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空前絶後の「走る個展」 サンシャイン池崎×鹿屋市が仕掛けた電車広告とは?
鹿児島県鹿屋市は、地元が誇る人気芸人サンシャイン池崎さんをクリエイティブディレクターに迎え、「KANOYeah!CITY」プロジェクトの第3期を展開する。今回は新たな試みとして、2024年10月27日から11月13日までの期間、東急田園都市線の車両内で「走る個展」を実施する。
同プロジェクトでは、池崎さんが「クリイエェェェーイティブディレクター池崎慧」として、鹿屋市の特産品である和牛や鰻をモチーフにしたユニークなクリエイティブ作品を手掛ける。通勤・通学で利用する乗客に向けて鹿屋市の魅力を発信する。
鹿児島県南部に位置する鹿屋市は、人口約10万人を擁する大隅地域の中核都市。年間平均気温17.6度という温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれ、日本一の和牛や養殖鰻の生産地として知られている。また、日本最大級のばら園や国立鹿屋体育大学を有し、第一次産業から教育、観光まで多彩な魅力を持つ街である。
今回のプロジェクトを率いる池崎さんは、1981年に鹿屋市で生まれ、独特の「イエェェェーイ」スタイルで人気を博すお笑い芸人。YouTubeチャンネル「サンシャイン池崎の超・空前絶後超絶怒涛のギャラクシーちゃんねる極」は50万人以上の登録者を抱える。クリエイティブディレクターとしても、独自の感性と表現力で多くの企業や自治体のプロジェクトに携わっている。
この「走る個展」では、池崎さんの遊び心溢れるクリエイティブと、鹿屋市の豊かな地域資源が融合した作品群が展開される。東急田園都市線の車内という日常的な空間で、乗客たちは思いがけない形で鹿屋市の魅力に触れることができる。また、今回の個展制作にあたっての裏側をドキュメントタッチで編集した特別CMも配信しており、公式YouTubeから閲覧が可能だ。
鹿屋市農林商工部ふるさとPR課ふるさとセールス係 係長の平川陽祐氏によれば、本企画は2024年4月頃から全体の構想を練り始めたという。注目を集めている電車ジャック施策について、「走る個展」というコンセプトにふさわしい充実したコンテンツ作りを徹底的に追求したそうだ。
クリエイティブ面では、クリエイティブディレクター池崎慧氏の作品群や、その制作背景にまつわるストーリー、仕事哲学、印象的な名言集など、池崎氏の個性が存分に表現された展示物で空間を構成。特筆すべき点として、展示作品の多くを鰻と和牛をモチーフとしたものにすることで、「鰻と和牛のまち鹿屋」というブランドイメージの定着を図っているという。
「この『走る個展』との出会いを通じて、来場者の皆様には本物の個展のような深い体験をしていただきたい」と平川氏は語った。作品を通じて鹿屋市の魅力を効果的に発信していく狙いが込められている。
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