公開日:
更新日:
今1番使われている生成AIとは?年収で生成AI利用経験に2倍以上の差も
株式会社AZWAYは、10代から60代以上までを対象に「使ったことがある生成AI」についてアンケートを実施した。
調査方法:インターネットによる任意回答
対象者:10代から60代以上までの男女
有効回答数:521人(女性 314人/男性 207人)
調査期間:2024年8月4日〜9月21日
まず、「ChatGPTなどの生成AIツールを使ったことがあるか」という質問に対し、「はい」と回答した人が45.9%、「いいえ」と回答した人が54.1%であった。生成AIの利用が広がりつつある一方で、過半数の人にとってはまだ浸透していないツールであることを示している。
次に、年収別に「生成AIの使用経験」を分析した。生成AIの使用経験について、年収300万円以下の「使用経験がない」人は63.2%であるのに対し、年収1,000万円以上の「使用経験がない」人は25%となった。このことから、年収1,000万円以上の人は年収300万円以下の人より2倍以上、生成AIを利用していることが分かった。収入が高い層ほど生成AIを使用する機会が多いことがうかがえる。
次に、「仕事で生成AIツールをどの程度活用していますか?」という質問では、「全く活用していない」が63.3%、「あまり活用していない」が12.1%という結果になった。この結果から、生成AIツールは一部の仕事では役に立つと感じられているものの、多くの人にはまだ馴染みがないツールだと言えそうだ。
最後に、「使ったことがある生成AIツールは何か」という質問については、1位が「ChatGPT」で226人、2位が「Microsoft Copilot」で32人、3位が「Gemini」で28人という結果になった。
1位の「ChatGPT」は、文章のたたき台作りで使われることが多く、仕事での調べ物や画像生成の際に活用されているようだ。2位の「Microsoft Copilot」は、Excelでのグラフ作成やPowerPointのスライド作り、記事構成や議事録の作成などに利用されていると考えられる。3位の「Gemini」は、テキスト、コード、画像、音声など多様なデータを組み合わせて処理できる点が特徴だ。アイデア出しやクリエイティブなコンテンツ作成のシーンに適している。上位3位のツールは、それぞれ異なる強みを持っているため、利用者のニーズに応じて活用されているようだ。
生成AIツールは、業務の時間短縮や効率化に役立つ可能性があるものの、多くの人がその利便性に気づいていない、もしくは具体的な利用方法が分からないという現状がありそうだ。また、利用シーンに応じた生成AIツールの使い分けや、導入コストも課題として挙げられる。生成AIの具体的な活用例や分かりやすい使い方が広まれば、今後生成AIを業務で利用する人が増えていき、身近なツールとして定着するだろう。
この記事は役に立ちましたか?
記事ランキング
- 週間
- 月間
プロマーケターが推すこの一冊
- 新着
- 人気
閉じる
会員登録情報の入力