企業が自社の商品・サービスを多くの人に紹介したいと考えたとき、媒体(メディア)を使って広告宣伝を行う必要があります。
昨今ではWebサイトやSNSなどを利用したオンライン広告が市場規模を拡大していると言われていますが、紙媒体を中心としたオフライン広告も未だ多くの企業に使われている広告手法です。
新たな広告手法を導入する場合、自社の商品・サービスの特性に合ったターゲティングを行い、そのターゲットに最もアプローチしやすい広告媒体を選ぶことが重要です。
ビズ男(初心者)
「新しい広告手法」って言われると、
ついついWEB系の広告のことを考えてしまいますよね。
紙系の広告って少し古い気もしたりします。
アドクロ先生
確かに、オンライン広告は新しい技術を活用した効果的なサービスがどんどん増えていますからね。
ですが、実は技術の発展はオフライン広告の進歩にも役立っているんですよ。
ビズ菜(ベテラン)
技術が進歩したおかげで効果測定が難しかった広告手法でも、費用対効果の算出がしやすくなってきましよね。
紙媒体にQRコードを記載することで自社サイトへの流入経路から効果測定を行うのは今ではメジャーになってきてますね。
ビズ男(初心者)
確かに言われてみれば…。
そう考えると実際に手に取って好きな時に何度でも見返せる紙媒体はオンライン広告よりも手軽でいいかもしれませんね。
アドクロ先生
ビズ男さんの言う通りですね。
紙媒体のそういったメリットは広告業界ではよく言われていますね。
紙媒体とは?
紙媒体とはオフライン広告の一種で、チラシや雑誌、新聞など紙に出力された印刷物を利用した広告媒体の総称です。
インターネットの普及以降、オンラインが広告の中心となり紙媒体のようなオフライン広告は衰退していくと言われていましたが、今もなお変わらず多くの企業に利用されています。紙に出力・加工をする必要があるため情報の即時性が低いと言われることもありますが、昨今では印刷技術の進歩、印刷工程の変化などから即時的な印刷・加工サービスも増えてきています。
紙媒体は、情報の鮮度や広告物に記載したい情報量など、商品・サービスの特性を考慮して広告媒体を選ぶことで、高い費用対効果が期待できる広告手法と言えます。
ビズ男(初心者)
紙媒体って一口にいってもたくさんの種類がありますもんね。
新聞、チラシ、雑誌、フリーペーパー、ダイレクトメール…たくさんありそうだ。
やっぱりそれぞれに得意分野があるっていうことですね。
アドクロ先生
紙媒体には不特定多数の人に届けられるものもあれば、自社でターゲットを絞って配布するものなど、様々な特性の媒体があります。
技術の進歩もあって必要なコストが下がってきているのも紙媒体の特徴の一つですね。
ビズ菜(ベテラン)
印刷技術の変化で印刷にかかる費用自体が変わってきていますもんね。
チラシを大量に印刷しても、数万円程度で済むこともありますし…。
色んな施策を「小さく始めて大きく育てる」ことができる良い時代になりましたよね。
アドクロ先生
ビズ菜さんの言うように、昔は広告出稿と言えば大手代理店を通して大部数発行するイメージでしたよね。
今では多くの企業が広告枠を取り扱っていますし、その広告枠自体も大小様々です。
ビズ男(初心者)
ピンポイントでコストを抑えた広告掲出とかが可能っていうことですね。
やっぱりどの媒体を利用するかっていうところ重要になってきそうですね。
紙媒体の種類
紙媒体とは印刷物を利用した広告手法全般を指すため、その配布方法は様々です。
古くは印刷と言うと、元となる版を作ってインクを定着させる手法を取っていたため、用紙代やインク代よりも版代が高く、少部数を作成しようとすると単価が高くなってしまうという課題がありました。そのため、印刷物を使った広告自体も大部数の配布を前提に考えられることがほとんどでした。
最近ではインクジェットプリンターを利用したデジタル印刷が急速に発展し、少部数の広告物も比較的安価で制作可能になってきました。
ビズ男(初心者)
昔より色んなチラシがポスティングされているのもそういう背景があるんですね。
これは紙媒体がより多くの企業にとってメリットの大きい広告媒体だっていうことですよね。
