バナー広告とは、画像や動画を使用したWeb上の広告のことをいいます。インパクトのあるビジュアルでユーザーの興味関心を引き、ブランド認知や商品・サービスの購入に繋げるのが目的です。
バナー広告を出稿する際は、媒体ごとにどの料金体系が使用されているのか確認するのがポイント。バナー広告にはいくつかの料金体系があるため、それぞれの料金体系の特徴を押さえ、自社の広告に適したものを選ぶのが重要です。
今回は、バナー広告の料金が発生する仕組みや料金相場について解説します。
バナー広告の料金相場
バナー広告の料金体系は大きく分けて「インプレッション課金」「クリック課金」「成果報酬型」「期間保証型」の4種類。それぞれ広告の表示数やクリック数など、何かしらの数に応じて料金が発生します。
バナー広告の4つの料金体系の特徴や、料金相場を解説します。
インプレッション課金
「インプレッション」とは広告が表示された回数を意味し、「インプレッション課金」はバナー広告の表示回数に応じて料金が発生する方式です。
料金相場は1インプレッションあたり1~3円ほど。媒体側としてはバナー広告が表示されない限り収入が得られないため、定額で広告出稿するよりも単価は高くなります。
クリック課金
「クリック課金」は、ユーザーがバナー広告をクリックした段階で料金が発生する方式です。
料金相場は1クリックあたり30円~100円ほど。バナー広告がどれだけ表示されても、ユーザーがクリックしない限り料金が発生しない点は広告出稿側にとってのメリットです。一方、媒体側にとってはクリックされない限り収入が得られないため、インプレッション課金よりも単価は高い傾向です。
成果報酬型
「成果報酬型」はユーザーがバナー広告をクリックし、移動したページで商品を購入した場合に料金が発生する方式です。
いわゆるアフィリエイト広告であり、バナー広告が表示された段階や、クリックされた段階では料金は発生しません。広告費用が発生するまでのハードルが高く、媒体側にとっては最もリスクが高い料金体系です。そのため、4種類の料金体系の中でも単価は1番高い傾向です。料金相場は商品によって変わり、一般的には成約した商品価格の20%~40%ほどです。
期間保証型
「期間保証型」は、バナー広告を掲載する期間に応じて料金が発生する方式です。広告費は固定になるため、他の料金体系のように途中で予算が足りなくなる心配はありません。一方、効果が出なくても一定額を払わなくてはいけない点は、広告出稿側にとってデメリットと言えます。
料金は媒体のブランド力や、サイトを訪れるユーザーの購買力によって異なります。高い媒体では1ヶ月100万円ほどの場合もあり、どのメディアに掲載するかは大変重要です。なお、一定期間指定した広告枠を押さえる形式になりますが、他の広告主と掲載期間がかぶる場合はローテーションでの表示になります。
主なバナー広告の料金一覧
日経電子版
課金方式:インプレッション課金方式
料金:3.0円/imp
広告サイズ:300×250 px
掲載場所:日経電子版トップページ指定(第一レクタングル)
マネー現代
参考:マネー現代広告媒体資料
課金方式:期間保証型(1ヵ月掲載)
料金:450,000円
広告サイズ:300x250px
掲載場所:マネー現代トップページ ファーストレクタングル
ダイヤモンドオンライン
参考:DIAMOND Online Media Guide 2021 7月~9月版
課金方式:期間保証型(1週間掲載)
料金:600,000円
広告サイズ:970x250px
掲載場所:ダイヤモンドオンライン記事ページ ビルボード
広告費用を抑えるコツ
広告を掲載する際は、なるべく少ない費用で効果を出さなくてはなりません。バナー広告を掲載する際に、広告費用を抑えるコツを紹介します。
長期間掲載する
期間保証型のバナー広告掲載を検討する場合、有効な方法が「長期契約」です。大体1ヶ月単位で掲載できるメディアが多いですが、メディアによっては長期間の契約で割引が適用される場合があります。掲載メディアを選定する際は、長期契約で割引があるかも確認するのがおすすめです。
競合が少ない掲載場所を選ぶ
バナー広告掲載の際、「競合が少ないメディア」を探すのも重要です。バナー広告は掲載枠が限られているため、ユーザーがよく見るメディアなど、高い効果が見込める枠は料金が高く設定されています。しかし、いくらユーザーがよく訪れるメディアだからといって自社の広告と相性がいいとは限りません。まずはターゲットがどんなメディアをよく見ているかを分析し、費用対効果のよい掲載場所を探すのがポイントです。
まとめ
Web広告の中でも特に目にする機会が多い「バナー広告」。人気の広告ではありますが、やみくもに掲載しては「一向に効果が出ない」「広告費用ばかりがかかる」といった問題に繋がってしまいます。
例えば、あくまで商品を購入してもらうのが目的であれば「成果報酬型」が良いかもしれません。一方、不特定多数に広告内容を認知させたいのであれば、「インプレッション課金」や「期間保証型」がお得になるケースもあります。
バナー広告出稿の際は、まずは広告出稿の目的を整理し、どの料金体系を選べば一番効果的か精査するのが重要です。
バナー広告については以下の記事でも詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。