私たちが普段、何気なく生活をしている中で目にする広告。自宅に届くチラシやフリーペーパー、新聞やダイレクトメールに始まり、外に出れば駅広告、看板や屋外ビジョン、飲食店などの店舗の中にはポスターやステッカー…と形も様々です。
今回は、普段何気なく見ている広告を出すのにどれくらい費用がかかっているのか、広告費の相場や料金について解説していきます。
紙媒体(雑誌・フリーペーパー)の広告費相場、料金
雑誌
広告物を掲載する際の雑誌とは、基本的に定期発行・販売されている情報誌を指します。特定のジャンルに絞った情報を掲載することが多く、広告を出稿する際、自社の商品・サービスの見込み顧客となり得る属性を持った消費者が購読している情報誌を選定することが重要となります。
雑誌の広告料金は枠のサイズで大きく変わります。見開きでの広告や1ページ広告(カラー)は料金が高い傾向にあります。一方、1/2サイズやモノクロの1ページ広告などは料金が大幅に安くなることもあります。ここからは雑誌の料金例をご紹介します。
このように広告サイズによって価格が異なり、有名な雑誌でも10万円以下で出稿できるものもあります。雑誌広告と言われると広告料金が高い印象があるかもしれませんが、予算に合った広告枠もあるので、広告出稿したい雑誌があれば、まずはどのようなサイズの枠があるのか、確認してみることをおすすめします。
参考:アドクロ
フリーペーパー
基本無料で読むことができるフリーペーパーは、ポスティングやラックへの設置などの方法で読者のもとへ届けられます。基本的に広告の料金で運営されており、広告費や広告枠サイズも有料誌に比べると圧倒的にバリエーション豊富なのが特徴です。
フリーペーパーの広告費は、主に「広告サイズ」「発行部数」「発行エリア」「ターゲット属性」等が価格要素となっているため、一回の出稿にかかる広告費が数千円のものから500,000円以上のものまで多彩です。多彩なのは広告費だけでなく、広告枠のバリエーションも豊富です。広告枠の種類が20種類以上ある媒体や、「グルメ限定枠」や「ヘアサロン限定枠」のように業種を限定した広告枠がある媒体など、出したい広告の内容や予算に応じて広告枠が選べるのも、フリーペーパーの特徴の一つです。
参考:アドクロ
デジタルサイネージの広告費相場、料金
デジタルサイネージとはLEDや液晶ディスプレイを利用した看板広告のことを指し、日本語で電子看板と呼ばれることもあります。店舗内に設置されているものやターミナル駅前にある屋外ビジョンなど、大小様々なデジタルサイネージが多くの広告物に対して利用されています。
通常の看板とは異なり、1度設置してしまえば半永久的に活用できることもあって導入する企業も増えてきています。2019年時点では約750億円だったデジタルサイネージの市場規模は、2022年には1,125億円と3年間で1.5倍以上の成長率になることが予想されています。
屋外ビジョン(屋外サイネージ、DOOH)
屋外サイネージ(DOOH)はDigital out of homeの略称で、大型施設やビルなどに設置されている動画を流すことができるモニターのことを指します。主に、各エリアや地域に寄り添った情報やイベント情報、ニュースなどを放映しており、差し込みで広告を流すことも可能な媒体です。
通常の看板広告の場合は長期間の掲出であるため、単価が高いイメージだと思いますが、屋外ビジョンの場合は1日単位で出稿できるので、比較的低単価に広告を出すことができます。
屋内サイネージ
屋内サイネージは店舗内などで出すことが可能な動画メディアです。ポスターやチラシとは異なり、一度データを作ってしまえば印刷・制作の手間が軽減され、流用も可能。また、複数パターンのコンテンツを切り替えることができるので効率的です。
近年では、7インチほどの小型モニターやタブレットを使ったサイネージも増えてきており、費用を抑えて出稿できるメディアとしても注目を集めています。
屋内サイネージの広告費は主に「実施店舗数」や「動画の秒数」などによって決まります。県単位・エリア単位で実施できるものや、1店舗1箇所から実施できるものもあるので、料金や予算に応じて使い分けることも可能です。動画広告は一度素材を作れば半永久的に使えるため、制作費などの予算を抑えられる手法でもあります。
参考:アドクロ
屋外看板の広告費相場、料金
看板広告とはOOH(Out Of Home)の一種で、大小様々な看板がありますがその多くが自社の認知向上に利用されています。
