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CRM・SFAツールを4割以上が知らない【ニュース解説】
アドクロ編集部がお届けするニュース解説。マーケティング関連で気になるニュースをピックアップし、担当者が詳しく解説します。
SEO対策やWEBプロモーションを行う株式会社NEXER(ネクサー)は、BtoBマーケティングやDXコンサルティングを行うStrh(ストラ)株式会社と合同で「CRMツールやSFAツール」に関するアンケートを実施しました。
対象者はマーケティング業務に携わったことがある全国の男女172名です。
上記は「CRMツールやSFAツールを知っていますか?」の質問に対する回答で「知っている」が16.3%、「名前だけ知っている」が38.4%、「知らない」が45.3%という回答になりました。
また「CRMツールやSFAツールを知っている」という方に「CRMツールやSFAツールを利用していますか」という質問をすると「どちらも利用している」が39.3%、「CRMツールを利用している」が35.7%、「SFAツールを利用している」が7.1%、「どちらも利用していない」が17.9%という結果になりました。
「CRMツールを利用している」の方が「SFAツールを利用している」よりも多い理由として、CRMツールはマーケティングに特化し、対象者はマーケティング業務経験者だからといえます。
今回はマーケティングに関わっている方に対するアンケートで、「知らない」が45.3%となると、CRMツールやSFAツールはまだまだ市場にまだ浸透していないようです。
「現状ツールの必要性を感じていない」「エクセル管理で十分対応できている」等、理由は様々で、そもそもツールとしての必要性を感じている方が少ない可能性もあります。
企業規模による必要性の有無はあるかもしれませんが、CRM・SFAツールには、顧客管理や案件管理、集約したデータを分析する機能を駆使して最適なアプローチを行う等の機能があり、営業で役立つ場面が多いと考えられます。
使用の有無はともかく、一度ツールとしてどういった事が出来るのかは把握しておくと、施策の幅が広がるかもしれません。
これらのツールは今後、ビジネスを左右する重要な戦略的資産となる可能性を秘めています。
新規顧客獲得のハードルが上がる中、既存顧客との関係性強化が企業の持続的成長の鍵となっています。インターネットの普及により、消費者は容易に製品情報にアクセスでき、実店舗や営業担当者を介さずとも購買決定が可能になりました。この環境下で、CRMツールは既存顧客のニーズを精緻に分析し、長期的かつ戦略的な関係構築を可能にし、単発の取引から顧客生涯価値(LTV)を最大化する関係性へのシフトが、今後の企業成長の要となるでしょう。
一方、SFAツールは営業プロセスの効率化を実現します。競争が激化する市場において、迅速かつ的確な営業活動は不可欠です。SFAツールによる見積書の自動生成や営業ノウハウの組織的共有は、単なる業務効率化にとどまらず、営業力の組織的底上げと成約率の向上をもたらします。
顧客インサイトに基づく戦略立案、リアルタイムの市場動向分析、予測モデルによる営業活動の最適化など、CRM・SFAツールは企業の意思決定全体を変える潜在力を持っています。
さらに、先進的なツールだと単なるソフトウェア提供にとどまらず、業界特化型のソリューションやAIを活用した高度な分析機能などを提供しています。CRM・SFAツールの戦略的導入は、単なる業務効率化ツールの採用ではなく顧客中心主義への転換とデータ駆動型経営の実現します。デジタル時代における営業手法改革の第一歩を踏み出す時かもしれません。
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