パナソニック株式会社のHi-Fiオーディオブランド「Technics(テクニクス)」は、2024年8月5日から8月11日までの期間、新宿駅でスマートフォンにかざすだけでオリジナルプレイリストを再生できるミュージックキーホルダーがもらえるピールオフ広告を実施しました。
今回の企画は、同社が2024年4月から実施している、思い出の音楽を聴くことで当時の風景と記憶を再生し、自分自身の心を再生するプロジェクト「忘れられない風景と音楽 プロジェクト」の1企画として実施されました。
4月に実施された第1弾の「SNS投稿キャンペーン(※思い出の楽曲と写真、エピソードを募集するSNS投稿キャンペーンで、3,000件近い関連投稿が集まった)」で集まった投稿の中から、写真やエピソードを踏まえて選出した100曲を収録したオリジナルプレイリストを作成。その楽曲を再生できるミュージックキーホルダーを、ピールオフ形式で配布しました。
今回配布したオリジナルキーホルダーは、レコードをイメージしたデザインで、テクニクスオリジナルで4種類制作。完成した4つのプレイリストのURLがそれぞれ収録されており、スマートフォンにかざすだけで再生出来る仕組みとなっていました。
プロモーションを担当したコミュニケーションデザインセンター クリエイティブ部の谷口泰星氏によると、本企画は2023年の秋ごろから検討を開始したそう。「集まった楽曲を“形として”配布するという最後を考えており、ちょうどそのときにミュージックキーホルダーのことを知り、これだ!となりました。」
今回、8月上旬のタイミングに実施した意図については、 「夏休みのタイミングを意識しました。お盆期間中、一部の店頭のイヤホン売り場でもミニ型のピールオフ広告を実施したり、夏のイヤホンの需要盛り上げを図りました。また、フェスも多い時期なので、みんなの思い出の音楽が集まったプレイリストをフェスのように聴いて楽しんでもらえたら、という気持ちもありました。」と谷口氏。
【実際の掲出ポスター ※アドクロ編集部撮影】
クリエイティブやデザインのポイントについて、「集まったエピソードや写真を大切に扱うことをまずは第一に心がけました。そのうえで、偶然広告に出会った人が立ち止まって文字を読みたくなることを目指し、文字の級数にも強弱をつけながら全体をレイアウトしていきました。」と谷口氏は教えてくれた。
【ポスター内に描かれたエピソードの数々 ※アドクロ編集部撮影】
ピールオフ広告とミュージックキーホルダーの組み合わせは、デジタルとアナログの融合を体現し、通行人に対して強いインパクトを与えていたように感じます。また、第1弾から続く“ユーザー参加型のプロジェクト”である点も見逃せません。広告を通して、ブランドと顧客とのコミュニケーションを深め、商品を印象付けることに成功しているようにも感じました。