バリュエンスジャパン株式会社の運営する、ブランド買取「なんぼや」が新イメージキャラクターに、AIモデル「ユタカ」と「ツナグ」を起用しました。
【AIモデル「ユタカ」(左)と「ツナグ」(右)】
「なんぼや」は、時計、バッグ、ジュエリー、貴金属、骨董・美術品などを取り扱う買取専門店として、国内に2024年2月時点で120店舗以上を展開しています。店頭買取のみならず、出張買取、宅配買取、オンライン買取の他、車や不動産の買取相談も行い、多様な実物資産のニーズに応えています。
「なんぼや」は、顧客からの口コミでも多く挙げられているように「安心・親切・丁寧」といった“接遇力”を最大の強みとしています。今回、同社に在籍する300名以上の査定士(バリューデザイナー)の中から、お客さまから評価が特に高い男女12名ずつを選出。人物像と照らし合わせた上で、同社の“接遇力”を象徴する生成AIモデルとして「ユタカ」と「ツナグ」が誕生しました。
本件を担当した、バリュエンスジャパン株式会社のマーケティング本部マーケティング戦略部 戦略企画課の三浦 敦氏によれば、AIモデル起用は2023年11月頃から検討を開始したといいます。
一般に、イメージキャラクターというと、サービスのイメージにマッチした著名人やインフルエンサーを選定するケースが多いように感じます。
今回AIモデルを起用した理由として、「“なんぼや”が顧客に提供する価値や差別化要素はなにか?」を考えた上で、「Googleの口コミからお客様からご評価いただいている“接遇力”の要素を分析したところ、“誠実・知識が豊富・頼れる・清潔感”というキーワードが言語化できました。なんぼやを象徴する、この4項目において、高い接遇力を有するスタッフの顔写真をベースに、“なんぼや”を象徴するAIモデルを起用することを決定した」と三浦氏は話す。
「社員をベースにした自社を象徴するAIモデルを起用することで、より“なんぼや”の魅力やイメージが訴求できると考えた」といいます。
今後、AIモデル「ユタカ」と「ツナグ」は、同社の公式サイト、WEB広告、店頭サイネージ、SNSなど多様な媒体を活用し、「なんぼや」の魅力や取り組みを積極的に発信していくそうだ。
AI生成によるイメージキャラクター「ユタカ」と「ツナグ」は、同社の強みである"接遇力"を体現する新しい試みだと考えています。顧客との接点を通じて培われた接遇力をキャラクターとして形にしたことで、同社に対する一種のイメージ戦略として機能しているようにも感じます。
AIモデルの活用は画期的ですが、その裏側には顧客の声に耳を傾け、自社の長所を見つめ直す姿勢があります。単なるキャラクター起用ではなく、独自の価値創造を目指す同社の姿勢がうかがえました。今後、生成AIの活用手法として広がっていくかもしれませんね。