アドクロ編集部がお届けするニュース解説。マーケティング関連で気になるニュースをピックアップし、担当者が詳しく解説します。
株式会社ブックリスタは推し活をしている10代~40代のユーザー600人に「SNS」に関するアンケートを行い、認識の違いについて調査しました。
40種類以上のSNSサービスに関する認知度や使用頻度を質問したところ、以下のような結果になりました。
YouTubeを知っていると回答した方に「YouTubeはSNSですか?」という質問したところ、以下のような結果になりました。
全世代にSNSだと認識しているサービスに関して質問したところ、以下のような結果になりました。
また、10〜30代に「SNSだと認識している動画配信サービスは?」と質問したところ、以下のような結果になりました。
考察
若い世代にはYouTubeはSNSだと認識されている
SNSと聞くと、X(旧Twitter)やLINE、Instagramなどをイメージしやすいですが、10代の約77.1%が「YouTubeはSNSである」と認識していることがわかりました。
20代〜30代の方にとっては、YouTubeは動画視聴のためのサービスという印象がありますが、10代の方にとってはコミュニケーションが取れるツールだと考えられているのでしょう。
文章を読むことが苦手な人が増えているとも聞くので、動画で簡単に商品やサービスの情報が得られて、友人などとコミュニケーションが取れるYouTubeが、若い世代に人気があるのだと考えられます。
また、好きなアーティストやクリエイターの動画をシェアすることで、自分の興味関心があるものを簡単に友人と共有できる点も、10代の若い世代にYouTubeがSNSだと認識されている理由でしょう。
今後は「YouTubeはSNSである」という認識がさらに広まると想定できるので、企業は広告やマーケティングにYouTubeを活用していくことが重要かもしれませんね。
YouTubeをユーザーとのコミュニケーションツールとして考えることが重要
20代以上だと「YouTube」をSNSだと認識していない方が多いですが、これからはYouTubeをユーザーとのコミュニケーションツールとして考えるにすることが重要になってくるでしょう。
例えば、コメント欄やコミュニティ機能(テキストや画像を用いてコンテンツを投稿できる機能)、動画のプレミア公開(投稿日時を事前の予約設定できる機能)といった方法で、ユーザーと積極的にコミュニケーションを取ることが効率的なマーケティングにつながるのではないでしょうか。
例えば、コミュニティ機能でアンケートを実施することで、ユーザーのリアルな声を集められるので、それをもとに商品開発やプロモーションの計画ができます。
また、プレミア機能を活用すれば、動画公開後リアルタイムでユーザーとチャットができるので、よりリアルなコミュニケーションが取れるでしょう。
定期的にライブ配信をすることで、ユーザーとリアルタイムでのやり取りができるため、信頼関係の構築やファン化も期待できます。
YouTubeをどのように活用していくかが、企業の売上や顧客満足度向上のためにかかせない戦略になりそうですね。
とくに、10代の若い世代がターゲットになる商品やサービスを取り扱う企業にとっては、YouTubeを活用したマーケティング戦略は必須になるでしょう。