【X(旧Twitter)運用】特徴・メリット・効果事例・マーケティング支援紹介


短文で気軽に投稿できる人気のSNS「Twitter」ですが、2023年7月に「X」と名称を変えました。名称変更後も変わらず多くのユーザーが利用しており、多くの企業がマーケティングに活用しています。今回はX(旧Twitter)運用の特徴やメリット、効果事例などについて解説します。

X(旧Twitter)運用とは?

X(旧Twitter)運用とは、X(旧Twitter)をビジネスやマーケティングに活用することです。企業や個人がアカウントを作成して、自社や商品・サービスに関する情報を発信したり、ユーザーとコミュニケーションを図ったりすることで、認知度やブランドイメージの向上、販売促進、顧客サポートなどの効果が期待できます。

X(旧Twitter)運用の主なメリット

X(旧Twitter)運用には様々なメリットがあります。メリットを最大限に生かすことでより効果的な運用が可能となります。

認知度・ブランドイメージの向上

X(旧Twitter)は10代から60代まで幅広い年齢層のユーザーが利用しています。また、短文で気軽に投稿できるため、拡散力も高く、多くのユーザーに対してブランドの存在感を高めたり、広告やプロモーションを通じて自社を知ってもらうことができます。X(旧Twitter)で多くの人に拡散すれば、高い費用対効果が得られます。

リアルタイムマーケティング

キャンペーンやセール、イベントなどに迅速に対応し、リアルタイムのマーケティングキャンペーンを実施できます。また、特別な日やトレンドに合わせたコンテンツを投稿することで、関連する話題に乗っかることができます。X(旧Twitter)を効果的に運用することで、販売促進や売上の向上につながります。

コミュニケーションとエンゲージメント

X(旧Twitter)はリアルタイムでのコミュニケーションにも適しており、フォロワーとの対話を通じてコミュニティを構築し、エンゲージメントを高めることができます。顧客のフィードバックや質問に対応する場としても機能します。

競合分析

競合他社の活動や顧客の反応をモニタリングし、市場動向を把握する手助けになります。これにより、競争力を維持または向上させるための戦略を立てることができます。 

X(旧Twitter)運用の方法

X(旧Twitter)運用の一般的な手順について解説します。

1.アカウントの作成

自社のアカウントを作成し、アカウント名やプロフィール画像、自己紹介文などを設定して、アカウントの印象を良くしましょう。また、ターゲット層に響くようなアカウント名やプロフィール画像を設定することも大切です。

2.コンテンツを作成・発信する

X(旧Twitter)運用の目的を達成するためには、効果的なコンテンツを作成・発信することが重要です。ターゲット層の興味や関心に合ったコンテンツを発信することで、ターゲットにしっかりアプローチできます。また、画像や動画を活用することで、より効果的に情報を伝えることができます。

3.ハッシュタグの設定・トレンドトピックへの参加

自社のターゲット層に興味を持ってもらえそうなハッシュタグを設定し使用することで、特定のトピックやカテゴリーに関連付けられるようになり、投稿が多くのユーザーの目に留まるようになります。
また、トレンドトピックに参加することで、よりリアルタイムで投稿を見てもらえるので、注目度を高めることができます。

4.ユーザーとのコミュニケーションを図る

X(旧Twitter)はフォロワーとのコミュニケーションがとりやすいSNSなので、フォロワーからの質問やコメントに丁寧に返したり、フォロワーの投稿に対してコメントやリポストなどのリアクションをすることで、フォロワーとの信頼関係を築くことができます。

5.効果を測定する

X(旧Twitter)運用は定期的に効果を測定し、改善して最適化していくことが大切です。X(旧Twitter)が無料で提供している『Twitterアナリティクス』というツールを使うことで、自社の投稿がどれだけの反響を得ているか測定することができます。
フォロワー数やインプレッション数、エンゲージメント率などのデータを分析することで、フォロワーの行動や興味を理解することができ、より効果的なX(旧Twitter)運用が行えます。

