展示会に参加する際に、ノベルティアイテムを配布する企業も多いかと思います。
しかし、ノベルティを配布することが展示会の出展目的ではありません。
ノベルティを配布するメリットをきちんと理解し、効果的なノベルティを選択することは非常に重要です。
本記事では、展示会におけるノベルティ配布のメリットと注意すべきこと、さらに人気のあるノベルティアイテムについて解説していきます。
皆さまの展示会出展時の一助になりましたら幸いです。
ノベルティ配布における3つのメリット
展示会におけるノベルティ配布には以下のようなメリットがあります。
ブランド認知度の向上
ノベルティは会社やブランドのロゴや企業のミッションやビジョン、企業として大切にしているメッセージを含むことができます。そのため、訪問者がノベルティを受け取ることで、会社自体の認知度を高められると同時に会社が大切にしていることへの対する理解度を高めることができます。
覚えてもらいやすさ
展示会の会場でいきなり商談の獲得や契約の成案に至ることは難しいと思います。しかし、展示会当日に深いコミュニケーションができなかったとしても、ノベルティをお渡しすることでどんな企業だったかを思い出してもらうきっかけにもなり思い出しやすくもなるはずです。
また、ブースへの勧誘が難しい時にもノベルティをきっかけに会話の糸口をつかめることもあります。特にユニークなノベルティアイテムは、参加者に強い印象を与えますので、色や形、記載するメッセージをどうするかも非常に重要です。
継続的な広告効果
ノベルティは展示会終了後も使用される場合があります。持ち運びや使用時に他の人々にも目にされることで、広告効果を持続させることができます。
例えば、USBメモリや携帯電話アクセサリーなどの実用的なアイテムは、日常的に使用されるため、会社やブランドをより頻繁に思い出させる効果もあります。
何となく毎日使われる、目に触れられていくことで、記憶にも残りますのでノベルティは長期的なコミュニケーションアイテムともいえるでしょう。
ノベルティ配布時に注意すべきこと
一方で、展示会におけるノベルティ配布には以下のような点に考慮する必要があります。
環境への影響
ノベルティアイテムの製造には素材やエネルギーが必要であり、廃棄されると環境への負荷となります。環境に配慮したノベルティアイテムの選択や、リサイクル可能な素材の使用など、環境への配慮が求められます。
特に、昨今はサステナビリティへの関心が高まっていますのでこの点は十分な注意が必要です。
一方で、環境へ配慮したノベルティであれば、企業のサステナビリティに対する姿勢を示すことにもなりますので、環境へ配慮したノベルティを選択し、有効に活用しましょう。
リソース配分
ノベルティアイテムの製造や購入、配布には費用や手間がかかります。予算やスタッフのリソースを適切に考慮しない場合、ノベルティ配布は負担となる可能性があります。事前の計画と予算設定が重要です。
法令順守
ノベルティ配付において注意すべき法律としては景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)や、商標権、著作権などが挙げられます。
無償で配布するものだからといって何を作っても良いというわけではありませんので、十分注意しましょう。
人気のあるノベルティアイテム
以下に、展示会で人気のあるノベルティアイテムのいくつかを紹介します。
◆ノートブックやメモ帳
ノートブックやメモ帳は実用的なアイテムの一つです。会社名やロゴを印刷したノートブックは、使用頻度も高く、会社を思い出すきっかけとなります。
なお、環境配慮型のアイテムとして「エコフレンドリーノートパッド」というものもありますし「シードペーパー製品」といって紙ゴミとなった古紙を再生し、さまざまな花の種を漉きこんだ、古紙100%の紙素材のことを指します。ノートブックやメモ帳を選択する際は是非素材についても検討いただければと思います。
◆飲料容器
リユーザブルなマグカップやタンブラーは、環境に配慮したノベルティアイテムとして人気があります。ロゴ入りの飲料容器は、日常的に使用されるため、ブランドの露出度が高まります。
また、環境配慮型のアイテムとして間伐した竹から作った「バンブーファイバー」製品もあります。
◆エコバッグやトートバッグ
展示会で配布されるさまざまな資料やアイテムをまとめて持ち運ぶのに便利なグッズバッグは、参加者にとって実用的なアイテムとなります。ブランド名やロゴを入れることで、持ち主の周囲に広告効果をもたらします。オーガニックコットンや再生ポリエステルなど環境にやさしい素材のものも多くありますので環境配慮型のノベルティとして採用しやすいかもしれません。
最後に
展示会におけるノベルティ配布は、ブランド認知度の向上や広告効果の獲得に役立つ重要な戦略です。今回お伝えしたようなメリットや注意すべき点をしっかりと押さえながら、参加者にとって魅力的で実用的なノベルティアイテムを選択することが重要です。
特にサステナビリティへの関心は今後も高まり続けていくと思いますので、早いうちに環境配慮型のアイテムへ切り替えた企業は賞賛される一方で、対応が遅れていた企業は批判的な目にさらされる恐れがあります。自社の魅力を伝えたい顧客の志向性だけでなく、時流もおさえたアイテムを選択するよう心掛けていただきたいと思います。