Googleは「2024年Google検索ランキング」を発表した。昨年と比較して急上昇したキーワードや、カテゴリー別ランキングが公開された。
調査概要
- 調査期間：2024年1月1日～11月20日
- 掲載元：2024 年 Google 検索ランキングを発表
- 出典元：Year in Serch:検索で振り返る2024
今年のトレンドを映す「急上昇ワード」1位は？
2024年、Google検索の急上昇ランキング1位となったのは、大谷翔平選手が移籍し、MLBワールドシリーズで優勝した球団である「ドジャース」であった。
今年は世界的なスポーツの大会が多く、夏にパリで開催された「オリンピック」や、サッカーの「AFCアジアカップ」も多くの人が検索した人気ワードとなった。
また、「アメリカ大統領総選挙」も世界的に注目を集めた出来事の一つである。激しい選挙戦と結果の行方は多くの人々の注目を浴びた。
このように、Google検索は、スポーツの試合結果や選挙結果など、速報性のある情報との相性が良い。多くの人がリアルタイムで最新の結果を追いかけるため、検索回数が急増する傾向があるようだ。
注視すべきは、6位の「南海トラフ」である。8月に気象庁より発表され、多くの人々の関心を集めた。予測が難しい地震や台風など、自然災害に対する防災意識の高まりから、2025年も防災関連の話題は続きそうだ。
「〇〇とは」で分かった社会の関心ごと
次に、Googleで言葉の意味を調べる際に使われる「〇〇とは」ランキングでは、「定額減税とは」、「103万の壁とは」など税制度に関する検索が並んだ。
また、先述の急上昇ランキング6位「南海トラフ」の関連語として、「南海トラフ とは」がこちらのランキングにも入っており、災害への関心の高さがうかがえた。
10位の「カスハラ」は、消費者が企業へ理不尽な言動やクレームをする行為のことであり、この言葉が検索される背景には、企業と消費者の間でのトラブルが増加したことが考えられる。企業にとっても「カスハラ」への取り組みは、ブランドイメージに関わる可能性がある課題であるため、さらに対応が求められるだろう。
流行語大賞にもなった話題のドラマが検索1位に
次に、「ドラマ」ランキングでは、2024年流行語大賞を受賞した「不適切にもほどがある！」が1位であった。続いて、Netflixで配信されている「地面師たち」が2位にランクインした。このことから、ドラマ視聴の選択肢が地上波だけでなく、オンライン配信コンテンツにまで幅を広げていることがわかる。
2024年は、「不適切にもほどがある！」や「虎に翼」のように、既存のルールや常識に疑問を投げかけるドラマが話題となった。その背景には、視聴者が現代社会に対して抱く思いに共感できる内容が描かれていたからではないだろうか。
今後、企業においても、社会の変化を踏まえて従来とは異なる視点から商品やサービスを展開する必要があるかもしれない。
2024年のGoogle検索ランキングを見ると、スポーツ、自然災害、社会問題など、さまざまなテーマが注目されていることがわかる。これらの検索トレンドは、消費者がどのような情報を求め、何に興味を持っているのかを示す重要な手がかりになるかもしれない。
北野たき アドクロ編集部
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