今回は、2021年5月度版のデジタルサイネージに関するニュースを紹介します。
コロナ禍において人々の在宅率が高まることで駅や電車の利用者が減り、デジタルサイネージへの接触頻度も減っていますが、そんな状況だからこそ、より効率的にターゲットに合った広告を配信できるような企画やシステムの開発が進んでいます。また、マンション内にあるサイネージを活用するなど、在宅率の高まりを逆手に取った施策も生まれています。
株式会社メトロアドエージェンシーとTOKYO FM 限定オーディオコンテンツの配信を実施
出典:OOH広告とオーディオコンテンツが連動した新しい広告コミュニケーション!日本橋駅と明治神宮前〈原宿〉駅で限定オーディオコンテンツの配信を実施!
株式会社メトロアドエージェンシーの扱うOOH広告と、TOKYO FMが運営するオーディオコンテンツプラットフォーム「AuDee(オーディー)」が連動。東京メトロの銀座線日本橋駅・千代田線明治神宮前〈原宿〉駅のデジタルサイネージにてオーディオストーリーの配信を実施しました。
放映する予告画像内のQRコードから特設サイトに遷移し聞くことができる仕組みです。通勤や通学時、お出かけの際に自分だけの空間に浸れるような体験ができる内容になっています。
株式会社メトロアドエージェンシーとTOKYO FMは、視覚広告であるOOHと、聴覚広告であるデジタルオーディオコンテンツの融合によって、新たな広告コニュニケーションの開発を共同で進めていきます。
株式会社フォーカスチャンネル 「DELISH KITCHEN」のレシピ動画をマンションサイネージ上で配信開始
出典:フォーカスチャネル、DELISH KITCHENのレシピ動画をマンションサイネージ上で配信開始
株式会社フォーカスチャンネルが都心部の高級・大規模マンション内に設置されているデジタルサイネージ上で、株式会社エブリーの提供で「DELISH KITCHEN」のレシピ動画を配信開始。コロナ禍において、マンション居住者の在宅率が高まりサイネージへの接触頻度が上がる中、広告効果の更なる向上が期待できる内容になっています。
フォーカスチャンネルは、都心部を中心に約15万人の裕福層へのリーチが可能なメディアです。通常ポスティングができない高級マンションへのチラシ出稿が可能だったり、マンションや天気の情報と併せて配信するため高い視聴率が期待できます。コロナ禍の中、今後さらに注目のメディアです。
株式会社ジーニーの「GENIEE DOOH」とユナイテッドマーケティングテクノロジーズ株式会社の「Bypass」が連携開始
出典:国産デジタル屋外広告プラットフォーム「GENIEE DOOH」、DSP「Bypass(バイパス)」と連携
株式会社ジーニーは、日本最大級のSSP国産デジタル屋外広告プラットフォーム「GENIEE DOOH」を開発し、多くの屋外広告媒体のデジタル化を行ってきました。同社は代理店および媒体社の収益の増大を目的とし、ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ株式会社が提供するDSP(Demand Side Platform)「Bypass」と新たに連携を開始。これにより広告配信の強化、BypassからのDOOH広告枠の買い付けが可能になりました。
「DOOH」はDigital Out of Homeの略。交通広告や屋外広告および店舗等に設置されたデジタルサイネージを活用した広告媒体のことを指します。
株式会社impactTV オンライン対応型サイネージの稼働台数が28,000台を突破
出典:オンライン対応型サイネージ稼働台数が28,000台を突破!
インパクトホールディングス株式会社の完全小会社の株式会社impactTVのオンライン対応型サイネージの稼働台数が、前年同月比180%超、28,000台を突破しました。
オンライン対応型サイネージとは、サイネージシステム全体をインターネットに繋がるPC一つで一括管理でき、さらには「PISTA(棚前の消費者動向を取得する機能を持つサイネージ)」を含むデジタルサイネージです。
コロナ禍でのデジタルトランスフォーメンションの急速な加速によりその関心は高まっており、今後も数多くの引き合いが見込まれます。
株式会社フライウィール 株式会社大阪メトロ アドエラ向けにプログラマティック広告配信プラットフォームを提供へ
出典:フライウィール、大阪メトロ アドエラ向けにDOOHのプログラマティック広告配信プラットフォームを提供
株式会社フライウィールは、既存のデジタルサイネージシステムをそのまま活かしつつ、推計されたオーディエンスデータを取り込んだプログラマティック広告の配信を実現しました。株式会社大阪メトロ アドエラに対して「Osaka Metro DOOH Ads Platform」として2021年度上半期中に提供を開始します。
デジタル屋外メディアを運営する株式会社大阪メトロ アドエラでは、属性データや視認データを掛け合わせた新たな広告媒体を開発することで、CPM(Cost Per Mille)ベースでの広告出稿に馴染みがある新規広告主の開拓や既存広告主とのさらなる取引拡大を目指します。
株式会社ニューステクノロジー、運営するモビリティメディア「GROETH」で、『ONE PIECE』配信
出典:都内最大級のモビリティメディア「GROWTH」『ONE PIECE』最新99巻発売を記念した企画『ONE PIECE 能力者たちの履歴書〜もしも悪魔の実の能力者たちが転職活動をしたら〜』を本日より配信
株式会社ニューステクノロジーは、都内最大級のモビリティメディアである「THE TOKYO TAXI VISION GROWTH」を運営しています。その「GROWTH」で、5月31日〜6月6日の期間限定で、大人気漫画の「ONE PIECE」の99巻発売を記念したスペシャルコンテンツ「ONE PIECE 能力者たちの履歴書〜もしも悪魔の実の能力者たちが転職活動をしたら」の配信をしました。
都内のタクシー利用者の約8割がビジネスパーソンです。その利用者属性に適したコンテンツを企画・配信することで、さらなるタクシー乗車体験の価値向上を狙う施策となっております。
まとめ
2021年5月に話題になったデジタルサイネージに関するニュースをご紹介しました。
コロナ禍で駅や電車内のサイネージ広告への接触率も下がっている状況ですが、駅のサイネージで限定オーディオコンテンツを配信したり、マンション内のサイネージでレシピ動画を流したりと、ユーザーの興味関心を少しでも引けるよう、さまざまな工夫が行われていました。
また、プログラマティック広告の配信やオンライン対応型サイネージの稼働など、デジタルサイネージのさらなる発展が期待される話題もあり、サイネージ広告の今後から目が離せません。
広告が出稿できるデジタルサイネージは下記で一覧で見ることができます。是非チェックしてみてください。