アドクロ先生
その通りです。
多くの企業が自社の広告宣伝費や届けたいエリア、ターゲット、人数などの条件に合ったものを見つけることができる点が紙媒体の良いところですね。
ポスティング
ポスティングは自社で企画した広告物を直接見込み顧客となる消費者の自宅へ配布することができる紙媒体です。
エリアの限定や、消費者の家族構成などの属性を絞った配布が可能なサービスもあり、ターゲットを絞り込んで宣伝をすることで、高い費用対効果が期待できます。
広告物が自由にデザインできる点や、試供品のような紙媒体以外の広告物も配布できる点が特徴です。
ビズ菜(ベテラン)
少部数から配布できるポスティングサービスも増えてきているそうです。
コストを抑えつつ、
ターゲットにアプローチできる使いやすい紙媒体ですよね。
アドクロ先生
配布スタッフもトレーニングを行った専門スタッフが行うといった付加価値を提供している企業も増えていますね。
最近ではGPSを利用することで配布先の詳細をデータとして蓄積できるサービスなんかが注目されていますね。
折り込み広告
折り込み広告は新聞折込や雑誌折込など他の流通ルートを持っている広告媒体を利用して印刷物を配布する紙媒体を指します。
新聞折込であれば不特定多数の人へ決められた日時に配布することができ、雑誌折込であれば特定のジャンルに興味・関心がある読者へ配布することができます。
既に流通ルートが確立されている媒体を利用するため、配布コストを抑えられる点や、消費者が手に取る可能性が高い点などが特徴です。
ビズ菜(ベテラン)
新聞折込と雑誌折込では使い方が違ってきそうですね。
新聞と雑誌とでは、そもそも発行頻度も違いますし…。
新聞折込はより信頼性の高い情報だと感じやすいって聞いたことがあります。
アドクロ先生
新聞というメディアの特性上、読者に好印象を与えやすいと言われています。
雑誌折込はどの情報誌を利用するかで配布部数も大きく変わってきますので、企業にとっては選定が重要になる紙媒体と言えますね。
フリーペーパー
フリーペーパーは無料で提供されている雑誌の形態を取った紙媒体の総称です。
広告掲載料で作成・配布されていることが多く、その配布方法は駅やコンビニなどのラックを利用したものや、ポスティングを利用したものなど様々です。ジャンルを絞った広告やコラムをいくつもまとめて掲載しているようなものが多いため、ターゲットを絞り込みやすい点が特徴です。
広告効果がより高まる場所に設置・配布されることが多いため、無料で配布されているものではありますが、高い広告効果が期待できる紙媒体でもあります。
ビズ男(初心者)
よくコンビニや駅にラックが設置されていますよね。
駅のホームで待ち時間に読んだりします。
クーポンがたくさん付いているような冊子も多いですよね。
アドクロ先生
クーポンブックと呼ばれているものですね。
無料で自由に取れる形で配布しているため効果測定が難しいのですが、クーポンを付けることで回収率からある程度効果測定が行える点がクーポンブックの魅力の一つですね。
雑誌広告
雑誌広告は販売されている情報誌に広告出稿をする紙媒体のことを指します。
読者が能動的に購入した雑誌に広告が掲出されるため、ある程度情報量が多い広告でも興味・関心を持って見てもらえる点が特徴です。雑誌は保管され繰り返し読まれることが多い印刷物であるため、掲載されている広告物も繰り返し目に留まることになります。
広告物を繰り返し見ることで商品・サービスに対する購買行動の心理的ハードルが下がる効果があると言われています。
ビズ男(初心者)
知らず知らずのうちに商品の内容が刷り込まれてしまうんですね。
情報誌って濃い情報が載っているものが多いから、
繰り返し読まれることも多くなりますよね。
アドクロ先生
雑誌広告の良いところはその反復性が高いところですね。
また情報誌と言っても大小様々なものが流通していますので、自社のイメージにあった情報誌を探すことができるのも雑誌広告の使いやすいところの一つです。
ビズ菜(ベテラン)
雑誌のジャンルと自社の広告内容が合っていれば見込み顧客にのみアプローチすることになりますよね。