X(旧Twitter)運用に重要なポイント

X(旧Twitter)運用の手順について解説しましたが、ただアカウントを作成し、投稿し、効果測定を行うだけでは、成果につながりません。X(旧Twitter)運用の重要なポイントをしっかり抑えて、効率的に運用していくことが大切です。

ターゲット層・目的を明確にする

X(旧Twitter)を使用する目的を明確にし、具体的な目標を設定することで、運用の方向性を定めることができます。例えば、ブランド認知度の向上、フォロワーの増加、製品のプロモーション、カスタマーサポートなどの目的が挙げられます。さらに、年齢層や性別、居住地、興味・関心など、どのユーザー層をターゲットとするかを明確にすることで、効果的なコンテンツを作成することができます。

定期的に投稿する

投稿は定期的に行うことでフォロワーからのエンゲージメントを高めることができます。不定期に投稿したり長期間投稿しなかったりすると、フォロワーが離れていく可能性があります。X(旧Twitter)の投稿はコンテンツカレンダーなどを作成して計画的に行うことをおすすめします。

ネガティブなフィードバックも受け入れる

X(旧Twitter)はコミュニケーションがとりやすいSNSであるため、様々なユーザーからのコメント等が寄せられます。それはポジティブな内容のものとは限りません。ネガティブなコメントも参考にして改善していくことでより良い商品・サービスとなります。ユーザーからの意見が聞ける貴重な場として、X(旧Twitter)を活用していくことも大切です。
 

画像や動画を活用する

X(旧Twitter)は短いテキストで気軽に投稿できるSNSですが、やはり画像や動画の投稿だとよりユーザーの興味を引きやすくなります。積極的に画像や動画を投稿することで、エンゲージメントを高めることができます。

X(旧Twitter)広告について

X(旧Twitter)上に配信できる広告のことをX(旧Twitter)広告といいます。ユーザーの興味関心に合わせた広告を、タイムラインや検索結果に掲載できるので、様々な属性に基づいてターゲティングを行うことができます。代表的なX(旧Twitter)広告についてご紹介します。

プロモ広告

通常の投稿と同様の形式で配信できる広告のことをプロモ広告といい、タイムラインや検索結果に掲載されます。一般の投稿と区別するため、「プロモーション」の表記が入ります。このプロモ広告自体にもリポストしたり、「いいね」を残すことができるので、さらなる拡散が期待できます。
プロモ広告には、“画像広告”や“動画広告”のほか、横にスワイプすることで最大6つまで画像や動画を表示できる“カルーセル広告”、シンプルに文字だけで自然にPRする“テキスト広告”などのサブカテゴリーがあります。

フォロワー獲得広告

X(旧Twitter)広告には、フォロワー獲得を目的とした広告もあります。すでにフォロワーとなっているユーザーは対象にならず、フォロワー以外で興味を持ってくれそうなユーザーが対象となります。この広告の費用はフォロワーを獲得した分だけ発生するので、効率的にPRを行うことができます。

Twitterテイクオーバー

タイムラインやトレンドの上部のユーザーが一番に目にする場所に掲載する広告をTwitterテイクオーバーといいます。Twitterテイクオーバーには、X(旧Twitter)のタイムラインの一番上に、自動再生動画の広告を表示するタイムラインテイクオーバーと、X(旧Twitter)のトレンド画面に、ハッシュタグとテキストの広告を表示するトレンドテイクオーバーの2種類があります。

X(旧Twitter)運用の効果事例

ここからはX(旧Twitter)運用により成果を上げることに成功した事例をご紹介します。

株式会社ローソン

コンビニエンスストアチェーン、ローソンのX(旧Twitter)は、フォロワー数が2023年10月現在でなんと799万人を超えている人気アカウントです。人気の秘密は“フォローしているだけでお得”という点にあります。
ローソンでは毎週新商品が登場しているため、X(旧Twitter)で最新の情報を紹介しています。

