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言葉の力で心を動かす“伝える技術” | 長井謙
バナナの魅力を100文字で伝えてください 著者 / 柿内尚文
「バナナの魅力って何だろう?」そんなタイトルに惹かれて、思わず手に取ったこの本。その時点で、すでに言葉の力で心を動かされていたのだと、今になって思います。もちろん、タイトルだけでなく、内容そのものも「伝わる技術」がこれでもかというほど充実しており、読むたびに新しい発見があります。最近では、コピーライティングや言語化に関する技術書が数多く出版されていますが、この本はそれだけにとどまらず、コミュニケーション全般に応用できる汎用性の高さが特徴です。
また、単なる技術書とは異なり、具体例や「読者に考えさせる仕掛け」が巧みに盛り込まれており、ただ読むだけではなく、まるで著者と会話しているような感覚が得られます。この構成自体が「伝える技術」のお手本のようで、本を読むことそのものが学びの体験になっています。
昨今はAIを使ったコピーライティングも普及していますが、ヒアリングを通じて相手の本音や有益な情報を引き出す「コミュニケーション術」が求められる場面が増えています。そういった意味でも、この本はマーケティングや広告業界に携わる方はもちろん、営業職や日常のコミュニケーションスキルを磨きたい方にもピッタリの一冊です。気軽に楽しめる内容でありながら、深く考えさせられる仕上がりで、ぜひ多くの人に手に取ってほしいと思える本です。
★会話、説明、プレゼン、SNS、雑談、企画、面接……すぐに、誰でも使えるノウハウ満載!
★企画した本1000万部超のベストセラー編集者が贈る「心を動かすキャッチコピー、文章のコツ」
★会社、学校が楽しくなる! 上司・部下、親子、パートナーとの関係が良くなる!
★1000人以上の取材を通して導いた「会話・雑談のストレスが減る超簡単な方法」
★伝え方ひとつで「自分の時間が増える」「余計なストレスが減る」「自己肯定感が高まる」
★誰もが知っている、あのヒット商品から学ぶ「意外な伝わる技術」とは?
★あなたの周りにもいる「すぐ否定する人」「話が通じない人」「重箱の隅をつつく人」「話が広がらない人」「話しかけにくい人」への対応策がわかる。
僕は、話すのも伝えるのも「超」が10個つくくらい苦手でした。特に人前で話すのは大の苦手で、学生時代は授業中に手を挙げるなんて恥ずかしくてできない。小学生のときの通信簿にはいつも「積極性が足りない」と書かれていたくらいです。
自分をアピールするのも苦手で、学生時代、就職活動では集団面接が鬼門でした。集団面接ではほかの人がみんなすごい人に思えて、それに比べて自分には自信が持てず、うまく話せなくて落ちるということが何度もありました。社会人になってからも、伝え方がうまくいかず悩むことが多く、たくさんの壁にぶつかっていました。
でも、そんな僕でもこの本に書いている「伝わる構造」と「伝わる技術」を身につけることで、話すのも伝えるのも自信を持てるようになりました(力不足の部分もたくさんありますが)。それまで持ち続けていた「人間関係」や「ビジネス」、そして「話す・伝える」に対するストレスも、完全にではないものの、だいぶ解消して前向きになることができています。
この本には、25年間編集者として1000人以上取材してきた僕が、「伝わるとはどういうことか」を何度も何度も考え、学び、実践しながらやってきたことの積み重ねが書かれています。
・伝えたいことがなかなか伝わらない
・伝えなくちゃいけないとわかっているけど、伝える勇気が出ない
・「どうせ伝わらない」とあきらめている
・「伝えるのが面倒な人」に振り回されていて、どうにかしたい
・もっと多くの人に自分の考え・気持ちを伝えたい
そんな人に読んでもらえたらうれしいです。
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