長期間の契約が前提となる場合が多く、料金はエリアによって様々。ただ、一定エリアの不特定多数の消費者に繰り返し見てもらうことができるため、訴求力の高い広告媒体と言えます。
看板広告の広告料金は基本的に設置費用も含めた金額になっている場合が多いです。広告主は看板デザインのデータを入稿するだけで、看板製作から設置までは全て媒体社が行ってくれます。ただ、照明料金や撤去費用は別途見積といったパターンも多いので、看板を出す前に料金体系を確認しておくのが良いでしょう。
看板広告は広告費が高いイメージがあるかもしれませんが、1ヶ月単位であれば実はそこまで高くない場合もあります。媒体によっては10万円から看板を出すことも可能です。もちろんエリアや料金体系によって様々ではありますが、看板=高いというイメージだけで看板広告をあきらめるのではなく、一度、契約期間やプランについて媒体社に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
1ヶ月
1ヶ月
不特定多数の人へ向けて企業認知向上を目指して設置されるものや、直接実店舗へ消費者を誘導するために設置されるものなど、看板の形態・大小も様々です。自社のアピールしたい内容に合わせて、看板のサイズやエリアなどを検討することが費用対効果を獲得するために重要です。
また、看板と言っても「ビルの上の看板」のような一般的に看板と呼ばれる媒体だけではなく、「消火栓広告」や「電柱広告」など、1ヶ月当たり5,000円程度の料金から出稿可能な屋外看板もあります。主に道案内やブランディング用途にはなりますが、エリアに根付いたビジネス(飲食店や歯科クリニックなど)の宣伝にはピッタリです。
参考:アドクロ
サンプリングの広告費相場、料金
サンプリングとは企業が商品サービスの宣伝のために、試供品を無料で顧客へ配布する広告媒体の一種です。
直接顧客が使用するものを試供品として付属させるケースが多く、無料で試せるという点から「実際に使用してから購入を考えたい」ような商品と相性が良い広告手法です。配布先の属性や配布方法、配布場所などを考慮する点が重要で、潜在顧客へ絞った配布が実施できれば費用対効果が期待できます。
例えば、サプリメントの試供品の場合、サプリメントを「日常的に運動をする20~30代男性」に認知してほしいと考えた企業が「フィットネスジムに来る若者」に向けてサンプリングを実施するという例もあります。このように、サンプリングは商品に対して興味を持ってもらいたい層、属性にダイレクトにアプローチすることが可能です。
また、サンプリングの広告費についてですが、「1個当たりの配布単価×最小配布数」で価格が決まる場合が多くなっています。これに加えてサンプル(試供品)を各企業で用意する必要があるので、場合によっては料金が高くなる場合もあります。
運動施設
配布単価が上がる場合もありますが、媒体によっては配布属性を絞り込むことも出来ます。例えば、「男性のみ」や「20代の女性のみ」、「東京都のみ」といった絞り込みも可能です。自社商品のターゲット層により近い層にサンプルを届けることができます。
また、サンプリングというと「ロットが多そう…」といったイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、少ないところだと数百単位で実施できるサンプリングもございます。
料金も1個60円であれば、1,000個で60,000円から実施可能。低予算で実施することも可能です。「初回でいきなり数万個は厳しい…」といったお客様でも安心して取り組んで頂く事が出来ます。
参考:アドクロ
同封同梱の広告費相場、料金
同封同梱は広告物を別の配布物と合わせて送付する広告手法の一つです。
ターゲットとなる層が自宅で開封する可能性が高いものに封入することで、企業の広告物が内容を確認せずに廃棄されるリスクを軽減できます。会員向けに送付される会報誌、通販で購入した荷物などにチラシやサンプルを入れてお届けするなどの施策があります。会報誌や通販での購入商品などにチラシやリーフレットを同封して送ることで、ターゲットに広告を届けることができます。無作為に配布するのではなく、ある程度属性を絞ったターゲットに広告を届けることができるので、より効果的なPRが可能となります。 例えば、「調味料の通販サイト」で調味料を購入した人には料理が好きな人が多いため、この通販サイトのユーザー向けには調理器具のような料理に関する商品・サービスの広告を同封すると効果が期待できます。
