アドクロ編集部がお届けするニュース解説。マーケティング関連で気になるニュースをピックアップし、担当者が詳しく解説します。
ショート動画SNSの運用やインフルエンサーキャスティングを行う株式会社Utakataは、10代〜50代のTikTokユーザーの男女216名を対象に、「TikTokきっかけで商品を購入したことがあるか。」に関する調査を実施いたしました。
上記は「TikTokきっかけで商品・サービスを購入したことがありますか?」の質問に対する回答ですが、「ある」が62.5%、「ない」が37.5%という回答となり、商品・サービスのマーケティングにおいてTikTokは親和性の高い媒体であることがわかりました。
また、「商品・サービスのジャンルを教えてください」と質問したところ、「食料品・飲料」が87票、「化粧品」が43票、「衣服・ファッション」が31票、「日用品」が29票、「美容用品」が24票、「ゲーム・アプリ」「住居・不動産」が同率13票、「飲食店」「エンタメ商品」が10票、「家電・AV製品」「旅行」が7票、「自動車・バイク」が6票、「健康食品」が5票、「家具・インテリア」が4票、「金融商品」が3票という回答となりました。
考察
広告を広告と思われない強み
TikTokではユーザーは目的の動画を見るために利用する、というよりも自分に合った動画をランダムで見たいというニーズが強いため、そもそも自分の目的が広告によって阻害されているという認識を持ちにくいという特徴があります。
別の調査では、広告すらも自分にとって新たな発見をもたらしてくれる立派なコンテンツの1つと認識されていることも確認されており、他媒体と比べて対ユーザーへの印象がかなり違うことがわかります。
出典:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/7152/
表示形態も通常投稿と同じく縦型の動画形式で流れるため、コンテンツを作りこめば作りこむほどユーザーのエンゲージメントは高まりやすいと言えるでしょう。
また、モバイルで見る人がほとんどなため、LINEとの相性も抜群でエンゲージメントが高いままリストとして顧客獲得ができるかもしれませんね。
高額商品すらも買いやすい理由とは?
調査を見るとTikTokをきっかけに商品購入したことのある人の中でも13%が「住居・不動産」を購入したことがあると回答しています。
かなりの高単価商材ですらTikTokをきっかけに購入していますが、なぜそんなにも売れ行きが良いのでしょうか。
仮説として商品の魅力の伝えやすさが挙げられます。
例えば新しく住居の購入を検討している際は部屋の中、共有部分、細かい設備、周辺施設、駅までの距離など様々なことを総合的に判断する必要がありますが、ショート動画の場合は臨場感のある中でこれらの情報をリアルに伝えることが可能です。
もちろん直接購入につなげることは難しいと思いますが、モデルルームへの参加を促すには十分な情報を与えられるため、不動産といった高単価商材も間接的に広告効果によって売れるのではないでしょうか。