インターネット広告は、今やマーケティング活動において欠かせない存在になりつつあります。なかでもバナー広告は、サイトを閲覧中のユーザーの画面に表示される広告で、インパクトのあるビジュアルで、視覚的にユーザーにメッセージを訴えるのに優れています。
しかし、いざバナー広告を利用しようと思っても「どんなデザインが良いのかわからない」「思うように効果が出ない」と悩む方も多いのではないでしょうか。ユーザーが興味を持ちやすいバナー広告のデザインには、いくつかの特徴があります。ポイントを押さえたデザインでバナー広告を制作すれば、より効果に繋がりやすくなります。
今回は、バナー広告のデザイン制作で押さえるべきポイントを紹介します。
バナー広告のデザイン制作で押さえるべきポイント
テキスト量は少なくする
バナー広告をデザインするうえで、まず、文字数は極力少なくすることが大事です。
ポスターや電車の中吊り広告など、他の広告に比べてバナー広告はサイズが小さく、情報を盛り込むには限界があります。ユーザーはスマートフォン上でバナー広告を見る機会も多く、見づらいバナー広告は、結局何を伝えたかったのかわかりません。結果、ユーザーは関心が持てず、広告をスルーしてしまいます。
多くの内容を伝えたい気持ちはありますが、バナー広告に載せるのは特に伝えたいメッセージのみに絞って制作することが重要です。
ポイントを強調したデザインにする
バナー広告に盛り込むメッセージの中でも、特に伝えたい内容は強調したデザインにすると良いです。
例えば、セールやキャンペーンのバナー広告では、「期間限定0円」や「5%OFF」などの数字を強く訴えるのが重要です。強調したデザインにするには、目立たせたい文字のフォントを変えたり、色をつけたりするのがおすすめ。他にも、文字に囲いをつける、文字の背景に色をつけるといった装飾も、見る側にインパクトを残せます。
わかりやすい画像を使う
バナー広告のデザインにおいて、画像は最も重要なポイントです。画像はユーザーの視覚に強く訴えるため、商品やサービスの内容が瞬時に伝わる画像を取り入れてください。
例えば、グルメや旅行関連の広告では、実際の料理や観光スポットを大々的に掲示することをおすすめします。サプリメントなどの美容系広告では、「商品を使ったらどのようになれるのか?」をイメージさせる画像を使い、ユーザーに実際に使用した後の姿を想像させるのがポイントです。
ユーザーの興味関心を引き、実際に行動を起こさせたくなる画像を使用したデザインに仕上げるとよいです。
レイアウトを読みやすいように工夫する
バナー広告はユーザーが見やすいレイアウトにするのも大切です。
横書きの文字を読む場合、日本人の目の動きは一般的に左上から右下に流れると言われています。そのため、左上から右下に向かって読めるように要素を配置すると、ユーザーにとって読みやすいデザインに仕上がります。例えば、左上に大事なコピー、右下に商品やサービスの価格を配置すれば、「メッセージ」「価格」の順番で内容が伝わり、わかりやすくなります。
実際にユーザーがバナー広告を読む様子をイメージし、どの順番でメッセージを伝えれば効果的かを考え、レイアウトを工夫してください。
色合いを見やすくする
バナー広告のデザインにおいては、色合いも重要なポイントです。特にユーザーに読んでもらいたい箇所は、色を使って目立たせましょう。
ただし、文字と背景の色合いには注意が必要です。文字と背景が同系色だと文字が読みにくいうえ、全体的にぼんやりとした印象のバナー広告に仕上がってしまいます。配色する際は、広告全体のメリハリを意識してデザインしてください。
リンク先のページと合わせる
最後に、バナー広告のデザインはリンク先のページデザインと合わせるのもポイントです。
内容に興味を持ったユーザーがバナー広告をクリックしても、開いたページと広告があまりにも異なるデザインでは、「間違えたのではないか?」と誤解を生んでしまう可能性があります。そのため、バナー広告はリンク先のページと統一感を持たせたデザインにしましょう。
せっかくクリックしてもらっても、すぐに離脱されてしまっては元も子もありません。リンク先のページとかけ離れたデザインは避け、背景色やフォントなどをそろえたデザインにしてください。
まとめ
ユーザーの視覚に強く訴えるのに優れているバナー広告。しかし、適当にデザインしたものを配置するだけでは、ユーザーにはなかなか興味を持ってもらえません。ユーザーがクリックしたくなるバナー広告のデザインには特徴があり、ポイントを押さえて制作すれば、より効果に繋がりやすくなります。
広告を制作するうえで、まずはユーザーにとって読みやすいデザインを意識するのが重要。そのうえで、ユーザーが行動を起こしたくなるように画像やレイアウトを工夫するのがポイントです。
バナー広告制作の際は、自身がユーザーの目線に立ち、ユーザーにとってどう見えるかを意識しながらデザインを作成しましょう。
バナー広告については以下の記事でも詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。