【SNS運用】特徴・メリット・効果事例・マーケティング支援紹介


2000年代の初めごろから普及してきたSNSですが、現在ではLINEやFacebook、X(旧Twitter)などの定番に加え、TikTokやThreadsなどの新しいものも登場しています。今ではSNSはコミュニケーションツールとしてだけでなく、様々な情報を探せる情報収集のツールとして活用する人も多くなりました。さらに、SNSは企業のマーケティングにおいても欠かせないツールとなっています。今回はSNS運用の特徴やメリット、効果事例などについて解説します。

SNS運用とは?

SNS運用とは、企業が商品やサービスのPRをSNSで行ったり、企業ブランディングの一環としてSNSを利用することです。企業アカウントを立ち上げ、PRを行ったり、キャンペーンやイベントなどの告知をしたり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりすることで、企業名や商品名、サービス名を世の中に広めることができます。
 

SNS運用の主なメリット

SNS運用には様々なメリットがあります。どんなメリットがあるのかを把握し、自社のSNS運用に最大限に活かしていきましょう。

自社ブランドの認知度向上

多くの人が利用しているSNSは拡散力があります。そのため、上手に運用することで自社ブランドの認知度を高め、ターゲットとするユーザー層に興味関心をもってもらうことができます。自社の投稿を気に入ったユーザーが「リポスト」等により他のユーザーに拡散してくれる場合もあるため、魅力的な投稿はより拡散力を高め、認知度を向上させることができます。

コストを抑えた運用が可能

SNSのアカウント作成や運用は無料でできます。そのため、投稿などを行う際の制作費や人件費程度しか費用がかからないため、低コストで自社をPRしたい場合には、SNS運用はおすすめの手法です。

消費者とのコミュニケーションツールになる 

SNS運用ではユーザーとのコミュニケーションをとることも可能です。自社の投稿を気に入ってくれたユーザーが「いいね」などの評価をしてくれたり、投稿に対してコメントをくれたり、自社の投稿を誰かと共有するために「リポスト」してくれたりと、ユーザーから様々なリアクションがある場合があります。ユーザーとのコミュニケーションを大切にすることでより多くのユーザーへ自社の情報が拡散し、ユーザーによっては自社の「友だち」や「フォロワー」になってくれることもあるためファン獲得にも繋がります。

自社ホームページへ誘導できる

自社のホームページやECサイト等がある場合、SNSのプロフィールや投稿にリンクを張ることで、自社に興味関心を持ってくれたユーザーがリンク先へアクセスしてくれる場合があるため、SNS運用はホームページやECサイト等のアクセス数アップにも効果的です。

主要SNSとそれぞれの特徴

SNSの利用率は非常に高く、様々な企業がSNSマーケティングを実践していますが、SNSは種類も豊富で、それぞれ特徴が異なります。ユーザー数が特に多い主要SNSと、その特徴について解説します。
 

LINE

2011年に登場してから急速に普及し、今では生活インフラとして欠かせないツールとなっているメッセージアプリ、LINE。無料の通話機能や、送金・決済サービス「LINE Pay」など、便利な機能も充実しており、人々の生活に深く根付いています。LINEは企業のマーケティングでも活用することができ、企業の公式アカウントを作成し、友だち登録してくれたユーザーへ様々な情報をお届けできます。顧客対応にも活用でき、ユーザーからの問い合わせに、チャットボットを導入して自動で応答することができます。
LINE運用はすべての業種に役立つ手法ですが、例えば実店舗のある接客業なら、店内にて自社公式アカウントをPRでき、クーポンやポイントカードなどの情報を配信するなど、活用することができます。

Facebook

全世界でのユーザー数が圧倒的なのがFacebook。実名登録制であるため、投稿内容への信頼度も高く、他のSNSと比較して安全性も高いためユーザー同士、安心してコミュニケーションがとれるSNSです。そのため、商品・サービスのプロモーションはもちろんですが、企業のブランディングにも役立てることができます。
Facebookも幅広い業種のプロモーションで効果を発揮しますが、企業ブランディングにも活用できるという特徴から、BtoB向けの商品・サービスを取り扱っている企業にもおすすめのSNSです。

X(旧Twitter)

全角で最大140文字までのテキストメッセージを投稿できるX(旧Twitter)は、リアルタイム投稿という大きな特徴があり、商品・サービスのPRに活用している企業も多いです。特に期間が決まっているキャンペーン告知やクーポン配信、顧客とのコミュニケーションなどに役立つSNSです。テキストだけでなく、動画や画像の投稿も可能です。投稿の際、ハッシュタグをつけて投稿することで、特定のトピックやカテゴリに関連付けられるため、ユーザーに投稿を見つけてもらいやすくなります。人気のハッシュタグなら、トレンドとして表示される場合もあります。X(旧Twitter)の運用は、実店舗のある飲食店や販売店、季節の新商品や新プランなどをPRしたい家電メーカーや観光業など、幅広い業種のPRに役立てることができます。