雑誌広告が費用対効果が良いと言われる所以はそのあたりにあるのかもしれないですね。
雑誌広告の料金や広告枠の仕組みなど、以下の記事で詳しく説明しています。是非ご覧ください。
新聞広告
新聞広告は全国紙や地方紙、スポーツ紙など発行されている新聞紙面を利用した広告手法で紙媒体の一つです。
全国紙であればその流通量から多くの人に一斉に情報を届けることが可能です。地域住民へアピールしたい広告内容の場合は、地方紙を利用することで高い費用対効果が実現できます。
ビズ男(初心者)
新聞折込と一緒で広告内容の信頼性はかなり高く感じますよね。
新聞広告って料金が高いイメージがあるので、それを支払えるだけの力がある事の裏返しとも言えますし。
昔から健康食品の広告が多いイメージはありますけど…。
アドクロ先生
新聞を購読している年齢層が年々高くなっているという背景もあるかもしれませんね。
購買行動の決定権を持っている世帯主が一番目にするメディアでもありますので、購買行動を喚起させる広告としては非常に効果が高いとも考えられます。
新聞広告の事例や具体的な費用の相場などについて、以下の記事で詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。
新聞広告のメリットや費用相場を徹底解説!|おすすめ厳選12紙もご紹介
紙媒体の特徴・メリット
紙媒体にはオンライン広告のようなデジタル広告にはない多くのメリットがあります。どの媒体を利用するかによってその特徴やメリットも大きく異なりますが、共通して信頼性・保存性・一覧性・質量感などが挙げられます。
紙媒体の特徴・メリット ~信頼性~
消費者は紙媒体の方がWeb上の広告よりも情報に高い信頼性を感じると言われています。
広告を出稿する媒体に合わせた広告物がデザインされることが多いことや、能動的に触れている消費者が多いことなどが原因と考えれられます。
ビズ男(初心者)
Web上の広告って誰が書いてるかわからないしってどうしても感じてしまいますよね。
少し情報への不安感はあります。
よく考えてみれば紙媒体の広告物も同じなんですけど…。
アドクロ先生
インターネット自体が匿名性が高いものですから、そのイメージがメディアの信頼性にも影響しているんだと思います。
○○出版とか○○新聞社のような出どころがわかりやすい方が安心感があるのかもしれませんね。
紙媒体の特徴・メリット ~保存性~
紙媒体は印刷物が手元に届けられるため、一時的に保管し必要なときに見ることができる保存性の高さもメリットの一つです。
繰り返し見ることができるため、記憶に残りやすく高い広告効果が期待できます。
ビズ男(初心者)
今は必要ないけど、
きっと後で見るだろうっていう印刷物って結構ありますよね。
保管しとけば好きな時に見られるっていうのは確かに便利ですよね。
アドクロ先生
能動的に見ることもあれば、雑誌広告のようについでで目に触れるようなものもありますね。
どちらにせよ何度も見てもらえる可能性があるということは広告物にとって大きなアドバンテージと言えるのではないでしょうか。
紙媒体の特徴・メリット ~質量感~
紙媒体は実物として印刷物を触れることができるため触覚を刺激した広告物をデザインすることができます。出力用紙や装丁などをこだわることで高級感やプレミア感を演出することも可能です。
オンライン広告よりも手が込んでいると感じる消費者が多く、作りこまれた紙媒体を配布することでより記憶に残りやすい広告宣伝が行えます。
ビズ男(初心者)
質感っていうのは結構大事ですよね。
ペラペラの紙よりも、厚紙の方が「特別感」が出ますよね。
このチラシよりこのチラシの方が厚いっていうだけで感じる印象も違いますもんね。
アドクロ先生
広告物のデザインをする際に、オンライン広告にはない質感という項目を付加できるのが紙媒体の最大の特徴ですね。
手に取って触れることができる紙の温かみ、みたいなものは今でもやはり大事にされている方も多いですからね。
紙媒体の広告の探し方
