検索結果のほうが役に立つと判断しているのかもしれません。
今後はGoogleだけではなくBingでの表示も考えた対策を行う必要がでてくるでしょう。