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日本海事協会、都営地下鉄で「働きやすい職場の目印」普及促進の広告展開
日本海事協会は、2024年10月初旬から1年間にわたり、都営地下鉄3線(浅草線、三田線、大江戸線)の16車両にて、ドライバーの働きやすさを訴求する吊手広告の展開を実施している。
同協会は国土交通省より指定を受けた認証実施団体として、運転者職場環境良好度認証制度(通称:働きやすい職場認証制度)の普及促進を行っている。この制度は、トラック、バス、タクシードライバーの労働環境の質を「見える化」することで、運送業界における人材確保を支援する取り組みである。
広告展開は、浅草線2編成4車両、三田線2編成4車両、大江戸線4編成8車両の計16車両で実施されている。オレンジのロゴカラーを基調とし、「このマーク知ってる?」という問いかけと「働きやすい職場の目印」というメッセージを組み合わせることで、通勤・通学者の目に留まるデザインを採用した。
一般財団法人日本海事協会 交通物流部プロモーターの高杉氏によれば、認証制度のロゴマークの認知度向上に向けた施策は2024年6月頃から検討を開始したそうだ。展開された吊り手広告では、認証のロゴカラーであるオレンジ色を効果的に活用。シンプルなメッセージ構成により、短時間での印象付けを重視した戦略を採用したという。
広告クリエイティブにおいては、「このマーク知ってる?」という親しみやすい呼びかけと「働きやすい職場の目印」という明快な説明文を組み合わせることで、通勤・通学時の乗客の関心を引く工夫を施した。特に、電車での移動時間という限られた接点において、認証制度の象徴的なカラーと端的なメッセージを組み合わせることで、効果的な記憶定着を図ったそうだ。
「鮮やかなオレンジ色とシンプルなメッセージ構成により、認証ロゴマークの認知度向上という本来の目的達成を目指した」と高杉氏は語った。
認証制度では、女性ドライバーの積極採用や年間休日の取得数増加、時間外労働の短縮など、具体的な労働環境改善の取り組みを評価している。同協会は本広告を通じて、ドライバーの存在価値と働きやすい職場づくりの重要性を社会に広く周知することを目指している。
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