Topics①:TikTokの広告
大阪メトロなんば駅で展開されたTikTokの広告です。
「きっかけが、流れてくる。」をテーマにしたブランド広告で、2面にわたって展開。俳優の賀来賢人さんが料理をしたり、園芸を楽しんだり、様々な趣味や活動に取り組む写真とプラットフォーム上の画面が描かれていました。
黒を基調とした背景に、TikTokのアプリロゴと特徴的な赤と青のフレームデザインを使用し、統一感のある広告展開となっています。駅を利用する様々な年代の人々に向けて、TikTokが単なる動画共有アプリではなく、新しい興味や活動のきっかけを提供するプラットフォームであることを印象づける内容となっていました。
同広告は改札内にて、ポスター連続貼りでも展開されていました。
なんば駅臨時集中貼
Topics②:ジョブミーツの広告
Namba One Vision
大阪メトロなんば駅で展開されたジョブミーツの広告です。
ジョブミーツはアルティウスリンク株式会社が提供する求人サービス。広告の動画では何シーンかに分かれており、上記写真のシーンでは左側では、オフィスでパソコンに向かうビジネスマンの写真とともに「成長できる仕事ないかなぁ…」というメッセージが配置され、企業での就労・転職をイメージさせる落ち着いたトーンのデザインに。一方、右側は一転して、明るい黄色を基調とした、より親しみやすいイラストやキャラクターを使用したデザイン。
「だいジョブ、ミーツかる!」というキャッチコピーと共に、jobやmeetsといった文字が散りばめられ、安心感のある柔らかめの雰囲気で、就職活動をより身近に感じられるような演出がされています。就職支援サービスの持つ「真面目さ」と「親しみやすさ」の両面を効果的に表現していたようでした。
Topics③:あべのハルカス美術館の広告
近鉄大阪難波駅で展開中、あべのハルカス美術館の広告です。
「印象派 モネからアメリカへ」という美術展で、大阪のあべのハルカス美術館で2024年10月12日から2025年1月5日まで開催される展覧会を告知しています。
ポスターは、印象派の代表的な作品群をコラージュのように配置し、自然や風景、人物画など多様な作品の世界観を伝えています。「光と海を越えて――日本初公開多数」というキャッチコピーが添えられ、展覧会の特徴を端的に表現。B1サイズのポスターが8枚×2段で並んだ、存在感のある演出になっていました。
Topics④:エミレーツ航空
なんば駅・心斎橋駅で展開されたエレミーツ航空の広告です。
「エレミーツだけのプレミアム・エコノミー」と描かれたデジタルサイネージ広告で、航空機のプレミアム・エコノミー座席に座る乗客の様子を表現。赤を基調としたブランドカラーと、「FLY BETTER」というスローガンで、高品質な空の旅を提案しています。
広告は心斎橋駅でも展開。観光ニーズが高い心斎橋・道頓堀周辺エリアで観光客をターゲットにした広告のように見えました。
Topics⑤:「lululemon(ルルレモン)」の広告
心斎橋ホームシート
御堂筋線心斎橋駅で展開された「lululemon(ルルレモン)」の広告です。
「lululemon(ルルレモン)」は、カナダ・バンクーバー発の衣料品ブランドで、ヨガ、ランニング、トレーニングなど高機能アスレティックウェアやシューズを展開しています。
今回、新店オープンを告知する広告キャンペーンとして展開。心斎橋駅の複数面で広告が掲出されていました。
「Together we grow.」(一緒だから強くなる)というブランドメッセージとともに、ヨガやランニングなど様々なワークアウトシーンを切り取った写真がデザインされています。
Topics⑥:AND美容外科の広告
MMBボード
戎橋近くで展開されている、AND美容外科の広告です。
「Craftsmanship for Beauty」というコピーとともに、モデルの表情を大きく印象的に映し出しています。シンプルなモノトーンの色使いと洗練されたデザインが印象的なビジュアルとなっていました。
壁面には、“「美しくなる」は、人間の権利だ。”というメッセージに大きなQRコードが掲載。興味を持った方がそのままアクセスできる仕組みになっていました。
編集部から一言
今週は、TikTokの広告がなんば駅の複数個所で展開されていました。
TikTokの「きっかけが、流れてくる。」という広告では、若者向けエンターテインメントプラットフォームというイメージを超えて、料理や園芸といった生活に密着した趣味活動との結びつきを前面に打ち出しています。直近、東京都内(渋谷駅)などでも見られたキャンペーンが大阪でも展開されており、広域でのキャンペーンである事が伺えました。
特にTikTokの事例では、「敷居を下げる」「親しみやすさを演出する」という新しいトレンドが浮かび上がってきます。なんば・心斎橋という観光・ビジネス・ファミリーと多様な年齢層が行き交うエリアならではの、幅広いターゲット層を意識した広告表現が印象的でした。