アドクロ編集部がお届けするニュース解説。マーケティング関連で気になるニュースをピックアップし、担当者が詳しく解説します。
SNSマーケティング支援と約5,000人のショート動画クリエイター向け企業案件プラットフォームを提供する株式会社WANDは新プラン「LUMOS BEAUTY メガリーチプラン」を開始しました。
美容やコスメ商材に強いクリエイターの投稿による再生数の増加、さらにSparkAds広告配信を活用することで、TikTokにおける動画再生数100万回を保証しています。
そもそもSparkAdsとは、TikTokでクリエイターの動画を広告として拡散する機能です。コンテンツの品質は保ちつつ、取得したいいねやエンゲージメントは通常の投稿として扱われるので、広告主とクリエイターがWin-Winな関係ができる広告といえます。
広告配信された動画は、上記の図のように、通常のTikTok画面にCTAボタン(読者がクリックすることで、特定のWebサイトに導くボタン)や広告テキストを設置します。コンバージョンが重要となる商材においては、購買体験を提供する上で必要不可欠な施策です。
本プランではフォロワー44万人以上いたり、総いいね数が800万超えであったりと実績を持つクリエイターを起用しています。
考察
TikTok×女性インフルエンサー×コスメの親和性が高いと想定
この施策には3つのインパクトがあると考えられます。1つ目は「若者に圧倒的な支持を受けているTikTokを活用すること」、2つ目は「目を惹きつける魅力と権威性を持つ女性クリエイターを起用すること」、そして3つ目は「若者に刺さる美容ジャンル特化であること」の3つです。
若年層の利用が多いTikTokというSNSを活用することで、自然とユーザーを集めることができる点や、目を惹きつける魅力とクリエイターの発信力を生かし「〇〇さんがこのメイク道具を使っているから、私も使おう!」という行動を起こさせやすいと想定できます。また、美容メイクは10〜20代の若者に刺さるジャンルで、現在は「韓国コスメ」が流行っているなどホットなネタであり、ユーザー側の関心も高いと考えられます。
プラン内では100万再生を保証するといった条件もあり、全く見られずに終わる事がないのは安心できるポイントかもしれません。
SNSごとの利用者層を把握しておくべき
若年層向けに爆発力に長けているTikTokですが、ユーザーは年齢を重ねるごとに利用者数は減っていく傾向があるようです。
上記グラフはTikTokの年代別利用率を表しており、最も使っている年代は10代であり、20代の利用率は次いで2位ですが、50%を下回っています。
一方こちらのグラフではInstagramの年代別利用率を表しています。TikTokと比較しても30,40代の利用母数が多く、またTikTokと異なり最も使っている年代が20代であることがわかります。一概に若年層といっても、よく活用しているSNSに違いがあるようです。
またTikTokで最も見ている年代は10代がボリュームゾーンなので、他年代と比べて比較的自由に使えるお金が少ない層が多い可能性もあります。SNSの媒体によってリーチできる層が異なる事は意識しておいた方が良いかもしれません。