アドクロ編集部がお届けするニュース解説。マーケティング関連で気になるニュースをピックアップし、担当者が詳しく解説します。
株式会社リンクアンドパートナーズは、3年以上コンテンツマーケティング(オウンドメディアやSNS、メルマガ等)を実施しているマーケティング担当者521人を対象に、「BtoB/BtoC企業コンテンツマーケティングの比較調査」を実施しました。
「コンテンツマーケティングに使用しているチャネルはどれですか?(複数回答可)」と質問したところ、下記の結果になりました。
「コンテンツマーケティングの成果を感じるまで、どれくらいの期間がかかりましたか?」と質問したところ、下記の結果になりました。
BtoB企業は上位から『半年~1年未満(27.8%)』『3ヵ月~半年未満(25.2%)』『1ヵ月~3ヵ月未満(16.9%)』
BtoC企業は上位から『半年~1年未満(31.4%)』『3ヵ月~半年未満(30.2%)』『1ヵ月~3ヵ月未満(15.3%)』
「コンテンツマーケティングで成果を出すために重要なことは何だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、下記の結果になりました。
考察
コンテンツマーケティングのレベルは上がっている
一般的にコンテンツマーケティングで成果を出すには半年~1年ほどとされてきましたが、今回の調査ではBtoB、BtoCともに約半数が半年以内に成果を実感しているという結果になりました。これはコンテンツマーケティングのレベルそのものが上がっていることを示しているのではないでしょうか。
成果を出すために重要なこととしてどちらも「コンテンツの質」を挙げていることから見る人にとって価値のある情報を提供していることがわかります。
自社サイトやブログであればSEO対策が代表的ですが、結局のところユーザーにとって価値があり、なおかつオリジナリティ性のあるものが評価される仕組みになっているため結果的にユーザー目線=Googleからの高評価に繋がっているのでしょう。
SNSも媒体によりますがアルゴリズムの変化により、長く見られるコンテンツは価値があると判断されるようになってきています。
これまでであれば少しコツを掴めば多くの人に見てもらえるようなテクニカルな方法論が存在していましたが、それらが通用しにくくなっている今はコンテンツの質で勝負する企業が増えておりそれに伴い全体のコンテンツマーケティングのレベルは上がっているのでしょう。
BtoB,BtoCで大きな違いは見られない
よく施策を打とうとするときに参考に他社事例を調べますが、BtoBかBtoCかで分けてみていませんか?
今回の調査を見るとそれぞれ重要視しているポイントは変わらず、業界関係なく参考にできる部分はあるのではないかと思います。
例えばどちらもコンテンツの質を意識していることがわかっているため、直接的に真似ができるかはわかりませんが、どのように質を高めているのかの方法論であったりを事例から学ぶことは十分できるでしょう。
ついつい事例は業界などで絞って見てしまいがちですが、他の業界の事例はあまり役に立たない、など先入観で大事な情報を見落とすことのないようにしたいですね。