ワイン通販利用者向け ワインカタログへのチラシ同封
サンプリング同様、媒体によっては配布先を絞り込むことも出来ます。例えば「50、60代の女性のみ」、「東京都のみ」といった絞り込みも可能です。自社商品のターゲット層により近い層にサンプルを届けることができます。
セグメントを行う場合、セグメント費として料金が上乗せになる場合もありますが、確実にターゲットとする層にチラシやリーフレットを渡せるため、効率が良い広告とも言えます。
手渡しでない分、サンプリングよりも料金を抑えて直接ターゲットに届けることができるのは、同封同梱ならではのメリットと言えるでしょう。また、同封同梱数に応じて料金が変わる仕組みの為、小ロットスタート可能な点も嬉しいポイントです。
参考:アドクロ
ダイレクトメールの広告費相場、料金
ダイレクトメールとは企業が法人・個人の住所へ直接ハガキ・チラシ・カタログなどの広告物を送付する広告手法の一種です。媒体社の持つ情報を元に、ターゲットをセグメント、ピンポイントではがき等の広告物を送付します。
出稿する際、広告主はデータ入稿のみの場合が多く、基本的に印刷や発送は媒体社側の方で行ってくれます。ダイレクトメールの料金は「はがき料金+セグメント費用+事務手数料」で決まっており、1通あたり100~200円程が相場となっています。
クレジットカード情報を利用したダイレクトメール
ダイレクトメールはポスティングやチラシの折込等とは異なり、宛先付きで会員(サービス利用者)へ広告物を送付するので読了率が高く、捨てられにくいのが特徴です。
料金も1部当たり100円を超える場合がほとんどですが、はがき代や印刷、手間の事を考えるとそこまで高くないようにも感じますよね。
参考:アドクロ
ポスティングの広告費相場、料金
ポスティングとはオフライン広告の一種で、企業が自社のサービスや商品をアピールする広告物(チラシ・試供品など)を、見込み顧客となり得る消費者の自宅へ直接配布する広告手法を指します。
ポスティングは配布単価が安く、料金も抑えられる広告手法です。隣町であったり、多少店舗から距離があっても、商圏だと思うエリア全てで配布することで、広告効果が検証できます。
ポスティングの単価は1枚当たり平均3~6円くらいの場合が多いです。基本、全国どのエリアでも対応可能な場合が多いですが、例えば山の上のエリアや郊外の場合、移動費が増える分、配布料金が割り増しになるケースもあります。また、「マンションのみ」のように配布先の属性を絞った場合や、「A1サイズ」などチラシのサイズが大きい場合は料金が上乗せになることもあります。
おまかせ配布 B4版以下
ちいきしんぶんの「おまかせ配布」は配布期間1カ月以内で、チラシの少ないエリアに割り振るプランです。配布期間が長くなる分、料金を安く抑えることができるため、低予算で実施したい方におすすめのプランです。
また、ポスティングのメリットとして、配布部数が調整できるという点も挙げられます。ちいきしんぶんのポスティングであれば、エリアを絞ってまずは1,500部の配布を実施し、効果に応じて1万部、10万部…と調整することができます。
A5、B4サイズ
大分県日田市内で、貴社のチラシを1軒1軒ポスティングします。日田市内90%以上のご家庭へお届け出来ます。『地元新聞(ポスティング配布)』と他チラシの併配が基本です。折込でないため、新聞未購読者にもPR可能です。また、1部からポスティングが可能なので、100部や500部などのような小ロットスタートで料金を抑えることもできます。
最近では、配布スタッフをGPSで追跡し、詳細な配布エリアと配布時間・配布部数を把握できるサービスを提供しているケースも多くなってきました。配布状況が把握できるサービスは、自社の用意した広告物が全て正しく配布されている確認ができるため、ポスティング広告を初めて利用する企業にとっても安心して利用できるサービスと言えます。
また、クーポン券の回収率を利用した効果測定は現在でも広く取り入れられている手法ですが、印刷物にQRコードを付けるなどして、自社のWebサイトの訪問数からポスティング広告の効果測定を行う企業も増えております。「まずは低予算で」広告を検討されている方には自信をもってお勧めできる媒体となっています。
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駅広告の広告費相場、料金
