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「宝石の国」完結記念、渋谷・梅田で広告展開 市川春子描き下ろし
人気コミック『宝石の国』が、連載12年の歴史に幕を閉じることとなった。2024年11月21日の最終13巻発売を記念し、著者である市川春子氏による描き下ろしイラストを使用した大型広告が、全国の主要駅に掲載された。
東京都の渋谷駅東横渋谷スーパーボードでは12点、大阪府の大阪梅田駅エルポールでは8点の描き下ろしイラストが掲出される。両駅での展示期間は11月24日まで。また、講談社社屋では11月21日から12月6日頃まで、2点の描き下ろしイラストが横断幕として掲示される。
【大阪梅田駅エルポールの様子】
今回の広告用イラストは、市川春子氏が色鉛筆で新たに描き下ろした作品となっている。『宝石の国』の物語を振り返る内容で構成され、渋谷駅と大阪梅田駅では共通のイラストが使用された。
【渋谷駅で実施された広告の一部 アドクロ編集部撮影】
本広告について、SNSではファンを中心に数多くの投稿が見られた。
講談社コミック営業部アフタヌーン宣伝担当の上ケ市氏によれば、今回の企画は実施の3、4ヶ月前から検討を開始。
今回の広告の最大の特徴は、市川氏による12点もの描き下ろしイラストが使用されている点だ。特筆すべきは、それらが色鉛筆で描き下ろされており、市川氏特有のリアルな筆致を大きな面で体感できる仕上がりとなっている。また、構成・デザインについても市川氏が全面的に手がけており、広告としてだけでなく一つの「作品」として完成度の高いものに仕上がったという。
「市川先生ご自身が手がけられた今回のクリエイティブは、一つの『作品』と呼べる広告になりました」と上ケ市氏は語った。
『宝石の国』は、宝石の体を持つ28人の生命体と、彼らを狙う月人との戦いを描いた物語で、主人公フォスを中心に展開される。美しい作画と独特な世界観で多くの読者を魅了し、2024年6月号で連載を終了した。漫画界で最も美しい才能と評される市川春子氏が描く本作は、12年の連載期間を経て、いよいよ完結を迎えることとなる。
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