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マーケティング成功の鍵は実行力 | 片井義之
売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。 著者 / 坂本悟史
“どれだけ販促テクニックを知っていても、それを実行する時間がなければ意味がありません。”
(本書より引用)
マーケティングは「戦略」「戦術」「実行」の3点セットで語られることが多いですが、この本は「実行」について深く掘り下げて、具体的な道筋を提示してくれる一冊です。
「実行が大事、そんなの分かってるよ!」
マーケティングに日々関わる人からそんな声が聞こえてきそうです。それなのに、忙しくて実行する時間がない、メンバーが動いてくれない、という悩みは尽きません。
そんな悩みを抱える方におすすめしたいのが本書です。特に「業務編」と「組織編」は必読です。
マーケティングの戦略や戦術を解説した本は多くありますが、実行の話になると「気持ちの持ち方」といった抽象的な話や、ツールの使い方のような枝葉のテクニック論が多いように感じます。
一方で本書は、「考えたアイデアをどうやって組織として実現するか」「日常業務を複数のメンバーとどのように円滑に進めるか」といった実行でつまずくポイントに対する具体的な処方箋を提示しています。
現場のスタッフと目線を合わせる方法や日々のタスク管理、ミーティングの進め方、仕事の頼み方・受け取り方、時間を生み出す工夫まで。EC(ネットショップ)の運営に関する内容ですが、事業のマーケティングの実行に置き換えてすぐに実践・応用できるヒントが沢山詰まっています。
商売の成長には「実行力」、言い換えると「行動の向きと総量」こそが求められると思います。
「マーケティングしよう!」「ブランディングしよう!」と声高にいいますが、その本質にあるのは誰よりも相手の立場を真剣に調べる、観察する、そして商品の企画や販促、接客に反映すること。これらの「行動の向きと総量」の結果が、事業の成長だと思います。
企業の想いやミッション、熱意も、行動の向きと総量の結果として滲み出てくるのであって、ポエムや自分語りからは出てこないと思うんですよね。
考えたアイデアをコツコツ実行して事業成長につなげるために、本棚に入れずに手元に置いておきたい一冊です。
あの名著が再び!
販売だけでない「EC経営・運営」の秘訣が一冊に。
本書では、eコマースの仕事を「販売・業務・組織・戦略」の 4 分類に整理。
現代のEC販売、仕入れ・製造から受注・出荷までの業務、AIやリモートを活用した組織運営、商品開発やブランディング、会計や経営計画などの戦略までカバー。経営者の学び直し、担当者の育成、組織の共通言語に。
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