Instagram

Instagramは写真や動画を共有できるSNSで、文章を書くのが苦手という人も気軽に始められるSNSです。Instagramの投稿にも、ハッシュタグをつけて投稿することができます。気に入った投稿があればコメントや「いいね」を残したり、その投稿者をフォローしたり、様々なリアクションが残せます。Instagramも幅広い業種のPRに活用できますが、写真の投稿で季節のコーディネートを紹介できるアパレルブランドや、おしゃれなヘアスタイルを動画や写真で紹介できる美容院、高級感のある美しいロケーションをPRできるホテルや結婚式場など、魅力的なビジュアルでアピールしたい業種のPRには特におすすめです。

YouTube

YouTubeは動画投稿型のSNSで、動画を投稿するユーチューバーよりも、動画を投稿せずに視聴するユーザーの方が多いのが特徴です。気に入った動画にはコメントを残したり、「高評価」や「低評価」などの評価を残すことができます。さらに、チャンネル自体を気に入った場合はチャンネル登録をして自分のお気に入りに加えることもできます。このチャンネル登録者数が多ければ多いほど、ユーチューバーの評価も高くなり、注目度も上がります。YouTubeの運用方法としては、企業の紹介動画や、商品・サービスのPR動画を配信したり、YouTubeのプロフィール画面や動画の概要欄などに企業のホームページへのリンクを張ることができます。YouTubeの運用は、動画の撮影や編集などに手間がかかるため、運用代行を他社へ依頼するのもおすすめの方法です。

TikTok

TikTokは短い動画を共有できるSNSです。15秒から10分までの長さの動画を共有することができます。音楽やダンス、料理、美容などジャンルは様々で、気に入った動画はコメントを残したり、「いいね」をつけることができます。TikTokは10~20代の“Z世代”から、30代のユーザーが多く、若い世代へのPRにおすすめです。TikTokに企業が投稿する際は、なるべく広告色をなくすことで、コンテンツを途中でスキップされずに見てもらえます。最近ではTikTok運用を始める企業が増え、幅広い業種のPRに活用されていますが、若年層へ訴求可能という点と動画投稿という点を踏まえると、特に美容関係の業種との相性は抜群です。化粧品の使用前・使用後の様子や、メイク・スタイリングの方法などを動画で紹介することができます。その他にも、若い世代が喜びそうなコンテンツが特に注目度を高めています。

SNS運用に重要なポイント

SNS運用は、ただアカウントを作成して投稿しているだけでは効果が発揮できません。きちんと事前の準備を行った上で、計画的に運用していくことが重要です。SNS運用を行う上で重要なポイントをしっかり抑え、効率的に運用していきましょう。

目的・ターゲットを明確にする

SNS運用を行う際、まずは何のために始めるのか、目的をはっきりさせることが大切です。その目的はどのSNSを運用するかを決める基準になります。さらにどの層へアプローチしたいか、ターゲット層も明確にしておきましょう。目的とターゲット層が明確になっていないと、投稿内容がブレてファン獲得に繋がりにくくなります。

自社の商品・サービスに合ったSNSを選ぶ

先ほどご紹介したようにSNSはそれぞれ特徴が異なります。ユーザー層も異なるため、自社がターゲットとする層に適したSNSを選ぶことが大切です。また、目的によっても選ぶSNSが異なってきます。期間限定のクーポンやキャンペーンをPRしていきたいのであればリアルタイム投稿で拡散力の高いX(旧Twitter)、きれいな映像や写真でPRするならInstagram、企業のブランディングとなるとFacebookなどがおすすめです。運用方針に基づいて、自社に合ったSNSを選ぶようにしましょう。

魅力的なコンテンツを定期的に継続して投稿する

ターゲットが興味関心を持ってくれるようなコンテンツを投稿することで自社を知ってもらうことができ、投稿を気に入ってもらえればファンになってくれることもあります。フォローやチャンネル登録、「いいね」など、気に入ってくれたユーザーのリアクションは別のユーザーも引き寄せてくれるので、評価されるコンテンツの投稿を心がけましょう。また、投稿は定期的に継続して行うことが大切です。急に投稿が途絶えるとせっかくフォロワーになってくれたユーザーも離れていってしまいます。どれくらいの頻度で投稿するのかを最初に決めて計画的に運用を行いましょう。