魅力的な写真とともに、季節の新商品をチェックできるので、毎日ローソンを利用する人や、ローソンが好きな人にはうれしいですよね。
さらに、キャンペーンや割引情報も投稿してくれるので、今週は何がお得か、今どういうキャンペーンが実施されているのか、リアルタイムで知ることができます。

ローソンでは様々なキャンペーンを実施しているので、ローソンのX(旧Twitter)をフォローしていれば今実施中のキャンペーンについても把握しやすくなります。キャンペーン実施中と聞くだけでも、来店したくなりますよね。ユーザーの購買意欲を刺激する上手なX(旧Twitter)運用の事例でした。

シャープ株式会社

電気機器メーカー・シャープ株式会社のX(旧Twitter)は2023年10月現在、約83万人を超えるフォロワー数を誇っています。その魅力はユニークな内容の投稿の数々ではないでしょうか。


もちろん真面目に新商品などの紹介をしている投稿もあるのですが、それと同じくらいの割合で面白いつぶやきが投稿されていました。投稿のフランクさは企業のイメージアップに繋がっているようで、多くのフォロワーに支持され、多くのコメントやリポストが見られました。
また、シャープ株式会社のアカウントが他の投稿をリポストしたり、コメントしたりと、フォロワーとのコミュニケーションも積極的に取っていました。

しっかり自社商品をPRしつつ、面白い投稿で注目を集め、コミュニケーションツールとしても役立てているX(旧Twitter)運用の手法は、X(旧Twitter)運用を始める際、ぜひ見習いたいですね。

わかさ生活 広報部

健康サプリメントや化粧品で有名の株式会社わかさ生活の広報部のX(旧Twitter)アカウントも面白く魅力的な投稿で注目されています。
わかさ生活のX(旧Twitter)投稿を担当している方が時々、このように登場するのですが、インパクトのある馬のマスクを被って登場しています。また、わかさ生活といえば、ブルーベリーアイのキャラクター、ブルブルくん。ブルブルくんの面白い投稿も多く、多くのフォロワーを楽しませています。

また、ユニークな動画も投稿されていて、フォロワーを飽きさせない工夫が盛りだくさんです。

わかさ生活はサプリメントや通販のイメージにより、主婦層やシニア層向けに真面目な投稿ばかりかと思いきや、とてもくだけた内容で若年層も楽しめる投稿の数々でした。
X(旧Twitter)を活用した企業ブランディングとしては大成功なのではないでしょうか。
 

株式会社キングジム

文房具メーカー、株式会社キングジムのX(旧Twitter)も人気で2023年10月現在、45万人を超えるフォロワーを獲得しています。投稿を行っているのは“キングジム姉さん”。自社の商品を魅力たっぷりに紹介しています。

時々、投稿される可愛らしく面白い投稿もこのアカウントの魅力です。

キングジム姉さんの投稿からは優しさを感じる部分もあり、この点も人気のポイントなのかもしれません。キングジム姉さんの投稿は若年層はもちろん、大人世代にも好印象で、幅広い層へのPRになっているようです。

おすすめマーケティング支援サービス

ここでは、ビズパに掲載されているX(旧Twitter)に関するマーケティング支援についてご紹介します。X(旧Twitter)を活用したPRを初めて実施される方や、すでにX(旧Twitter)運用中でなかなか成果が出ない方などに役立つ情報を掲載しています。ぜひ、チェックしてみてください。

まとめ

日本国内だけでも約4,500万人の方が利用しているX(旧Twitter)。X(旧Twitter)の特徴やメリットなどを把握した上で上手に運用し、効率的に自社や自社の商品・サービスをPRしていきましょう。もし成果が出ない場合は他社の投稿を参考にしたり、他のSNSサービスと連携させてみるのも良いかもしれません。ぜひ、X(旧Twitter)をマーケティングに取り入れてみてくださいね。

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