新宿、渋谷を始めとするターミナル駅や各地域の交通の中心にある駅構内に広告を出す事ができます。駅広告というと料金が「高い」イメージがある方も多いかもしれませんが、例えば駅貼りポスターであれば1週間数万円で実施できるなど、イメージとは異なり低価格で広告を出す事も可能です。駅構内は、駅利用客の通行量が多いため、1度の出稿で多くの人にリーチできます。
最近では、SNSでの話題化を狙った駅広告も数多く見るようになりました。駅広告というと広告費も高くなりそうな印象があると思いますが、渋谷駅構内でも数万、数十万円で出稿できる広告プランもあります。
1週間 B0サイズ
1週間 B1サイズ
駅貼りポスターは、「等級」と呼ばれる各駅の利用規模や大きさ、電鉄によって料金が異なってきます。例えば、東京メトロ渋谷駅であれば、A等級に分類され、1週間B0サイズで66,000円となります。その他にも、B等級、C等級…と分類され、等級が下がれば安くなるような仕組みとなります。
1週間
JR渋谷駅改札内の階段脇などに掲出できるポスター広告。利用者の多い山手線ホームから改札までの階段・エスカレーター脇に掲出ができます。B0サイズポスターを複数個所・47枚掲示するので、乗降客の視線を引き付けられます。SNSで話題になる事も多く、若者を中心に広く認知を得ることができます。
1週間
テレビの中継でも良く映り込む、渋谷駅前の大型看板に広告を掲出するプラン。渋谷駅を利用するほぼ全ての人に訴求できる、全国的に見てもリーチ数トップクラスの駅広告です。4,000㎜×20,000㎜の大型サイズで、渋谷駅内でも高額な広告の部類に入りますが、そのインパクトは計り知れません。
参考:アドクロ
電車広告の広告費相場、料金
電車車内で広告を出す事ができます。電車広告と言うと料金が高いイメージが先行している方も多いのではないでしょうか?確かに、制作費を含めれば数千、数百万の広告も数多くありますが、数十万~から実施できるプランもあったりします。
電車広告は通勤・通学などで毎日電車を利用する人に対しては反復訴求効果が見込めます。また、少し費用はかかりますが、電車ジャックなどのようなインパクトのある広告展開も可能で、SNSでの反響を狙った施策にも有効です。
1週間
JR東日本・中央線快速1編成の中吊り広告だけをジャック出来る広告メニューです。1編成なので、中央線快速を走る全ての電車に掲出されるわけではありませんが、ジャック感を演出することで、SNSでの話題化を創出しやすいメディアです。中央線快速の10両1編成、中吊340枚(B3)。
1カ月
丸ノ内線6両1編成の車体スペースを利用する電車広告で、車体の両側面に掲出できます。電車利用者のみならず、屋外への訴求効果も期待でき、企業イメージやブランディングなど強いインパクトを与えます。
14日間(A枠)
東京メトロ千代田線の車両に掲載できるまど上広告です。乗客の目の前で長時間接触する為、最後まで読んでもらうのに十分な時間を確保でき、毎日の通勤・通学者へ反復した訴求が可能。基本は1車両1枚でB3サイズですが、1枚を横に長くしたり、2枚連貼りにしたワイドサイズでの展開したり、訴求効果を高めることができます。
1カ月
京王線7000系・8000系に掲出されるステッカータイプの広告。高さも目線に近いところにあるため、視認性に優れています。他社の広告と横並びになることがなく、掲載場所が少ないことから希少性の高いメディアです。
1カ月
51,000円
日暮里舎人ライナー電車内に貼り付けられるステッカータイプの広告。高さも目線に近いところにあるため、視認性に優れています。金額も比較的取り組みやすく、電車広告としては1カ月と長期での実施が可能。
1週間
550,000円
埼京線内に設置された、ドアや窓の上部に設置されているモニターを使ったデジタルサイネージ広告です。天気やニュースなどの合間に広告が流れるため注目を集めやすく、広告視認性に優れています。
参考:アドクロ
まとめ
今回、広告費の相場や料金についてまとめてみました。
広告というと、新聞やテレビCM等実際高額な広告メニューをイメージしがちですが、広告はそれが全てではありません。実際は取り組みやすい広告料金で実施可能なプラン等も存在しています。特に最近は、SNSやインターネットの普及もあり、1枚の「駅貼りポスター」が話題となって日本中に拡散される…といったケースも散見されるようになりました。
この記事を参考に、様々な媒体への出稿を検討してみてはいかがでしょうか。