ユーザーとのコミュニケーションを大切にする

フォローしてくれたユーザーだけでなく、すべてのユーザーとのコミュニケーションを大切にしましょう。例えば、ユーザーが残したコメントへの返信をまめに行うことでそのユーザーが自社のファンになってくれる可能性もあります。自社に対し肯定的でない内容のコメントが残される場合もありますが、そのようなコメントも全て大切な意見として受け止めるようにしましょう。また、他社とのコミュニケーションも重要で、良い関係が築ければ、自社の投稿をリポストして拡散してくれることもあります。

SNS運用の効果事例

ここからは話題になったSNS運用についてご紹介します。ユーザーに興味関心を持ってもらえるよう、様々な企業が工夫を凝らし、SNS運用を実践しています。ぜひ、自社のSNS運用の参考にしてくださいね。
 

【Facebook】リコー

30代以上のビジネスパーソンの利用も多いFacebook。この特徴を活かし、Facebookで上手に自社のPRを行っているのが事務機器や光学機器などのメーカーである株式会社リコーです。BtoB商材を多く取り扱っているリコーのFacebookページでは、商品の紹介のほかにも、リコーが行っている様々な取り組みについても紹介されています。


こちらの投稿では、リコーの森林保全活動について紹介しています。一般的にあまり知られていないような企業の取り組みについてアピールすることで、企業のイメージアップにも繋がります。また、リコーがFacebookに投稿している「リコー新人研修物語」という漫画には、リコーという企業へ親近感を感じさせる工夫が見られます。


「リコー新人研修物語」は他社だけでなく、就職活動を行う学生にも好印象を与えたのではないでしょうか。つい読んでしまう漫画を通して、企業のPRを効果的に行ったリコーの運用事例でした。


【X(旧Twitter)】マクドナルド

リアルタイム投稿が特徴のX(旧Twitter)はキャンペーンやクーポン配布を行う際に便利です。マクドナルドのX(旧Twitter)では、季節限定のメニューやお得な情報が定期的に投稿されています。

ただ新商品をPRするだけでなく、ユーザーが興味関心を持ちそうなユニークな投稿で上手にPRを行っています。
また、朝マックのPRとして投稿された面白いポストも話題になっていました。

こちらは2023年11月1日に投稿されたもので、朝マックのメニューの定番であるハッシュポテトを横から見た状態で「11/1」と並べられています。このポストには多くのユーザーからのコメントや「いいね」、リポストがあり、話題になっていました。

【Instagram】松屋フーズ

牛めしが人気の「松屋」を運営している松屋フーズのInstagramは個性的な投稿が好評です。新メニューやキャンペーンのPRよりもユニークな投稿の方が多いですが、松屋に行きたくなるような魅力が満載です。




また、Instagramで人気の動画クリエイターとのコラボ動画も多数投稿。コラボ動画は動画クリエイターのアカウントと共同で投稿されているため、効率的に幅広い層のユーザーへ訴求できたのではないでしょうか。




広告色を出しすぎない上手なPRとなっています。毎回少しテイストが異なる投稿で、ユーザーを飽きさせない工夫を感じます。

【Tiktok】ドミノ・ピザ

広告色の強くない投稿が好まれやすいTiktokを上手に運用しているのが、宅配ピザのドミノ・ピザです。ドミノ・ピザのTiktokには、美味しそうなピザやサイドメニューの動画が多数投稿されています。その他にも、ピザを作る過程を撮影した動画が好評で、多くの「いいね」が付いていました。



また、Tiktokらしい面白い動画も多数投稿されています。



時々このような面白い投稿もあると、ユーザーはつい見たくなるのかもしれません。この他にも、ピザの箱を小さく折りたたむ方法を紹介しているHow to系動画や、お得にピザを注文する方法など、幅広い動画の数々が多くのユーザーに支持されています。

おすすめマーケティング支援サービス

ここからは、ビズパ掲載のSNS運用に関するマーケティング支援についてご紹介します。初めての運用で何に気を付ければよいかわからない、ターゲットは決まっているがどのようなコンテンツが良いかわからないなど、SNS運用の疑問や課題を抱えている場合はぜひ、ご相談下さい。



まとめ

SNSと一言に言っても様々な種類があり、それぞれ運用のポイントがあります。SNSの特徴を把握し、どのようなコンテンツがターゲットに響くかを研究していくことで、効率的に自社のPRを行うことができます。すでに様々な企業がSNS運用を実践しているので参考にしつつ、自社に最適のSNS運用を実践して、自社の認知度を向上させてくださいね。

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