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重要視される『ウェブアクセシビリティ』全ての人に利用しやすいWebサイトとは?
株式会社Kivaでは、ウェブアクセシビリティツール「ユニウェブ」を提供している。「ユニウェブ」とは、Webサイトをより使いやすくするための支援ツール(ウェブアクセシビリティツール)だ。画面の色の反転や文字のサイズ変更など、ユーザーが利用しやすいWebサイト作りに活用できるサイト運営者向けのツールとなっている。
今回、2024年4月1日の障害者差別解消法改正を機に、多くの企業でウェブアクセシビリティへの関心が高まっていることから、株式会社Kivaでは「ユニウェブ」利用者を対象に、「ユニウェブ」の機能の中で最も利用されている機能について調査を行った。
調査方法:社内システムからユニウェブの利用状況(2024年11-12月時点のデータ)を抜粋
対象者:「ユニウェブ」導入サイト
有効回答数:500サイト
調査日:2024年11月〜12月
利用されているウェブサイトの閲覧補助機能の第1位は「色の反転」で、次いで2位に「スマートコントラスト」、3位に「ダークコントラスト」という結果だった。
特徴的なのは上位3つが全て“色の調整”に関する機能という点だ。これらの機能は以下のような効果がある。
これらの効果は、特定の色を見分けにくい“色弱”の症状を持つ人などが感じる見づらさをサポートしてくれる。
“色の調整”のほかにも、「文字を大きく」や「文字の間隔を広げる」、「フォント変化」など、テキストに関する項目もランクインしていた。“色の調整”と共通して、視覚的な使いやすさを重視する企業が多いようだ。
今回の調査とは別の調査となるが、過去に株式会社Kivaでは障害のある人215名を対象に、「Webサイトが見づらい時にどうするか」についてのアンケートを実施した。その結果によると、最も多かったのが「特に何もしない(我慢する)」だった。
見づらさを感じた時、「文字を大きくする」や「コントラストを変える」、「音声読み上げ機能を使用する」などの対応を行いどうにかしてそのWebサイトを利用する人もいる中、「別のサイトで情報を取得する」や「読まずにサイトを閉じる」のように、そのWebサイトから離脱するという回答も多かった。これはサイト運営を行う上で大きな課題となるだろう。
ウェブアクセシビリティは法的遵守の観点から重要なだけではない。SEO対策においてもウェブアクセシビリティは無視できない。Googleは、ユーザーエクスペリエンスの高いサイトを評価している。ユーザーが利用しやすいWebサイトかどうかは、サイト滞在時間や離脱率、直帰率などの数値が指標となり、検索エンジンの検索順位にも影響を与える。「別のサイトで情報を取得する」や「読まずにサイトを閉じる」などの対応をする人が多い点から、見づらいWebサイトはユーザーエクスペリエンスの低下が懸念される。
また、ウェブアクセシビリティはWebサイトの信頼性やブランドイメージにも影響を及ぼす可能性がある。全ての人が利用しやすいWebサイトを作り、より多くの人々に情報を提供していくことで、さらにビジネスを拡大させることも可能となるだろう。
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