アドクロ編集部がお届けするニュース解説。マーケティング関連で気になるニュースをピックアップし、担当者が詳しく解説します。
ニュースタイトル:グーグルの不適切広告削除、昨年55億件 生成AIで取り締まり効果
朝日新聞デジタル社は3月27日、グーグルの不適切な広告削除が昨年世界で55億件に上ったことを取り上げました。
これは生成AIを用いた不正な広告が増えた影響とされており、その取り締まりに大きな効果がでているとみられています。
(2024年3月28日朝日新聞デジタルより)
考察
生成AIを使ったコンテンツ制作はNGではない
このニュースを見ると生成AIへのマイナスなイメージが少し出てきてしまうかもしれませんが、実際に生成AIを用いたコンテンツ制作は必ずしもマイナス影響になることはありません。
しかし、直近広告以外の部分でも指摘されているのが低品質ページの大量生成です。
AIの力でまるで人間が作ったようなページを簡単に短時間で作成することが可能なため、そこに人の手を加えることなく公開することが問題と言われています。
実際のところ生成AIのみを用いて書いた記事を見ると物事を深く読み込み切れていないことが見られます。
例えば、
「ECサイトを立ち上げたいです。
初期の段階でやるべきマーケティング戦略について教えてもらえますか?」
という質問を生成AIに投げかけたときに返ってきた回答は以下です。
ChaGPTで出力された回答
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これらは決して間違いではなく、「ECサイトにおけるマーケティング戦略について」というタイトルで記事を書く際の重要な目次にすらなり得る情報です。
しかし、これらの情報は他サイトでも言及されており、この文章をそのまま記事として仕上げてしまうと真新しい情報がほとんど無い状態になります。
本来であればここに自らの経験談を持ち込んだり、独自の分析からの見解を載せることでコンテンツとして高品質なものに仕上がります。
基本はやはりE-E-A-Tか
広告を含めコンテンツの制作にはやはり基本に立ち返りE-E-A-Tが重要と言えます。
特に「経験」の部分は生成AIではなかなか作りだすことができず、実際に体験した人間だからこそ提供できる非常に価値の高い情報です。
E-E-A-T対策は一気に進めてしまうことが多く、結局どれが1番効果的だったのかを可視化し辛くなると思いますが、結局のところユーザーにとっての価値を求めることが最重要なため、AIに任せる部分と人間でしか作れない部分を分けてコンテンツを作りたいですね。