まずはじめに、どの紙媒体が自社の商品・サービスのPRに合っているかを分析することが重要です。折込広告を出すのか、フリーペーパーに広告を出すのかを決めておくと、具体的な媒体を探しやすくなります。
しかし、全国には数多くの紙媒体があるので、自社の商品やサービスに合った雑誌を探すのは簡単なことではありません。例えばフリーペーパーなら、PRしたいエリアのフリーペーパーを選ぶだけでなく、アプローチしたいユーザー層とフリーペーパーの読者層が一致しているとより効果が期待できます。
ここでは、広告が出稿できる紙媒体の探し方についてご説明します。
「折込広告」「フリーペーパー広告」などのキーワードで検索する
インターネットの検索エンジンに「折込広告」や「フリーペーパー広告」などのようなキーワードを入力して検索する方法です。
例えば「折込広告」で検索すると、折込広告について解説している様々な記事や、折込広告を扱っている媒体のホームページなどが見つかりました。
また、「フリーペーパー広告」での検索結果にも、フリーペーパー広告についての記事のほかに、フリーペーパー広告を扱っている媒体のホームページや、広告代理店のホームページが見つかります。
このように、紙媒体の中でも折込広告にするのか、フリーペーパーにするのかを決めておくと、検索エンジンで検索する際にはとても探しやすくなります。
広告代理店に聞いてみる
紙媒体の中のどの媒体を利用するかも決まらない場合は、広告代理店に問い合わせることをおすすめします。広告のプロである広告代理店に相談しながらプランを立てていくと、自社の商品・サービスに適した媒体を見つけることができます。
しかし、広告代理店を通すことで広告出稿までに時間がかかったり、広告代理店へ支払う手数料が発生する場合もあります。
アドクロを使って検索する
広告出稿できる紙媒体を探すなら、広告に特化したプラットフォームであるアドクロを使って検索する方法があります。フリーワードやタグ、媒体特徴などから媒体を探すことも可能です。
カテゴリーから探す
アドクロではさまざまな紙媒体の商品を掲載していますが、「雑誌」や「フリーペーパー」、「折込」などのカテゴリーから簡単に探すことができます。
それぞれの商品ページには媒体の特徴などが詳しく記載されており、媒体資料も見ることができるので、どの紙媒体にするか決めていない場合でも、参考になる情報が手軽に得られます。
タグから探す
それぞれのカテゴリーで絞り込んだ後、さらににタグから探すこともできます。例えば、「フリーペーパー」のカテゴリーの媒体の中から「関東」などのエリアや、「ポスティング」「ラック設置」などの配布方法、「エンタメ」や「自治体」などの媒体特徴で絞り込むことができます。
フリーワードから探す
フリーワードやエリア名などを入力して検索することもできます。広告商品の一覧ページから「千葉県」や「東京都江戸川区」などのエリア名や、「ファッション」や「イベント」などのキーワードを入力・検索し、さらにカテゴリーで絞り込むことで条件に合った紙媒体が手軽に探すことができます。
アドクロは無料会員登録後、利用できるようになります。各媒体ごとへの具体的な問い合わせも無料でできるので、明確にどの紙媒体にするか決まっていない場合でも安心して利用できます。実際に広告出稿されるまでは一切料金がかからないので、ぜひお気軽にご利用ください。
おすすめの紙媒体
紙媒体の今後
オフライン広告の大部分を占める紙媒体。多くの企業に利用されている広告手法であり、技術の進歩にともなって今もなお日々新しい手法が生み出されている広告媒体です。
紙媒体を利用して広告宣伝を行う場合、どの媒体が自社の商品・サービスにとって適しているのかを見極めることが高い広告効果を発揮するために最も重要となります。今後、費用対効果が高いサービスがどんどん開発されていくとともに、効果測定の精度も技術の進歩にともなってどんどん上がっていくことが予想されます。
現在、紙媒体などオフライン広告の掲出を考えているのであれば、まずは小さく始めて効果を見ながら広告掲出を行うのも一つの方法ではないでしょうか。
紙媒体への広告ご検討の方は、ぜひ本ページを参考にしてみてくださいね。