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横浜流星を2位に抑え1位に輝いたのは?2025年正月CM露出タレントランキング!
株式会社ビデオリサーチは、テレビCMに関するデータベースである「テレビCM速報(全国テレビCMデータ)」 より、2025年1月1日〜3日の間に関東地区でオンエアされたテレビCM動向を調査し、結果を公開した。
対象局: 関東地区 民放5局(日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビ)
調査期間:2025年1月1日午前0時~1月4日午前0時のオンエアCM
引用元:(株)ビデオリサーチコミュニケーションズ調べ
※テレビCM速報(全国テレビCMデータ)とは・・・ビデオリサーチのグループ会社である株式会社ビデオリサーチコミュニケーションズが、地区ごとに「いつ」「どの局で」「何の(企業・商品)」CMが放送されたのかを収集し、独自の基準によって取りまとめた国内最大のテレビCMに関するデータ ベーステレビ広告統計サービス。
「2025年正月三が日 CMタレント露出ランキング」において、1位は芦田愛菜さんで5,925秒のCM出演秒数を記録し、トップとなった。2位の横浜流星さんは3,840秒、3位の広瀬すずさんは2,790秒と続いている。それぞれの主なCM出演を見ると、芦田愛菜さんはソフトバンクやワイモバイルなど368本、横浜流星さんは日本興和不動産や富士フイルムInstax製品など186本、広瀬すずさんはワゴンRスマイルやマネードクターなど125本を担当している。
特徴的なのは、トップ3全員が複数の大手企業のCMに出演していることで、幅広い層に向けた商品のイメージキャラクターとして起用されていることが分かる。また、芦田愛菜さんの出稿数が2位の横浜流星さんと比べて2,000秒以上の差をつけており、正月三が日のCMでは圧倒的な露出量を誇っていたことが分かる。この芦田愛菜さんの圧倒的なCM出演秒数は、子役時代から築き上げた知的で誠実なイメージと、20代となった現在も変わらぬ礼儀正しい振る舞いが、幅広い年齢層から支持される「国民的タレント」としての地位を確立していることを示していると言えるだろう。
横浜流星さんを起用したCMでは、日鉄興和不動産株式会社が新CMシリーズ「LIVIO owner's emotion(リビオ オーナーズ・エモーション)」篇を2024年12月28日より全国放映している。CMではマンション購入後の新生活における喜びの瞬間を3つのエピソードで描いたストーリーが展開されており、横浜流星さんの端正な容姿と紳士的な印象に加え、年始の企業CMに求められる「初々しさ」や「清廉さ」とったイメージを体現している印象があった。
また、4位にランクインした賀来賢人さんは12月下旬よりレバテックのCMに出演したことが話題だ。高い評価を得ているその演技力でサスペンス映画のような緊張感漂う世界観を見事に作り出した。
賀来賢人さんは、堅実な役からコミカルな役まで幅広い演技の振り幅を持つ実力派俳優だ。視聴者の印象に強く残るCMパフォーマンスで、新たなCMタレントとしての魅力を開花させていることが、三が日のCM起用が増加した背景にあると言えそうだ。
2025年正月三が日の「企業別テレビCM出稿数」においては、1位の本田技研が5,340秒の出稿数で首位となった。2位の永谷園は5,025秒、3位の興和は4,380秒と続いている。内訳を見ると、本田技研は351本、永谷園は335本、興和は292本のCMを放映しており、いずれも高い出稿数を記録している。
これらトップ3の企業がこの時期に大量のCM出稿を行った背景には、それぞれの特徴的な戦略が見て取れる。本田技研は、年始の自動車需要の高まりに合わせ、複数の車種のCMを集中的に放映することで、新年の買い替え検討層への強力なアプローチを狙ったと考えられる。永谷園は幅広い商品ラインナップを持つ強みを活かし、年末年始の食卓に関する様々なニーズを捉えたCM展開を行ったものと推察される。3位の興和については、冬季の風邪やインフルエンザの流行期に当たることから、医薬品需要の高まりに対応した戦略的なCM出稿を行ったと見られる。
また、「商品・サービス別テレビCM出稿数」では、JKAが3,000秒(197本)で1位となった。JKA(日本小型自動車振興会)は、競輪やオートレースの振興を担う組織であり、正月期間中のレジャー需要を意識した戦略と考えられる。特に三が日は、新年の運試しのためにこうした娯楽を利用する人々が増えることや、お年玉などの余暇資金が使える時期であるという特性を見据えた広告展開を行ったことが、高い出稿数につながったと言えそうだ。
このように、2025年正月三が日のCM動向からは、企業各社が年始特有の消費者心理や生活シーンを巧みに捉えた戦略を展開していることが見て取れた。CMには安定した好感度と信頼性を持つタレントが多く起用された一方、企業別では自動車や食品、医薬品など、年始の需要と直結する業界が上位を占めた。特に出稿上位の企業は、製品特性と時期に応じた消費者ニーズを効果的にマッチングさせ、戦略的な広告展開を実現した結果となった。
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